・ 良い天気に恵まれてはいるがさすがに「金剛山のふもと」は日が落ちると冷えてくるという。私は事務室に言ってストーブなどの「防寒対策の準備」に万全を期すように指示した。元々小学校であったから教室のほうは問題ないが「寝所」である。
・ 開館以来快適で多聞では「真夏でもエアコンは不要」であった。しかし寒さ対策を考慮しなければならない。初めの本格的冬を迎えるが多聞尚学館は真冬だろうが活用しなければならないからである。施設を遊ばしておくわけにはいかない。
・ 今や本校の「売り」であり、徐々に「浪速多聞の週末スペシャル」は有名になってきている。評判はどうでも良いが「肝心の成果」である。金曜の夜から日曜日の午後まで生徒たちは家に居ても「週末は遊び」「週末は少しゆっくり」と思いたいのは分かるような気がする。
・ そこに私は目を付け、「週末を有効利用」としたのである。それまでは夏休みのみの「サマー学習合宿」として京都などに出かけていたのをまず夏、冬、春と拡大してきたが宿泊場所にほとほと困った。それに「4泊5日は少し長い」し何よりお金がかかって仕方が無い。保護者に申し訳ない。
・ そのため必死になって自校設備を持ちたかった。「ご神慮」を頂き、多聞尚学館を手にすることが出来た。これにより「2泊3日の週末スペシャル」が可能となったのである。新しいホームページには「多聞尚学館欄」が出来、ここで何がなされるか全て公開されるようになった。
・ そして開館以来の「収支分析」を行った結果、「多聞の経営効果が明瞭に数値で分かってきた」のである。初期投資とランニングコストから、従来通り外部の宿泊設備を借りて行ったとしたら、「投資した資金はたった3年ですべて回収可能」との結果が明確に出てきたのである。「安い買い物」であった。
・ ランニングコストは指導に当たる「教員の手当て、バスなどの交通費、食料費、電気水代」などである。受益者負担であるが今年は試験的利用ということもあり、学校法人から相当金額を支援したが来年からは「教育活動特別充実基金」を創設してその範囲内で賄える体制もほぼ固めた。
・ とにかく自分でも驚くくらい「多聞尚学館」は見事に立ち上がったのである。しかし「肝心の生徒がこれをどのように受け止めているか」が問題である。答えは一言で言えば「極めて喜んでくれている」と言うことである。しかしこのように私が書いてもパンチは無い。生徒の実際の声を文章にしてもらった。
・ PTA機関紙に「奈迩和」と言うのがある。毎年2回発行する「保存版」である。カラー刷りの豪華なものである。校長はまったく編集に携わっていなくすべてPTAの広報委員会が仕切っているものだがこの中に多聞尚学館のことが大きく取り上げていたのである。生徒の言葉が載っていたのでそれをそのまま転記する。
一年S1組 Oさん
私は今、浪速高校でとても充実した日々を送っています。
多聞はしんどくて大変ですが、自然が多く静かな所で、先生方も優しく教えて下さるためとても集中して勉強することが出来ます。
また授業中も勉強の合間に楽しく話をしたりと、勉強のみのしんどいだけではなく楽しく学ぶことができます。
私は中学生のとき、あまり浪速高校へ行くつもりはなかったのですが今ではここに来て本当に良かったと思います。
そしてこのままクラスのみんなと思い出をつくって一緒に卒業できたらいいなと思います。
二年S1組 Y君
今回の多聞尚学館での3泊4日の合宿は、私にとってすばらしいものとなりました。この合宿ではセンター試験問題を中心とした学習を行い、普段の授業とは違った勉強をすることができました。他にも勉強の時間とは別にリフレッシュ時間が設けられ、その時は勉強のことを忘れて体育館で友達と楽しく運動しました。そして気分転換をすることで、その後の授業が集中して受けることができたのでとても良かったです。
今回の合宿を通して、私は多くの問題を繰り返し解く中で少しずつ正答率が上がっていくことを実感しました。次の合宿でも、自分の学力が少しでも上がったと実感できる合宿になればいいです。
三年L1組 Hさん
私が「多聞尚学館」に、最初に来た時に思ったことは、とても静かで落ちつく所だということでした。
普段は、学校でせわしなく騒がしい中で勉強していて、気分転換がしたいと思う事もあるのですが、多聞で勉強をしていると、普段とは違った環境でリフレッシュもでき集中力が高まった気がします。それに一歩ベランダに出れば、三百六十度が山で、耳を澄ませば、セミ、野鳥、それに山の葉の音が聞こえ、気持ちを落ちつかせてくれます。
いつもは、学校でしか知らない友達とも一緒にご飯を食べたり、風呂に入ったり、同じ部屋で寝て、受験勉強を一緒にする仲間として結束力もでてきます。
これだけすばらしい学習場所を自分達の代で提供してもらえてとてもうれしいし、後輩達にもぜひ活用してもらいたいと思います。
二年K1組 F君
多聞尚学館で勉強ができるというのは、受験生にとって一番良い環境で、学校で授業を受けるのと比べると、全く違う良さをもつ空間だと思いました。のどかで、静かな所で授業を受けると、すいすい知識が入っていく感じがして、とてもやる気が出てきます。ご飯もバイキング方式でとても楽しみながらおいしくいただけます。うわべだけでは、面倒くさそうと思われがちですけど、友達と仲よく楽しく勉強でき、プチ旅行のような感じもするので、行ってみる価値はあると思います。
・ 今後の課題は「多くの生徒に活用して貰う」為の検討だ。来年度から「土曜日の授業が選択性」となる。これが一つのチャンスだろう。又私は今中学校にも「平日利用」を検討するように言っている。「学校の教室と千早赤坂の多聞尚学館の両輪」が揃った。私はとても「幸せな気分」になるのである。
・ 開館以来快適で多聞では「真夏でもエアコンは不要」であった。しかし寒さ対策を考慮しなければならない。初めの本格的冬を迎えるが多聞尚学館は真冬だろうが活用しなければならないからである。施設を遊ばしておくわけにはいかない。
・ 今や本校の「売り」であり、徐々に「浪速多聞の週末スペシャル」は有名になってきている。評判はどうでも良いが「肝心の成果」である。金曜の夜から日曜日の午後まで生徒たちは家に居ても「週末は遊び」「週末は少しゆっくり」と思いたいのは分かるような気がする。
・ そこに私は目を付け、「週末を有効利用」としたのである。それまでは夏休みのみの「サマー学習合宿」として京都などに出かけていたのをまず夏、冬、春と拡大してきたが宿泊場所にほとほと困った。それに「4泊5日は少し長い」し何よりお金がかかって仕方が無い。保護者に申し訳ない。
・ そのため必死になって自校設備を持ちたかった。「ご神慮」を頂き、多聞尚学館を手にすることが出来た。これにより「2泊3日の週末スペシャル」が可能となったのである。新しいホームページには「多聞尚学館欄」が出来、ここで何がなされるか全て公開されるようになった。
・ そして開館以来の「収支分析」を行った結果、「多聞の経営効果が明瞭に数値で分かってきた」のである。初期投資とランニングコストから、従来通り外部の宿泊設備を借りて行ったとしたら、「投資した資金はたった3年ですべて回収可能」との結果が明確に出てきたのである。「安い買い物」であった。
・ ランニングコストは指導に当たる「教員の手当て、バスなどの交通費、食料費、電気水代」などである。受益者負担であるが今年は試験的利用ということもあり、学校法人から相当金額を支援したが来年からは「教育活動特別充実基金」を創設してその範囲内で賄える体制もほぼ固めた。
・ とにかく自分でも驚くくらい「多聞尚学館」は見事に立ち上がったのである。しかし「肝心の生徒がこれをどのように受け止めているか」が問題である。答えは一言で言えば「極めて喜んでくれている」と言うことである。しかしこのように私が書いてもパンチは無い。生徒の実際の声を文章にしてもらった。
・ PTA機関紙に「奈迩和」と言うのがある。毎年2回発行する「保存版」である。カラー刷りの豪華なものである。校長はまったく編集に携わっていなくすべてPTAの広報委員会が仕切っているものだがこの中に多聞尚学館のことが大きく取り上げていたのである。生徒の言葉が載っていたのでそれをそのまま転記する。
一年S1組 Oさん
私は今、浪速高校でとても充実した日々を送っています。
多聞はしんどくて大変ですが、自然が多く静かな所で、先生方も優しく教えて下さるためとても集中して勉強することが出来ます。
また授業中も勉強の合間に楽しく話をしたりと、勉強のみのしんどいだけではなく楽しく学ぶことができます。
私は中学生のとき、あまり浪速高校へ行くつもりはなかったのですが今ではここに来て本当に良かったと思います。
そしてこのままクラスのみんなと思い出をつくって一緒に卒業できたらいいなと思います。
二年S1組 Y君
今回の多聞尚学館での3泊4日の合宿は、私にとってすばらしいものとなりました。この合宿ではセンター試験問題を中心とした学習を行い、普段の授業とは違った勉強をすることができました。他にも勉強の時間とは別にリフレッシュ時間が設けられ、その時は勉強のことを忘れて体育館で友達と楽しく運動しました。そして気分転換をすることで、その後の授業が集中して受けることができたのでとても良かったです。
今回の合宿を通して、私は多くの問題を繰り返し解く中で少しずつ正答率が上がっていくことを実感しました。次の合宿でも、自分の学力が少しでも上がったと実感できる合宿になればいいです。
三年L1組 Hさん
私が「多聞尚学館」に、最初に来た時に思ったことは、とても静かで落ちつく所だということでした。
普段は、学校でせわしなく騒がしい中で勉強していて、気分転換がしたいと思う事もあるのですが、多聞で勉強をしていると、普段とは違った環境でリフレッシュもでき集中力が高まった気がします。それに一歩ベランダに出れば、三百六十度が山で、耳を澄ませば、セミ、野鳥、それに山の葉の音が聞こえ、気持ちを落ちつかせてくれます。
いつもは、学校でしか知らない友達とも一緒にご飯を食べたり、風呂に入ったり、同じ部屋で寝て、受験勉強を一緒にする仲間として結束力もでてきます。
これだけすばらしい学習場所を自分達の代で提供してもらえてとてもうれしいし、後輩達にもぜひ活用してもらいたいと思います。
二年K1組 F君
多聞尚学館で勉強ができるというのは、受験生にとって一番良い環境で、学校で授業を受けるのと比べると、全く違う良さをもつ空間だと思いました。のどかで、静かな所で授業を受けると、すいすい知識が入っていく感じがして、とてもやる気が出てきます。ご飯もバイキング方式でとても楽しみながらおいしくいただけます。うわべだけでは、面倒くさそうと思われがちですけど、友達と仲よく楽しく勉強でき、プチ旅行のような感じもするので、行ってみる価値はあると思います。
・ 今後の課題は「多くの生徒に活用して貰う」為の検討だ。来年度から「土曜日の授業が選択性」となる。これが一つのチャンスだろう。又私は今中学校にも「平日利用」を検討するように言っている。「学校の教室と千早赤坂の多聞尚学館の両輪」が揃った。私はとても「幸せな気分」になるのである。