2008年9月10日水曜日

9月10日(水)21年度塾長様対象入試説明会

・ 今日は「21年度塾長様対象の入試説明会」であった。少しだけ秋の気配を感じる9月のこの日に毎年「堺市のロイヤルホテル」で実施することが恒例となっている。この場所が本校にとっては「位置的に最適」なのである。本校生徒の居住地の主体は堺泉州地域と大阪市南部であり、丁度中間に位置し、アクセスが大変に便利だからである。それに施設設備も立派だ。汚らしいところでは出来ない。
・ 昨年は1回目が6月26日、2回目が9月19日であった。直ぐ分かるのは「校長日記」に、すべて当日私が喋ったことなど詳細に記録されているからである。今年は1回限りとし、本日がそれだ。
・ 1回に合理化した理由は6月と9月ではその間隔も空いていなく、出席いただく塾長様も同じ顔ぶれで「お時間を2回も取って頂いては申し訳ない」ということで今年から9月の1回にした。
・ その代わり、資料や説明する内容は「十分に吟味」し、会場設営なども「雰囲気を盛り上げる」ように工夫したものだ。昨年実験的に行い好評だったので今年は更に「時間を大切に」するコンセプトで式次第を入試広報室がまとめてくれている。待ち時間には「先のテレビのガクナビ」などもビデオを流した。
・ 昨年は昼食時にかかるので「ブッフェスタイル」のランチをご用意したが塾の先生方、お忙しくて料理が多く余ったが、それでも「昼時だからご用意しないわけには行かない」。それが礼儀だ。このロイヤルホテルの味は中々いけるもので今年は強くお誘いしたから先生方には残って頂き、その席でも色々なお話が聞けた。
・ 会場借用の費用は大したことはない。それに「昼食料理代」などは「予算化」しており全く問題ない。わざわざ塾の先生方お忙しい中をお脚を運んで頂くからには「学校の誠意」を見せなければならない。塾長様には「誠意で対応」、それが「浪速流」だ。「入試広報室は大変よくやってくれた」。
・ 昨年の6月の私の話のタイトルは「浪速が変わる、浪速で変わる」で、2回目の9月は「塾と学校の連携プレー」でお話した。今見ても間違いはない。自信を持って言える。今年は学校ホームページの「公式メッセージ」にそのうちアップされると思うが「大学との連繋」を主題とした。
・ 今回の目玉は初めて公式に「関西大学との連繋」を公に発表したことだ。ただ他の私立高校のように大々的に「記者会見」などして発表する気は当初からなかった。この塾長様対象の説明会で始めて公式にお話しようと考えていたからである。
・ 理由は他校と同じようにはしたくなかったし、デパートの売り出しみたいに電車の中の吊り下げ広告やスーパーの安売り新聞チラシのようで嫌だったからである。実際問題、進路指導は塾の先生が主体でなされており、形は中学校の進路指導部が最後は出てくるが、それは年明けの大詰めの時で、そのときには「あらかた勝負がついている」のが実態だ。そのような訳で私は「本日まず塾長にオープン」にしたのである。
・ とにかくこのブログにおいても何回も言及しているが今や「私立高校と大学との連携というか接続」は「ブーム現象」となっている。しかしこれは注視してみると「一つの特徴」があり、一言で言えば「経営難の高校」に偏っていることは明らかであった。
・ 即ち「生徒募集に困難を来たしている学校、そうなりそうな私立高校」がまず考えることは「何処かの大学と引っ付く」ことであったのである。大学側も少子化の中で「生徒の囲い込み」は焦眉の急で、今や小学校、中学校まで系列化するか、自前で作るかしかない。
・ 自前で高校を作るのは「口で言うほど簡単ではない」から、今厳然と存在してある高校が「擦り寄ってくれば」これほど嬉しいことはないはずで、「にんまり」と頬が緩む大学関係者の顔が想像できる。
・ 北のほうの学校は今度東京の有名な大学の「なんとか校」になるという話であるがその大学は「一銭も出さず、ただ大学の名前を頭に付けることを許す」だけらしい。うわさであるが、それにしても「大学関係者は厳しい」。「さすがに大学だ。高校とは違う」。これなど強い大学だから成せる業で全てがこうではないと思うが。
・ 本校の近隣の高校は経営者の不祥事から経営難になったという話で、もう一つの高校は今や生徒が来なくなったということで、この夏前に一つは「立命館大学」もう一つは「近畿大学」の名前を冠につけることとなった。
・ 先には啓光学園が大阪工業大学入りしたし、ここも生徒募集に困難を来たし、学校法人が身売りしたのだと世間では言われている。このように考えてみるとやはり「大学は強い」のであって、私立高校は相対的に「基盤は弱い」と考えなければならない。
・ 系列高校を有する大学法人は今や多くなっており、短大も含めれば圧倒的な数になる。「独立派」と言われているところは稀少である。本校は間違いなく「独立派」だ。私が良く会いに行く上本町にある学園もそうだが、「独立派の特徴は相対的に強い高校」である。
・ たとえば「星光学院」などは独立独歩で幾らでも優秀な生徒を集められるし、広報活動などしなくても大丈夫な学校である。神戸の「灘高校」などもそうだ。こういうところは「大学などなくても問題はない」。なくても東大や京大に何人も送り込める生徒を毎年集まられる学校だからで、このような高校は「大学との接続」など関係ないのだ。
・ 本校は独立派であり、昨年来の改革で「強い高校への仲間入り」の1歩手前まで来た。東大に合格者を出し、国公立大学へも倍増させた。難関私学も数が大幅に増えた。この4月の高校入学者数は620名と府内トップレベルの極めて高い数値を示した。
・ その結果「財務内容はV字回復を果たし」、「新校舎建設」を目指して教職員は目の色を変えて頑張ってくれている。しかし私の深層心理では「先行きにまだ不安を感じている」ことは疑いようもない。「私は心配性」なのである。今回の大学との連携は「本校の将来の保険」である。
・ こういっては失礼かも知れないが「経営難とは無縁の強い高校」であると自負している。その道筋を力強く歩んでいると言っても過言ではない。「強い高校と強い大学」の連携の絵を描いた先の大学が「関西大学」である。「素晴らしい日本を代表する大学」であり、どのような形とするか最終的に話を詰めているところである。今日の塾長様説明会ではその辺のところを少しお話したのだ。「今日もまた祈念すべき日」となった。