2009年11月22日日曜日

11月22日(日)授業料臨時減免制度


・ 11月17日に大きな会議が府庁であった。事務長と事務職員の二人に出席してもらったのである。内容は「高校授業料の臨時減免事業の事務処理」についての私学課からの詳細説明会であった。この「臨時減免」と言うところがポイントである。
・ すでに10月19日のブログに書いているが大阪府は正式に「平成21年度大阪府私立高等学校等授業料臨時減免事業補助金事務処理要領」を制定発布したのである。19日のブログの一部を再掲すると以下のようなものである。
 “そういった環境の中で大阪府私学・大学課は頑張って頂き、「高校生修学支援基金」なるものを「今年度限り」ではあるが実施して頂けることとなった。素晴らしいことである。
経済的理由から高校就学を断念」することのないように「家計急変世帯」の私立高校の授業料を「緊急支援」するというもので、これは「徳政令」である。背景にはこの春の一方的な私学助成の削減があり、授業料値上げにつながって、公立に多くの生徒が回帰した現象も一役買っていると考えたほうが自然である。
今回私学課は「私立高校の修学セーフティネット機能の強化」を考えてくれた結果がこの「基金」であろう。うたい文句は「家計急変の非課税世帯の授業料を公立並みのゼロに!」ということである。
シミレーションに寄れば府内で20年度実績から推定して9600人の20%として「1900人が対象」と踏んでいるみたいである。もともと財政課の内示段階ではゼロ査定であったが復活折衝で国の「地域活性化・経済危機対策臨時交付金」の活用を入れて10億円のファンドを組んだと見えるが、まあないよりは良い。
私は事務長に指示した。本校の「該当者の徹底したチェック」と事務手続きを抜かりなく進めるように言ったのである。府内の全私立高校生の2%程度だから「本校の場合1500人の高校生で内30人程度」は出てくるかもしれない。もし無いようであれば本校の生徒のご家庭ではこの基準にのる『家計急変世帯』は居ないことになるだろう。“
・ 今後の手順は来年の1月20日頃に「交付申請書提出」があり、2月下旬に「交付決定通知」、3月下旬に「補助金交付」という事務処理になる。減免の要件は二つある。まず「家計が急変したこと」である。具体的には「平成21年度の総所得(見込み)が平成20年度総所得と比較して10%以上減少していること」がある。
・ もう一つの要件は「所得が著しく低くなったこと」がある。これは21年度の課税総所得(見込み)がダウンして「住民税(所得割)非課税」となることが見込まれることである。
・ 「総所得とは何ぞや?」「世帯主が他府県に単身赴任の場合はどうなの?」等々ややこしいものがあるので学校事務室に相談してくれれば一緒になって考えるように事務には指示した。
・ 病気や怪我、離婚等に伴って家計が急変した場合はどうなるのと聞かれたらそれは「当て嵌まりません」となる。あくまで今回の措置は勤務先の会社等の倒産などの経営状況の悪化などが対象である。又現在の授業料軽減助成との関係や大阪府育英会奨学金貸付と併用が出来ないなどの条件もある。
・ 私学課からも「周知徹底」して欲しいと指導があり、本校の生徒のご家庭で「洩れ」があったりしたら大変なことになる。従って私は「全保護者宛にレター」をしたためて生徒に持ち帰って貰うようにしたのである。
・ まず私からの文章と私学課がまとめた資料を1枚添付したのであるが、しかしこれだけでは「私の場合はどうなるの?」には資料としては不十分かも知れない。従って「該当するかも?」と思われているご家庭は学校事務に電話して欲しいと思う。
・ このような内容のことを書いて「公式サイト(ホームページ)の保護者通信」にアップすることとした。これをご覧いただければ良く分かっていただけるのではないか。又大阪府私学課のホームページを検索すればより詳しい内容がご理解いただけると思う。

 保護者の皆様

               学校法人大阪国学院理事長   木村 智彦
                浪速中学校高等学校校長


     「大阪府私立高等学校授業料臨時減免制度」のお知らせ


 謹啓 秋冷の候 保護者の皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。日頃は本校の教育活動に対しまして、格別のご理解とご協力を賜り誠にありがとうございます。
おかげさまで学校改革・教育改革は順調に進展しており、今後とも「子供たちのため」改革を継続していく所存でございます。
さて、表題の「大阪府私立高等学校授業料臨時減免制度」に関しましては、裏面の通り「経済・雇用状況の悪化により昨年度対比で大幅に所得が減少すると見込まれる保護者を対象として大阪府が実施する臨時の措置」でありますが、その緊急性・重要性に鑑みて、現在浪速高校に在籍する生徒の保護者全員にあまねくお知らせするものであります。   保護者様には、内容を十分ご確認いただき、対象となる方には漏れなく手続をお願いする(学校宛提出期限は平成22年1月13日)とともに、対象となるかどうか不明な場合も事務室までお問い合わせいただきたくご案内いたします。               
 なお現在、国・大阪府は、新聞報道等でも明らかなとおり、「高校生以下の子供を持つ保護者への就学支援」につき、様々な角度から検討しているところでありますが、本校といたしましてはその重要性を十分認識し、「保護者様への迅速で的確な情報提供」を今後とも心がけていく所存であります。
 末筆ながら、これから厳しい寒さに向かいますが、ご自愛の上ご活躍されることを心よりお祈り申し上げます。                                                      謹白