2010年6月10日木曜日

6月10日(木)伊勢神宮評議員会と堺グランドの照明設備





























・ 私は「伊勢神宮崇敬会」の「評議員」を大阪府代表の一人として仰せつかっている。本日はその会議があり朝から近鉄電車で伊勢神宮に出張した。年に一度の重要な会議である。特に平成25年の「式年遷宮」を控えて「お伊勢さま」は大変な時でもある。
・ 本校は高校1年生が「半世紀以上」に亘って「伊勢修養学舎」と称して「高校生のための伊勢神宮崇敬行事」を続けてきており特に「五十鈴川の禊」は大変有名である。従って今回評議員会会場となった「神宮会館」や崇敬会の方たちとはこの関係で「顔なじみ」でもある。
・ 今日も見知った事務局の方々が駆け寄ってくれて「今年も宜しくお願いします」と言われた。年に一度500人を超える生徒が2泊3日で宿泊するのだから簡単に言えば浪速高校は「大得意様」なのである。
・ 全国から年に一度この時期に「参与・評議員」が参集されておりこの日は伊勢神宮の大宮司「鷹司尚武氏」と崇敬会会長のトヨタ自動車名誉会長である豊田章一郎氏も来られてご挨拶があった。尚「大宮司」という呼称はここ伊勢神宮のみ許されている。
・ 普通は「神宮」というだけで伊勢神宮を示すもので言って見れば「神社中の神社、神社の中の神社」である。全国80000社と云われる神社の頂点に位置する。だから「大宮司」という呼称が存在するのである。
・ この関係から伊勢神宮には「小宮司」という実質的にはトップの神職がおられる。所謂通常の宮司さんである。理事長職務代理は「伊勢神宮における一般の神職の最高職位は“小宮司”」と言われていたが、要は全国神社の中でも「伊勢神宮は別格中の別格」なのである。神宮には「祭主」というかたがおられ、現在は池田厚子氏、天皇陛下の妹君であらせられる。
・ すでに何回も伊勢には行っているので勝手は良く分かっている。朝早く鶴橋から「近鉄特急で宇治山田駅」へ行き、車を飛ばし「神宮会館」に着く。全国から参与評議員が500名近く参集されており、「神宮大宮司鷹司尚武氏の開会挨拶」から始まった。皇室に繋がるお方だ。
・ 議事は事業計画、予算、人事等は提案承認され、粛々とすすめられた。特にここ数年は平成25年に「遷宮」というクライマックスを迎える20年に一度の「第62回式年遷宮」の準備時期に当たっているから、全般に元気に溢れている感じである。
・ 21年度は年間800万人を超える国民が「お伊勢参り」をしたと報告にあったが、今年はそれを上回るペースで伸びていると事務局報告があった。特に「若者の神宮参拝が劇的に増えている」と云われていた。
・ 式年遷宮は持統天皇の御世690年に始まり1300年にわたって脈々と続いており、日本の文化そのものだ。日本書紀、古事記の昔から続くもので我々は「日本という国柄を護持」するためにも後世に繋げていかねばならないと思う。
・ 早く到着して時間があったので「赤福本店」で「団子3個とあれは冷えたほうじ茶」を頂いた。金額は270円だったと思う。安い。例の赤福事件から3年、全く影響の無いような感じでお客さんが一杯おられた。
・ 11時に会議は始まり12時30分終了、すぐ車に飛び乗って宇治山田駅に向かった。何時も神宮は「昼食弁当」をお土産に呉れる。12時48分発の上本町行きに「飛び乗り」、電車の中でお弁当を開く。ほとんど客の居ない電車で一人食べるこの弁当が実に旨いのである。14時40分上六着。

・ 今日は気温が「うなぎ上り」で日頃出張しないから些か疲れたが、この時間帯でそのまま家に帰るわけには行かない。学校に向かった。今日は堺グランドの「照明設備の点灯式と照明調節工事」があるので立ち会わないといけなかったのである。
・ この照明設備には「いわく因縁話」があって最初の点灯に大変関心があったのである。元々「照明設備」など「贅沢」で当初は「そんなものは不必要だ!」で私は結論を出していた。
・ しかしどの運動場も夜間に練習などはしないとしても夕暮れ時、それも冬季になれば「つるべ落とし」で日が暮れる。従って「道具や後片付けのために」照明が必要と分かってきたのである。
・ その後私は他の野球の強い私立高校の野球場を自分の目で観察する機会を積極的に持った。そうすると全ての学校ではちゃんとした夜間照明設備を有しているではないか。ここで私は考えたのである。21世紀に作る球場で夜間照明の無いようなものを作ったら「恥ずかしい」のではないか。「名が廃る」と「心変わり」をしたのである。
・ 又後で作るとなったら「工事もややこしい」し費用も高く付くと踏み、設置する方向に舵を切ったのである。ところが今度も「そこそこのもので良い」とブレーキをかけながら数社に見積もりを依頼した。
・ 「原案」が固まり、どうしようかと迷っていたら大手の電気工事会社「キンデン」さんが突如参上してきて我々の原案を見て「これでは駄目ですよ、意味はありません、精精片付け用くらい」と「データを示しながら」言ってきたのである。要は「暗い」と言うのである。
・ このときのキンデンさんの担当者の「生きの良い積極的な態度のプレゼン」に私は感心した。それでキンデンさんにも「新しい提案と見積もり依頼」をお願いした。出てきた提案書は「約2倍の照度」で極めて説得力があった。「一目で気に入ったが当方の予算をオーバー」しており私は「値引き交渉」に入ったのである。
・ 幸いにもキンデンさんはこれを受け入れてくれ今日の日となったのである。確かにキンデンは良い仕事をする。仕方が「スマートでかつ機動力」がある。私は自分の選択が間違っていなかったと喜んでいるのである。
・ 結局キンデンは「空調工事」も受注できたし、ここの関係から南海辰村建設さんがゼネコンとして請け負っている「武道館の工事」にも参入できたそうである。「ご同慶の至り」である。
・ さて学校から堺のスタジアムに到着したのが19時、「日の落ちる」のを待って「19時30分に初めて照明スイッチを押した」。ひとりでに「顔がほころんでくる」。果たしてその結果は?それは明日のブログのお楽しみに。