2007年6月7日木曜日

6月7日(木)業務メモ「完全共学に向けて」

女生徒のパワー 
女生徒の持つパワー」はすごいところがある。物怖じしないというか率直というかあどけないというか、とにかく面白い。どちらかというとすぐグループを組み団結する。就任以来「理事長って何?と校長先生とどっちが偉いの?」というのはすでに数回聞かれたし、昼休みに窓から手を振って「校長先生!?」と声をかけてくれ、こちらも手を振ると「キャッキャ、キャッキャ」笑うのも女生徒だ。昨日も8人くらいの女生徒が集団で部屋に入ってくるなり「暑いからクーラー入れて」ときた。早速許可し今日から実施した。男子生徒にはまったくこういうところがない。総じて本校の男子生徒はシャイで温和しいし徒党を組まない。

学習意欲の高い女生徒の入学は学校を変える。1、2年生くらいまでは勉強も女生徒がリードする。男子生徒も女生徒の前ではええ格好してやんちゃはしないものだ。共学にして3年目、中学は今年から、来年は男子だけの募集であった総合コースも共学にする。これで「完全な共学校」となる。長い男子校としての伝統を誇る本校は未だ男子校DNAの映像は強いが徐々に変化していくのだろう。とにかく女生徒への指導教育が問われることになる。特に生活指導面が厳しい。

女生徒指導の経験が全く無かった本校教員も3年という早いスピードでノウハウを積み上げてきた。その結果が数値に表れている。総勢1500人の生徒の内、現在女生徒の数は350人、これは非常に高い立ち上がり数値だとある大手の塾長先生が言われていた。しかし50%とすると後400人は女生徒の席の余地がある。女生徒指導には相当な覚悟と努力が必要だし、もちろん女性教員を思いきって増やさねばならない。「女子校経験のある生徒生活指導のベテラン教師」をリクルートしたい。部活動指導もして貰わねばならない。この前ある保護者に「女生徒の運動はテニスばっかりですね。」などと皮肉を言われている。

家庭科の先生が必要である。どうも数が少ないらしく応募者がいない。男子校のイメージが強く又、家庭科への理解が少ない学校と思われていないか。決してそういうことではない。家庭科実習室も全面的に造り替えることを決めた。志ある家庭科の先生、ともに浪速で働きませんか?「求む家庭科の教諭!!

女性徒の為、進路指導部長は女子大など各大学を走り回って指定校推薦を貰って来ている。地域の保護者は今、浪速の共学を凝視しているに違いない。「愛する娘を入学させるにふさわしいか?否か?」更衣室も女生徒用手洗いも増やさねばならない。女生徒を迎え入れるということは本当に大変なことなのである。でもやらねばならない。相当のスピードでやらねばならない。そしてもっともっと中学校や塾に対して「新生浪速の女子教育」を理解して貰わねばならない。自信をもって送り込んで頂きたい。責任をもってお引き受け致します。