・ 昨日のブログ「教員免許6年制」に関して今日も私の論考を進めて行こうと思う。昨夜のブログの末尾に私は以下のように書いた。“この問題は別途本ブログでも言及していくつもりである。06年度にスタートした「薬学部」の6年制は大変な事態を招いた。私学の「薬学部志願者が前年の138000人から09年度は79000人と40%の減少」を見たのであった。これと同じ運命を辿るのではないかと言う指摘をする人もいる。しかし私の意見は短大でも4年生でも大学院でも関係はない。「良い教師」とはそういうものだけでは諮れないと思うのである。「良い教師とは何を持って言うのか、そこが問題である」。”
・ 今入手困難な本がある。題名は「学校の先生が国を滅ぼす」と言う。産経新聞出版により、この11月10日に第1刷が発行された。書店には11月4日頃から並んでいたと思う。私はすぐに天王寺のミオやアポロビルの書店に走ったが既に売り切れていた。
・ 結局心斎橋のアセンスに1冊だけ残っておりそこで入手した。心斎橋などは若者が多くてこのような本を求めるのは少ないのかも知れない。アポロでは4冊入ってきてその日のうちに売れたと店長は言う。
・ 著者は仮名「一止羊大(いちとめやすひろ)」氏で昭和18年生まれで民間職務経験があるが昭和43年府立高校の教員となり、平成15年退職である。私はこの人物が誰か特定できる。私は平成14年に校長にあったから1年間は同僚であった先生である。
・ 学校名も著者名も出てくる教員名も仮名にしているのは著者のバランス感覚だろうと思うが、ここまで書くなら明らかにする方法もあったと思う。著者も教員も公教育を担う公務員であり、犯罪を犯しているのではないのだから「名乗って堂々と論陣を張って」も良いのではと私は思う。
・ 著者は大阪府立の養護学校他2校の校長経験者であり、特に養護学校時代に遭遇したことを「ドキュメンタリー風」に記述したものである。題名は「センセーショナル」なものになっているが書いている中身は「国旗・国歌」に関するもので私は一気に読んだが「間違いない事実」だと確信している。
・ 実はこの本のゲラを渡され、私ともう一人の最初の民間人校長はこれを読んだのである。当時著者は本にしたいと府教委に申し入れたが「影響が大きい」と抑えられたとこの本には記述してある。当時発刊していれば「大騒動」になったものを今となっては「少しタイミング外れ」という気がしないでもない。
・ 決して誇張ではない。事の大小、強弱はあるがここに書かれているのは私が公立学校に勤務したときと状況は全く同じである。決して読んでいて「気持ちの良い」本ではないが、今日の「学校現場の病理の深層を窺い知れる読み物」であることは間違いない。
・ 「はじめに」の中に著者は以下のように書いている部分がある。“日本人でありながら日本を象徴する国旗・国歌に反対すること自体が実におかしいことですが、問題の深刻さは健全な国民を育成することを職務としている公立学校の先生たちが最も先鋭的に反対していることにあります。
・ “学校の先生たちがどうして自分の国の国旗・国歌に反対するのか。何を根拠に目の色を変えてまで国旗・国歌の指導を拒否するのか。この本にはその疑問を解くヒントがたくさん詰まっています。”
・ “国旗国歌に反対する動きの根底には突き詰めてみると、日本と言う国そのものをひっくり返そうとする左翼エネルギーがあることがわかります。日本の左翼エネルギーは共産主義や社会主義を基底にしています。それは天皇制とともに歩んできた日本の歴史や日本の形を忌み嫌い、日の丸・君が代を天皇に結びつくものとして忌避します。自虐的な暗黒史観に立って日本を貶め愛国心を敵視するところに顕著な特徴があります。”
・ “左翼エネルギーにかぶれているのはほんの一握りの教員に過ぎませんがこの人たちの発言力や行動力は一般の教員のそれをはるかに凌駕していて、多くの先生がそのことに気づかないまま巻き込まれています。”
・ “先の衆議院選挙で民主党が圧勝しました。これまで日教組をはじめとする左翼系の教職員組合が国旗・国歌の問題に象徴されるような日本を誹謗し貶める教育を進めてきました。民主党の大勝によって支持母体の一つである日教組はますますその傾向を強めるのではないかと危惧されます。戦後60余年が経過し今や日本は左翼系教職員組合の「反日」教育によって国の真髄まで抜き取られてしまった観があります。”
・ 末尾には「解説」としてジャーナリストの櫻井よしこ氏が一文を寄せているのだがその中には以下のようなくだりがある。“公立学校の教師でありながら組合運動を学校に持ち込み、ビラを配り、揚句、特定政党へのカンパを要請し、自分たち以外に如何なる意見にも耳を傾けず、相手を思いやることもなく、謙虚になることもなく、何一つ学ばず、1ミリも成長しない。そんな人が仕切る全国津々浦々の学校現場では校長の命が削り取られていく。・・・。”
・ 著者の「終わりに」が印象深かった。“「話せばわかる」が私の信条で何度も何度も教員と話し合い、語れば当然受け入れられると思ってやったがその信条は揺らぎ始めた。私がどんなに誠心誠意 話かけ論拠を明示して説明しても組合活動に熱心な教員を中心に全く受け付けず、こちらの話の中身を理解しようともしませんでした。”
・ あまつさえ著者は解剖学者の養老孟司氏の「馬鹿の壁」の中から言葉を引用して「話せばわかるは大嘘」とまで記述しているのには笑ってしまった。養老氏は「わかってもらえるはずだ」というのは「勘違い」と指摘していますと書いている。
・ 私に言わせれば全くその通りで20台や30台の若い頃ははともかく、40台、50台の教員に対して「話せばわかる」というのは「わかったふりをしているだけ」であって「本質的にわかっているはずはない」のである。「人事権や査定権」があるから分かったようにしているだけなのである。
・ 公立教員の定年は60歳だから、これらの教員は終戦時はまだ生まれていない世代だから戦前の教育、戦後の教育についてはなんら経験も体験も有してしていないにも関わらず、論理的なものは何も無くてただ闇雲に国旗・国歌を敵視する人々である。
・ これらの教員とて最初は「希望に燃えて教師になった」はずであり、それがどうしてこのような先生に「変貌」していくのか、実はここに問題があるのである。校長と教員が対立し、イデオロギー論争を学校現場に持ち込んで「良い学校」になると思えない。
・ 教師として「青雲の志」を持って難関と言われる大学を卒業し、30倍、40倍という超難関の教育公務員試験に合格した人たちが、「教育現場でこのように変質していく」ということが問題なのであってそれを「大学大学院で6年間勉強させたら成らないのか」と言ったら「No!」が答えである。教員免許6年制は少しピントがずれているのである。
・ 今入手困難な本がある。題名は「学校の先生が国を滅ぼす」と言う。産経新聞出版により、この11月10日に第1刷が発行された。書店には11月4日頃から並んでいたと思う。私はすぐに天王寺のミオやアポロビルの書店に走ったが既に売り切れていた。
・ 結局心斎橋のアセンスに1冊だけ残っておりそこで入手した。心斎橋などは若者が多くてこのような本を求めるのは少ないのかも知れない。アポロでは4冊入ってきてその日のうちに売れたと店長は言う。
・ 著者は仮名「一止羊大(いちとめやすひろ)」氏で昭和18年生まれで民間職務経験があるが昭和43年府立高校の教員となり、平成15年退職である。私はこの人物が誰か特定できる。私は平成14年に校長にあったから1年間は同僚であった先生である。
・ 学校名も著者名も出てくる教員名も仮名にしているのは著者のバランス感覚だろうと思うが、ここまで書くなら明らかにする方法もあったと思う。著者も教員も公教育を担う公務員であり、犯罪を犯しているのではないのだから「名乗って堂々と論陣を張って」も良いのではと私は思う。
・ 著者は大阪府立の養護学校他2校の校長経験者であり、特に養護学校時代に遭遇したことを「ドキュメンタリー風」に記述したものである。題名は「センセーショナル」なものになっているが書いている中身は「国旗・国歌」に関するもので私は一気に読んだが「間違いない事実」だと確信している。
・ 実はこの本のゲラを渡され、私ともう一人の最初の民間人校長はこれを読んだのである。当時著者は本にしたいと府教委に申し入れたが「影響が大きい」と抑えられたとこの本には記述してある。当時発刊していれば「大騒動」になったものを今となっては「少しタイミング外れ」という気がしないでもない。
・ 決して誇張ではない。事の大小、強弱はあるがここに書かれているのは私が公立学校に勤務したときと状況は全く同じである。決して読んでいて「気持ちの良い」本ではないが、今日の「学校現場の病理の深層を窺い知れる読み物」であることは間違いない。
・ 「はじめに」の中に著者は以下のように書いている部分がある。“日本人でありながら日本を象徴する国旗・国歌に反対すること自体が実におかしいことですが、問題の深刻さは健全な国民を育成することを職務としている公立学校の先生たちが最も先鋭的に反対していることにあります。
・ “学校の先生たちがどうして自分の国の国旗・国歌に反対するのか。何を根拠に目の色を変えてまで国旗・国歌の指導を拒否するのか。この本にはその疑問を解くヒントがたくさん詰まっています。”
・ “国旗国歌に反対する動きの根底には突き詰めてみると、日本と言う国そのものをひっくり返そうとする左翼エネルギーがあることがわかります。日本の左翼エネルギーは共産主義や社会主義を基底にしています。それは天皇制とともに歩んできた日本の歴史や日本の形を忌み嫌い、日の丸・君が代を天皇に結びつくものとして忌避します。自虐的な暗黒史観に立って日本を貶め愛国心を敵視するところに顕著な特徴があります。”
・ “左翼エネルギーにかぶれているのはほんの一握りの教員に過ぎませんがこの人たちの発言力や行動力は一般の教員のそれをはるかに凌駕していて、多くの先生がそのことに気づかないまま巻き込まれています。”
・ “先の衆議院選挙で民主党が圧勝しました。これまで日教組をはじめとする左翼系の教職員組合が国旗・国歌の問題に象徴されるような日本を誹謗し貶める教育を進めてきました。民主党の大勝によって支持母体の一つである日教組はますますその傾向を強めるのではないかと危惧されます。戦後60余年が経過し今や日本は左翼系教職員組合の「反日」教育によって国の真髄まで抜き取られてしまった観があります。”
・ 末尾には「解説」としてジャーナリストの櫻井よしこ氏が一文を寄せているのだがその中には以下のようなくだりがある。“公立学校の教師でありながら組合運動を学校に持ち込み、ビラを配り、揚句、特定政党へのカンパを要請し、自分たち以外に如何なる意見にも耳を傾けず、相手を思いやることもなく、謙虚になることもなく、何一つ学ばず、1ミリも成長しない。そんな人が仕切る全国津々浦々の学校現場では校長の命が削り取られていく。・・・。”
・ 著者の「終わりに」が印象深かった。“「話せばわかる」が私の信条で何度も何度も教員と話し合い、語れば当然受け入れられると思ってやったがその信条は揺らぎ始めた。私がどんなに誠心誠意 話かけ論拠を明示して説明しても組合活動に熱心な教員を中心に全く受け付けず、こちらの話の中身を理解しようともしませんでした。”
・ あまつさえ著者は解剖学者の養老孟司氏の「馬鹿の壁」の中から言葉を引用して「話せばわかるは大嘘」とまで記述しているのには笑ってしまった。養老氏は「わかってもらえるはずだ」というのは「勘違い」と指摘していますと書いている。
・ 私に言わせれば全くその通りで20台や30台の若い頃ははともかく、40台、50台の教員に対して「話せばわかる」というのは「わかったふりをしているだけ」であって「本質的にわかっているはずはない」のである。「人事権や査定権」があるから分かったようにしているだけなのである。
・ 公立教員の定年は60歳だから、これらの教員は終戦時はまだ生まれていない世代だから戦前の教育、戦後の教育についてはなんら経験も体験も有してしていないにも関わらず、論理的なものは何も無くてただ闇雲に国旗・国歌を敵視する人々である。
・ これらの教員とて最初は「希望に燃えて教師になった」はずであり、それがどうしてこのような先生に「変貌」していくのか、実はここに問題があるのである。校長と教員が対立し、イデオロギー論争を学校現場に持ち込んで「良い学校」になると思えない。
・ 教師として「青雲の志」を持って難関と言われる大学を卒業し、30倍、40倍という超難関の教育公務員試験に合格した人たちが、「教育現場でこのように変質していく」ということが問題なのであってそれを「大学大学院で6年間勉強させたら成らないのか」と言ったら「No!」が答えである。教員免許6年制は少しピントがずれているのである。