2007年10月3日水曜日

10月3日(水)パソコン返信

パソコン返信に見る「人となり」
1.教職員全員にパソコンが配布された。待ちに待った出来事だ。これで学校は少しずつ変化していくだろう。そのために苦しい財政下ではあるが導入したのである。満を持して昨日「全教職員に一斉にメールを配信」した。「つくづくと便利」だと思う。今までだったら職員会議でコピーをして時間を取って説明していたのが一瞬で全教職員に連絡、指示、報告などが可能となった。「全員が情報の共有と意思決定のスピードアップに参画」できる。このことが目的なのである。
2.それにしても理事長・校長のメール配信に対して「教職員からの返信」に「人格・お人柄」を見ることが出来る。顔が見えないだけに「返信文書にそのすべてが出て来る」のだ。ここが面白い。人間社会の妙だ。僕は人間というものが好きだとつくづく思う。
3.返信されてきたメールの例を挙げよう。内容は「そのまま」:
・超ベテラン教諭から      メール届きました。嬉しい。
・超ベテラン教諭から      悪戦苦闘やっと通信できました。
以上お二人は齢60歳以上、今までパソコンなど触ったことのない人で、生まれて初めてメールを受信し返信した大物の先生方。
・中堅教諭(50才代)から        理事長よりの初の配信に対し、返信させていただきます。初期設定も終了し新しいPCに早くなれるように努力いたしております。キーの配置が以前使用していた個人のノートPCと少し異なるので時々まだミスをしてしまいますが、それもすぐになれると思います。今後有効に活用させていただきます。ありがとうございました。
・中学担当の教諭(30才代)から     厳しい財政下、先週土曜日に個人パソコンが配布されました。配布されたパソコンを充分に活用し、授業に役立てたいと考えます。情報の共有と意思決定のスピードアップに努めたいと思います。有難うございました。
・ベテラン教諭(40才代)から      個人パソコンに関しまして、有り難く使用させていただきます。すでに昨日から仕事が円滑にやりやすくなっております。これを機に尚一層頑張ります。ありがとうございました。
・中堅教諭(50才代)から        マイパソコンより性能がいいので、気持ちいいです。教室でも電波が届くのにはびっくりしました。教室で印刷をクリックしたら、職員室のプリンターが動くなんて信じられないです。
・分掌主事から(50歳代)               厳しい財政下、理事長の決断に敬意を表します。生徒数確保に向けて、微力ながら行動したいと思っております。今後ともよろしくお願いいたします
・女性常勤講師から(20才代)      パソコンを配布してくださった事に対し、感謝しております。ありがとうございます。 やはりパソコンが手元にあるとプリント類も作りやすく、点数等の入力時間も短縮でき、生徒の情報も簡単に共有出来ます。しっかりパソコンを使いこなし、これからも頑張りたいと思います。ありがとうございました。
・中堅教諭(40才代前半)から        本日はメールを送信していただき、ありがとうございます。財政状況がまだまだ厳しい中、職員全員にコンピュータを貸与されたことに対して非常に感謝しております。昨日より、私自身、学年団の先生方への連絡等に使用しております。業務のスピードアップを図る上で、有難く思っております。また、他の学校(特に私立高校)では未だ本校のようなイントラネットの構築は行われてはおらず、対外的にも誇れる素晴らしいものとなっていくことを期待してやみません。 本当に有難うございます。

以上の如く大方の教員は今回の導入を評価してくれており、それをメールの返信に「気持ちが込められている。素直に嬉しいし、こういう返信をする先生は人間として素晴らしいことだ。
味もそっけもない返信の例
・ 採用新しい教諭から     メール拝見いたしました
・ 採用5年目の教諭から    メールは無事に届きました
このような返信をした先生は人数はあげないが結構いる。10%くらいだから少ないが。
4.問題は「味もそっけもない返信をする先生」である。デリカシーがないというのか、考えが及ばないというか、稚拙というのか、気配り心配りのない人というのか。こういう先生は「常日頃の立ち振る舞いで容易に想像でき、やはりと結果が一致する」のだ。「仕事ぶり、ものの言い方、服装すべてとこれらの返信は共通するものがある」。残念だと私は思う。理事長・校長の配信に対してどのように返事すべきか、瞬時に判断できないようでは「私の目指す浪速とその組織人」は務まらないのではないか。
5.ちなみに私が送ったメールは以下のもの:
 「個人パソコンが配布されたと思う。試験的に本メールの返信を依頼する。厳しい財政下、この戦略的投資を有効に生かして情報の共有と意思決定のスピードアップに努めて欲しいと思います。パソコンが不得手の人も「早くものにする」こと。教科内で出来る人は遅れている人への支援を宜しく頼む。また情報委員会のメンバーも親切に指導のこと。以上」    (学)大阪国学院 理事長    浪速中学校・高等学校長         木村 智彦