2008年8月2日土曜日

8月2日(土)琵琶湖今津失敗物語

・ 昨日は大変気分の良い一日であった。その余勢を借りて今日は「1,2年生のトップ層学習強化合宿の日」だ。「1年間準備をして今日を迎えた」。昨夜は京都から延々一時間もかけてここ「湖北の地」まで脚を伸ばし「琵琶湖周航の歌の地、近江今津」となった。この地でも良いと朝までは思っていたのだ。
・ 遠いと思ったが担当が是非にというので受け入れたが「少し遠いな、でも今年から“バス借りきり”だから行けるだろう」と思うのは当然だ。部下を信頼しているのだ。私は朝7時から準備をして「今日は昨日の3年生とは違う。少し違ったことを話そう」「丁度今頃学校を出発した頃か」「しかし2時間でここまで来れるのか」等考えながら時を待つ。
・ 9時到着、9時30分開校式だ。私は8時55分には勉強場所となる「アクティプラザ琵琶」に一足先に到着し生徒の勉強する場所や食堂、寝室などを「巡回してチェック」する。少し暗澹たる気分になる。決して「良い環境だなどとは言えない」代物だ。
SS、R-1,R-2,R-3、その他様とあるが「その他」とは何事か!
・ 今か今かとバスを待つが一向に来ないし、この企画のセンター進路指導部長からも連絡はない。聞けば8時30分頃京都桂川にいるという。「」と思う。本当に時間通り始まるのかと。
・ 元々この会場は昨年京都北山の「善林房」というところが余りのも遠く、京阪電車と市内定期バスを利用してのことだったから、午前中の貴重な時間を無駄に費やしてしまっているので私の方から強く会場変更を指示しこの地になった。別に具体的にこの場所を指定したのではない。担当が下見までして決めてきたのだ。
・ 加えて今年から学校の正門前にバスを仕立てて全員が一度に動けるようにも配慮したのである。担当部長と教科長二人が下見までしてきた場所だ。「よもやのことはあるまい」と思っていたが、生徒の乗ったバスは一向に来ない。
・ 校長一人ただ待っている。開校式の始まる時刻9時30分を過ぎてもバスは来ず、連絡もない。「少しづつ、いらだってくる。」大体大阪市内住吉区の学校を7時に出て2時間で湖北今津まで来られるのか。
・ 今日は土曜日だ。夏休みの本番のタイミングである。道路は観光地やリゾート地に出かける車で込むはずだ。そんなことは分かっているはずだ。子どもでもあるまいしと思うのは当然だろう。ましてや湖北街道はこれ一本、車は集中すると考えなければならない。
・ 京都東からの湖西道路は高速ではないしどう考えても2時間では無理だと思うが、「下見までした場所だし、当方は待つしか方法はない」。予定では10時30分から1限目の授業である。「校長講話」などよりも「授業の方が大切」だと考えた。しかし私が教えたいこともあった。
・ 10時まで待ったが「予定」は諦めて大阪に帰ることとし、新旭駅に向かうことにした。予定を崩しては生徒に申し訳けがない。「受益者負担で高い受講料」を保護者には納めて頂いている。私が居ない方がすぐ授業の体制に入れると考えたのである。
・ とんだ「琵琶湖周航の歌」ではなくて「琵琶湖哀歌」になってしまった。この結末ははっきりとつける。1年準備して来たのは何だったのか。アメリカ映画ではさしずめ「Shit ! Damn it !」(あの、糞野郎、ボケナス!)と言ったところだろうが、私はそのような品のないことは言わない。
・ しかし校長を待たせて、連絡もなく「バス4台が行方不明」になるとは一体どういうことか。更に言いたいことはある。会場はまあ夜露をしのげるというくらいで食堂などは見ていて悲しくなるような代物だ。これなら京都の方が良かった。
・ 加えて最終日にはここを追い出され別の会場に追いやられるという。聞けば京都府立紫野高校が学習合宿に入るから「出て行け」ということらしい。なんでこのような場所を選んだのか。バスまで使い、生徒は選りすぐりのトップ層に絞り、昨年よりも高いコストで企画した強化セミナーは「大事な初動段階でスタートの失敗」だ。「ロケットスタートとはならなかった」。この「責任は追及」する。教員手当ての理事長加算などはとんでもない話だ。
・ 皆、無責任で「仕事の詰めが甘い」。人ごとなんだ。昔なら腹きりものだ。電車も駄目、バスも駄目ならもう「前日に宿泊する」しか方法はない。各人が三々五々電車をつかって夜の内に会場に入れば朝7時から始められる。それなら京都くらいでも良い。「3年生の教師陣は呼吸が揃って見事にスタート」した。1,2年生担当の仕事は甘い。「少し甘い顔をするとすぐこれ」だ。
・ 「伊勢修養学舎は3班で620人の生徒を見事に連れて行き、見事に連れて帰ってきた」。何処が違うのか「総括」しなければならない。アメリカ映画のマフィアものなら「もう終わりだろう」。私は寛容な人間だからそういうことはないが「どうして遅れたのか、リスクマネージメントはどうだったのか」説明してもらわねばならない。
・ 「私が厳しいと言うなら言え」。当たり前だ。一歩間違えば全軍を破滅させることになりかねない。これがもし「センター試験会場行き」だったらどうなる?計画を立てるということは「結果を保証する」ということだ。「結果責任」である。
・ 「交通渋滞で道が込みました」などと言ってきたらそれこそ「終わり」だ。「許さない。」覚悟して「始末書」を持って来いというくらいの気持ちだ。カルガリーから直接、来たが無駄な一日になってしまった。
・ エージェントに上手いこと言われてその気になって「自分の頭で考えないからこういうことになる」。大体この施設はこの会社のもので何とか使ってもらおうと言う手に載せられたのだろう。私から7時の学校出発で9時にここに着く訳がないではないかと言ったら「返事はなく、ただ汗をだらだら流している」だけだった。「要は騙された」のではないか。