・ 1年に一度の「人間ドック」の日である。例年連休前のこの季節と決めているのだが、もう「体があちこちガタガタ」という感じで「行っても同じこと」と思い、スキップしようと思うのだが、近づいてくると「まあ、行くか」と思って何時ものクリニックに出かける。「長生き」したいのだ。1.5日のフルコースである。
・ 昨日の昼食以来何も口にしていないので「余計にしんどい」が仕方がない。体重は増えて肝臓の周りは内臓脂肪がきっちりと付き、血圧は高く、血液中の中性脂肪の数値は異常に大きく、大腸にポリープがありますとか例年「悪いことばかり」言われる。今年もそうだろう。
・ 「アラカン」であるが還暦を過ぎてから「衰えの自覚」が凄い。でも気障なようだが「浪速の仕事」が自分を引っ張っているようで「気力」で頑張っているのだ。企業時代の友人はイタリアに行ったとか地元へ貢献しているとか色々言ってくるが「仕事をする喜び」は何事にも変えがたい。
・ 今日は「和歌山カレー事件」の最高裁判決の出た日であった。あの事件の時に僕は東京本社の部長から和歌山製鉄所の幹部として「大きな使命」を帯びて着任した1ヵ月後で、暑い日であった。町中にパトカーや救急車ののサイレンが鳴り響き「大騒ぎ」だったのを今でも覚えている。
・ 徐々に詳細が明らかになるにつれ、会社の社員もその家族も事件に巻き込まれているのが判明し、入院先まで部下を走らせたものだ。あの「園部」という地域には社員が多く住んでおり、犠牲者は居なかったが、確か10名くらい入院したと記憶にある。
・ 後日退院した社員に直接僕は聞いたことがある。「カレーの味はどうだったの」と。「何か変な味がしてすぐ口から吐き出しました」と答えてきたのを覚えている。「あれから11年経った」のかと特別に感慨が深い。今日の判決を彼はどのように聞いているのであろうか。
・ ふざけた話だ。「たるんでいる」とか言いようが無い。今朝の新聞各紙に結構大きく記事になっている。特に朝日や毎日は「1面トップ記事」の扱いである。朝日や毎日は時々こういうことをする。立派ではないか。
・ 要は兵庫県の県立高校で「入試の採点ミスが84%」の高校にあったというのだ。最初は1校で判明しこの1週間前くらい前に小さな記事になっていたのだが、県教委が一斉に各校を調べさせたらこの結果が出てきたという。
・ 「122校で全受験者の5.8%、1447名の解答用紙に採点ミス」があったというのだから「言葉を失う」。何をしているのかと言いたい。さすがに驚いた教育長は過去5年に遡って再調査を命じたとある。
・ 「合否には影響なかった」というが、誰も心では信じる者はいないだろう。同じ問題を使っている神戸市立高校なども採点ミスだというから兵庫県の公立高校の教員は「たるんでいる」と言われても仕方がないだろう。5.8%というのは異常に高い数値である。
・ 集計ミスが42%、不正解を正解としたミスが37%で教科別では社会402件、国語367件、理科356件、英語270件、数学127件とあるから「全ての科目」である。
・ 大体専門教科の先生が専門の採点をするからどの教科でも全滅である。一体これはどうしたことか。教育長は「緩み以外の何ものでもない」と憤慨しており「関係教員の処分」をするという。当たりまえだ。「生徒の人生」がかかっているのだ。
・ 採点は一人の教員がやるのではなくて極めて「精緻にシステム化されている筈」である。私の知る大阪府の場合は採点者は複数、小集計、大集計、と次々と人を変えて行われそれぞれが印鑑を押して確認をしていく。
・ その昔やはりミスが続出し当時の府教委の優秀な職員が考え出した方法で確かにここまでやるとミスはあっても手順の中で判明するようになっている。採点の日も試験当日は疲れているからと言って翌日からとして時間をたっぷりと取っている。
・ 兵庫県も「採点方法の見直し」を検討するとあるが幾ら検討しても最後は「教員の意識が問題」である。「いい加減」と言われても仕方がなかろう。僕ははこういう「ざま」を毛嫌いする。それは「プロ教師にとってあってはならない話」だからだ。
・ 今回も受験者からの「開示請求」で判明したのであるが、兵庫県の公立受験者は「信用できなくなった」と激怒していると新聞記事にあった。「大恥をさらした兵庫県の公立の教員」ということになろう。
・ 本校ではこのようなことは無い。本校は試験終了後当日から「採点開始」となりその日のうちに採点だけは終わらせる。今までミスは無い。観察していると皆「真剣そのもの」である。今後とも最も重要な入試業務に「間違いがあってはならない」。あってもそれがプロセスで浮かび出てくるよう「システムの完成度を高める必要」がある。うちは「教務と広報情報委員会がしっかり」している。
・ 今朝の読売のみが報じていたがおそらく他紙はスペースがなかったのだろうか。今後大きく扱われてくるのではないか。「教員の10年研修で248人が不合格」と報じられている。正直私は驚いた。数値が大きいのだ。
・ 教員の資質向上策として10年単位で「研修を義務付け」たのであるが、20年度は試行で45000人が講習を受けそのうち「貴方は駄目ですと言われた教員が248名」もいるというのだ。
・ 元々この制度は議論がいろいろあって「駄目教師の排除」を目的とする、いやそうではないなどあったが結果としてこのような数値が出てきたことに私はびっくりしたのだ。「クビ」にはしないだろうがなんとも不名誉なことだ。
・ この制度は4月以降本番化しているが全国130の大学や独立法人機関で研修が開催される。今全国に110万人の数の教員が現場で働いており、「ペーパードライバーと言われる免許保持者」は約500万人もいると言われる。
・ 今後「研修で不合格」となる先生は幾らくらい出てくるのか分からないがこのような先生は他の教員や肝心の生徒保護者の信頼を失うであろう。辞めてもらった方が良い。本校にも多くの対象者がいるが今のところ「不合格」はいない。
・ 全国学力調査だが「浪速中学校の生徒は頑張ってくれたかなー」。相当中学校の先生方には「ハッパ」を掛けたりして指導をお願いしたが頑張るのは生徒だ。「9月の結果判明が楽しみであるし不安」でもある。橋下知事も中西教育長も陰山先生も藤原先生も心配だろうなー。