サマースクール イン キョウト
1.8月1日 京都本能寺会館ホテル 特進文科、英語集約コース 1,2年生100名、午前中一こまの講義を入れている。交通至便。4泊5日。
8月2日 京都然林房国際観光旅館 理数科 1,2,3年生 300名 遠方過ぎる。午前中はつぶれ講習スタートは13時過ぎから。要は貴重な半日が移動の為につぶれているのだ。4泊5日。
2. いずれも開校式に出席し校長として生徒に心構えや大学事情について説明する。学習意欲は少なからずある生徒集団につき、私の話はよく聞いてくれた。
3. なぜこの暑い京都をつかって「夏季学習合宿」かというと、リーゾナブルな値段でまとまった生徒集団を宿泊させ勉強部屋などが整備されているところは「修学旅行受け入れの多い京都の旅館」という事になるらしい。
4.両方のコースとも各教室を回り、短い時間であったが雰囲気を感じ取ることができた。今回の出張は来年度に備えたものである。20年度からは募集コースを大きくⅠ類、Ⅱ類、Ⅲ類とすることもあり、サマー合宿のやり方も安くない保護者負担を考え、効果あらしめる為にどうあるべきかが問われていると 考えている。
5.ある保護者から頂いたお手紙には合宿中の夜の「自習」について厳しいご意見を頂いている。「自習は家でもできます。どうして先生が教えてくれないのですか」というものだ。
6.確かに北山鷹ケ峯にある然林房では京都府立西J高校の生徒210名が同じような学習合宿を行っていたが、教諭による講習は夜も続いている。21時10分まで講義でその後課題学習と称して22時30分まで拘束、22時30分就寝準備、23時就寝)、又本校が大阪の今夏府大会の硬式野球で敗れたK高校の特進コースも同じように然林房を使って合宿を行っており、20時までは講義が入っている。これが「合宿」というものであろう。これらに対して本校は夕食後は講義など無くて「生徒の自習」である。それに他校は基礎の英国数を徹底的に教え込んでおり、本校のように社会とか理科とかは対象にしていない。何か本校は学校の延長みたいな感じで、従って引率教員も総勢18人極めて多い。去年までは自由休暇であったから、教員を集めるのに苦労したと教頭は言う。今年から夏休みは教員の勤務日であることを徹底したから、学校に居るよりは合宿にでも行くかと考えた訳ではないと思うが、教員の数は多すぎないか?生徒全員が対象だからこのようなスタイルになるのだろうか?3年生もクラス単位で講習をしていたが、「もはやそうではあるまい。3年生には別のスタイルがあって良い」と自分は思う。1,2年生と3年生は違うだろう。
7. 河合とか駿河台とか有力予備校のトップ講師を招聘するのも一案である。教員も生徒も一生懸命頑張ってくれてはいるが「仲良く皆で足並みを揃えて」が特別な行事「夏季宿泊合宿」の形であろうか?前述した2校は「課題研究」と称して「不得意分野の攻略法」なるものを組み入れていた。本校はどうも工夫が足りない。他校のように教員も少数精鋭で行い、その代わり謝礼は思い切って増やしてやるべきではないのか?本日の朝会で副校長には来年度以降見直すようにテーマを与えた。どうも全般に考えが甘いのではないか?本校の弱点と捉えている。一応何でもやるのであるがその検証が、詰めが弱い。ここが改善されれば素晴らしい教師集団になることは間違いない。素質は極めて良いのだから。