2007年9月26日水曜日

9月26日(水)たなつもの・・・・・

浪速が誇るスタイルの一つ
1.食前・食後感謝の言葉
食前:  「たなつ物 百の木草も天照らす
                   日の大神のめぐみ得てこそ

       [いただきます]
   (お米はもちろんのこと、すべての食べ物(木や草)は、太陽の神様である天照お大神の恵みを頂いてのことです。感謝しましょう。)
食後:  「朝宵に  物食ふごとに豊受けの
                   神のめぐみを思へ世の人

       「ごちそうさまでした
(日々食事をするときには、私たちに食料という恵みを与えてくださる神様、豊受大神に感謝しましょう)
2.以上は本居宣長の歌であるが、本校ではこれらを「浪速のスタイル」として教えている。特に中学校は担任と副担が教室で合同昼食としており、食前食後に以上の言葉を全員が合唱している。高校生も行事、伊勢修養学舎は言うに及ばず、修学旅行先や夏季合宿での食前食後に素晴らしい光景が広がる。私は初めて目にしたとき、感激した。高校生ともすれば恥ずかし気も起こるであろうが旅先で全員が手を合わせ「いただきます」という合唱の様相に旅館やホテルの人々は驚き感激感動するらしい。
3.伊勢神宮の内宮は天照大神、外宮は豊受大神をお祀りし本校の学院神社のご祭神でもある。 それにしても本居宣長先生は偉いお方だ。江戸時代の学問の中心であった「儒学」に対抗して「国学」を大成した。契沖、荷田春満、賀茂真淵と続いた国学研究は古事記日本書紀の2典の事績の上に備わりたりといい、「天照大神以来の日本文化を貫く日本の古道」を学問化された。彼の復古神道論の延長線上の中に本校はその「建学の精神」を立脚しているのである。昔は食事の時に手をあわせ「いただきます」といって家族で食卓テーブルを囲ったものだが、このような光景は少なくなってきている。しかし本校ではこれを間違いなく継承している。立派な伝統である。先人に感謝し、今後とも絶やすことはないことを我々教職員は誓わねばならない。
3.食堂のあり方検討中
 ・まだ最終決定している訳ではないが、「学校食堂のあり方」を検討している。ほとんどの生徒が弁当を持参している中で食堂使用比率、メニュの数、等々「生徒のアンケート」も取った。いかにも食堂を利用している生徒の数が少ない。
・ 一つの考え方として「ケイタリング方式」(仕出し)というのもある。毎日昼時間にあらかじめ希望していた温かい弁当が外部業者から車で運ばれてくるという寸法である。一般会社でよくやられている方法である。
・ 経営的にはコストがかかっており何とかしなければ今後やっていけないのではないか?そういう問題意識である。