2007年9月19日水曜日

9月19日(水)校長の出張

1. 第2回塾長様対象入試説明会 10時30分 堺 リーガロイヤル
・ 250名近い塾関係の先生方にお越し頂いて、来春の入試説明。
・ 冒頭の挨拶は別途広報委員会からオープンにされるであろうが、今日は思い切って踏み込んだ発言をした。即ち「塾と学校の連携プレー」についての提案である。
・ これ以降は個別の塾との対応になる。秋本番、各私学が「少ない中学生をめぐっての争奪戦」となる。あくまで本校は「正々堂々と中身で勝負」していく。
・ 公務が入り、挨拶後学校に至急戻る。
2.校長が出張を避ける理由
・私はこの1年は中学校訪問と塾関係の出張を除いて校外に出かけないことにしている。出かけてもすぐ学校に戻る。大改革を進めるからには、校長は「ドーン」と校長室を拠点に校内に居ることを絶対とする考えからである。
・前の学校でもこの形は崩さなかった。出張は企業時代に厭になるくらい全世界に出かけた。逆にオフィスに居るほうが少なかった。部長になってからは殊更であった。企業社会ではただ机に据わっている幹部は失格である。民間人校長としての私には「学校内部で何が起き、何が議論されているか、あの先生はどのような人物か」等々をこの目で確認することが何よりも優先されたのである。
・公立の校長の中には何時電話しても事務室から「出張です」と返事があるくらい、学校に居ない校長先生が多く居た。今でも名前がすぐあがるくらいだ。学校に居るのが苦痛なんだと思えるくらい、とにかく学校に居ない校長は結構多い。これでは教員の担ぐ神輿に乗るしかなかろう。基本的に学校長は学校に居るべきである。
・ 当然役目柄出席しなければならない公的な会議もあるが、それは特別顧問と副校長に代理出席してもらっている。男子校長部会とか、中学校長部会とか支部単位の理事長会とか結構あるが、これらも今年は勘弁してもらっている。
・ 学校設備の点検とか授業観察、何より自分の手で教職員への説明責任を果たす資料つくりなど、とにかく仕事が捗る。着任以来の「理事長・校長メッセージ」は連番で21となった。ページ数は大きなものになる。木村の言葉で、木村の表現方法で教職員に理解を求める「書いたもの」を準備しているのだ。これらは万が一の事態となった時には「経営側証拠資料」として提出する。
・教員から見れば何時も学校にいる校長は「うざい」かも知れないが、これは致し方ない。逆に何時でも校長は部屋にいるから、朝から校長室に教員が決済や報告に来てくれるし、こちらから呼び込むことも多い。教職員の仕事を捗らせるためには校長の決済、決断は早くなければならない。これはどうも評価されているみたいだ。又一つの事案で複数の関係者の意見を確認するようにしているため判断にも誤りは少ないと思う。結構教員の意見は取り入れている積もりだ。
・ 校長室に来る人は拒まず、何時でもドアはオープン。最近は生徒も多く出入りする。PTA役員も然り。「校長室が千客万来となる」ことは良いことなのである。校長が何時も出かけて部屋の電気が消えているような学校は活性化し改革が進んでいるとは思えない。朝は7時30分前には席につき、夕刻はなるべく早く帰るようにしている。校長が遅くまでいるスタイルは野暮ったいし、教職員に余り良い結果を生まない。管理職の仕事は時間ではなく、中身と密度だ。