・ 連休明けから早速、「来年度の中学入試の要項の最終確認」を行った。正式に言えば「生徒募集要項」である。年度が頭にくると「平成23年度生徒募集要項」となる。卒業年度は平成22年であるが入学募集は平成23年度生になるからである。
・ 今年は初めて「関西大学連携浪速中学校」として私立中学入試に「デビュー」したのだが、「敢闘」はしたが「完勝」したとは言えないだけに慎重に今日まで「来年度をどうすべきか」検討を進めてきたものである。
・ それにはまず今年の「大阪府の私立中学入試結果の総合分析」を行わねばならないが詳細はもう少し時間がかかろう。しかし「見えてきたもの」ものもある。中々複雑で今私立中学の置かれている現状を見事に映し出している。
・ 今年の入試で全私立中学が出した「合格者総数は13920人であったが実際に入学したのは8125名でその率は58%」と遂に60%を下回ったのである。平成21年度が62%、20年度が64%であったから今年の落ち込みは対前年4ポイントであった。
・ 募集総数が8888人と対前年500名も増えているが実際の入学者数が8125名だから763名は何処かに消えたのである。志願者トータルも23516人で対前年477名の減である。
・ 募集人員が増えたことに加えて「合格者は各私立が増やしまくって」、とどのつまり「入学者数は減少」したという従来の線を「突き抜けた光景」がここには見られるのである。何が起きつつあるかであるが、まず経済状態を反映して「お試し受験」で私立を受けたが結局は「公立中学」に戻ったと言うことがあるだろう。
・ 加えて大阪府でそうだから近隣の兵庫、奈良、和歌山、京都の私立中学に逃げた数もあるだろう。しかし圧倒的な理由は各私立は合格証を出しまくり、「受験生も複数校受験」が増えてきていると見える。これが主因ではないか。
・ 即ち少子化の中で私立中学入試はまさに「叩き合いの生徒募集」が繰り広げられたと言うことではないのか。我々が今年肌で感じた生徒募集活動の状況が数値で窺えるのである。「怖いことになった。」まさに「仁義なき戦い」である。
・ さて来年度の募集は関大コース35名、特進コース105名が「腹積り」であるが「正式な募集人員としては男女合計で140名」とすることとした。それを一次A入試と翌日の一次B入試で確保する。
・ 一応入り口は決めるが「境界は太実線としないでぼかしておく」。両方のコースとも検定料も入学金も年間授業料も違いはなく同じである。大体中髙6年間でコースをかたくなに変えさせないというのは生徒にとって不利なことである。
・ 2次入試は今年も実施するが期日は少し早めることとした。少し自信が出来つつあるので余り遅くして言葉は適切ではないが最後を「拾う」ようなことはしないと決めたのである。
・ また特に来年度入試からは「複数回同時出願の場合に限って2回目以降の検定料を半額に減免する」こととした。これは保護者に喜んで頂けるだろう。そして「特待生制度」も従来より充実させることとした。
・ 高校に授業料の大幅な減免措置があり、無償化の比率も相当あるわけだから中学にあってもおかしくないと考えたのである。この具体策は個別に入試広報室が折衝することとなる。
・ 試験科目数は検討したが結局今年と同じで関大コースは国語算数に加えて理科社会の内、高得点を採用する。勿論関大コース希望で合格基準に達しないものは「特進コースへの回し合格」は当然その権利を保障する。
・ 本校の中学入学者の内に他府県出身者はほとんどいないのが実情でそれならば市内の公立小学校の6年生に来てもらえれば良いとの考えである。従って私は「もっともっと公立小学校の研究をすべき」と入試広報室には言明している。
・ 高校入試はそれなりに頑張って実績を上げてくれているが現在のテーマは「中学入試」であり、もっと我々は公立小学校のことを勉強せよと言っているのである。距離が遠いだけに我々の知らない深層心理を勉強すべきと言っているのである。
・ 私は「公立小学校の校長先生ご経験者」で定年になられた先生を招聘しアドバイスを戴いたらどうかと言っているのだがどうも腰が重い。確かに大体入試広報のメンバーがいうように小学生6年生の受験心理情報は塾の先生方がキーであるが、今やれることはすべてやっておけと言っているのである。
・ 確かに「ジワッ、ジワッ」と浪速中学に「人気の火が付き始めて」いるのは間違いない。それは「名目倍率」、即ち志願者数を募集定員で割れば3年前のゼロポイント以下から2倍程度にまで「急上昇」している。「人気校になりつつある」という証明である。
・ しかしこれらが全て入学してくれるということには成らなくて「お試し受験や味見志願」であり、やはり最終的な入学者数が問題である。とにもかくにも今年は元気一杯の121名が入学してくれて「中学校は活気に溢れている」。
・ 来週中学1年生は多聞尚学館で「ウィークデイに一泊二日の学習合宿」に出かける。月末には「保護者参観を多聞分校」で行うこととしている。そう、多聞尚学館の週末は高校生で一杯一杯だからは中学生には平日に「分校」として「学力強化作戦を展開」するのである。大いに期待している。
・ そうこうしていたら「子ども数(15歳未満)と総人口に占める割合が29年連続で減少し1694万人と最小を更新」したと各紙が記事にしていた。「こどもの日」にちなんで総務省が4日に発表した人口推計によるものである。
・ 「総人口に占める割合は36年連続での低下で13.3%は世界最低水準」である。これは国連の統計年鑑で人口4千万人以上の国26カ国で比較すれば「日本はドイツの13.6%を下回って最低」となる。最高はエチオピアの45.0%というから「アフリカの時代」の到来を感じる。
・ 日本の統計で言えば性別では男子が868万人、女の子が826万人、都道府県別では最低が秋田の11.2%、大阪は13.7%、最高は沖縄の17.7%であった。出生数が戦後最低となった2005年を境に一時持ち直したが09年に再び落ち込んであり「少子化傾向は依然として続いている」のである。
・ ゼロから2歳児までの数は325万人だからこの子どもらが成長し私立中学を受験する12歳受験人口は更に低くなる。これは統計であり神様に祈ってもどうにかなるものではない。
・ 今から10年後の2020年の浪速中学の存在そのものが危ぶまれるわけであり、今のうちに「基礎体力を高めて」おかねばならないのである。「中学入試の有り様はまさに死活の問題」であり、悠長なことを言ってはおられないのである。
・ 中学校の先生方が「路頭に迷う」ことなく10年後もしっかりと浪速中学校は「信頼に足る私立中学」として存在しなければならない。そのためには結局は「良い仕事」をすることしか方法はないのである。
・ 今年は初めて「関西大学連携浪速中学校」として私立中学入試に「デビュー」したのだが、「敢闘」はしたが「完勝」したとは言えないだけに慎重に今日まで「来年度をどうすべきか」検討を進めてきたものである。
・ それにはまず今年の「大阪府の私立中学入試結果の総合分析」を行わねばならないが詳細はもう少し時間がかかろう。しかし「見えてきたもの」ものもある。中々複雑で今私立中学の置かれている現状を見事に映し出している。
・ 今年の入試で全私立中学が出した「合格者総数は13920人であったが実際に入学したのは8125名でその率は58%」と遂に60%を下回ったのである。平成21年度が62%、20年度が64%であったから今年の落ち込みは対前年4ポイントであった。
・ 募集総数が8888人と対前年500名も増えているが実際の入学者数が8125名だから763名は何処かに消えたのである。志願者トータルも23516人で対前年477名の減である。
・ 募集人員が増えたことに加えて「合格者は各私立が増やしまくって」、とどのつまり「入学者数は減少」したという従来の線を「突き抜けた光景」がここには見られるのである。何が起きつつあるかであるが、まず経済状態を反映して「お試し受験」で私立を受けたが結局は「公立中学」に戻ったと言うことがあるだろう。
・ 加えて大阪府でそうだから近隣の兵庫、奈良、和歌山、京都の私立中学に逃げた数もあるだろう。しかし圧倒的な理由は各私立は合格証を出しまくり、「受験生も複数校受験」が増えてきていると見える。これが主因ではないか。
・ 即ち少子化の中で私立中学入試はまさに「叩き合いの生徒募集」が繰り広げられたと言うことではないのか。我々が今年肌で感じた生徒募集活動の状況が数値で窺えるのである。「怖いことになった。」まさに「仁義なき戦い」である。
・ さて来年度の募集は関大コース35名、特進コース105名が「腹積り」であるが「正式な募集人員としては男女合計で140名」とすることとした。それを一次A入試と翌日の一次B入試で確保する。
・ 一応入り口は決めるが「境界は太実線としないでぼかしておく」。両方のコースとも検定料も入学金も年間授業料も違いはなく同じである。大体中髙6年間でコースをかたくなに変えさせないというのは生徒にとって不利なことである。
・ 2次入試は今年も実施するが期日は少し早めることとした。少し自信が出来つつあるので余り遅くして言葉は適切ではないが最後を「拾う」ようなことはしないと決めたのである。
・ また特に来年度入試からは「複数回同時出願の場合に限って2回目以降の検定料を半額に減免する」こととした。これは保護者に喜んで頂けるだろう。そして「特待生制度」も従来より充実させることとした。
・ 高校に授業料の大幅な減免措置があり、無償化の比率も相当あるわけだから中学にあってもおかしくないと考えたのである。この具体策は個別に入試広報室が折衝することとなる。
・ 試験科目数は検討したが結局今年と同じで関大コースは国語算数に加えて理科社会の内、高得点を採用する。勿論関大コース希望で合格基準に達しないものは「特進コースへの回し合格」は当然その権利を保障する。
・ 本校の中学入学者の内に他府県出身者はほとんどいないのが実情でそれならば市内の公立小学校の6年生に来てもらえれば良いとの考えである。従って私は「もっともっと公立小学校の研究をすべき」と入試広報室には言明している。
・ 高校入試はそれなりに頑張って実績を上げてくれているが現在のテーマは「中学入試」であり、もっと我々は公立小学校のことを勉強せよと言っているのである。距離が遠いだけに我々の知らない深層心理を勉強すべきと言っているのである。
・ 私は「公立小学校の校長先生ご経験者」で定年になられた先生を招聘しアドバイスを戴いたらどうかと言っているのだがどうも腰が重い。確かに大体入試広報のメンバーがいうように小学生6年生の受験心理情報は塾の先生方がキーであるが、今やれることはすべてやっておけと言っているのである。
・ 確かに「ジワッ、ジワッ」と浪速中学に「人気の火が付き始めて」いるのは間違いない。それは「名目倍率」、即ち志願者数を募集定員で割れば3年前のゼロポイント以下から2倍程度にまで「急上昇」している。「人気校になりつつある」という証明である。
・ しかしこれらが全て入学してくれるということには成らなくて「お試し受験や味見志願」であり、やはり最終的な入学者数が問題である。とにもかくにも今年は元気一杯の121名が入学してくれて「中学校は活気に溢れている」。
・ 来週中学1年生は多聞尚学館で「ウィークデイに一泊二日の学習合宿」に出かける。月末には「保護者参観を多聞分校」で行うこととしている。そう、多聞尚学館の週末は高校生で一杯一杯だからは中学生には平日に「分校」として「学力強化作戦を展開」するのである。大いに期待している。
・ そうこうしていたら「子ども数(15歳未満)と総人口に占める割合が29年連続で減少し1694万人と最小を更新」したと各紙が記事にしていた。「こどもの日」にちなんで総務省が4日に発表した人口推計によるものである。
・ 「総人口に占める割合は36年連続での低下で13.3%は世界最低水準」である。これは国連の統計年鑑で人口4千万人以上の国26カ国で比較すれば「日本はドイツの13.6%を下回って最低」となる。最高はエチオピアの45.0%というから「アフリカの時代」の到来を感じる。
・ 日本の統計で言えば性別では男子が868万人、女の子が826万人、都道府県別では最低が秋田の11.2%、大阪は13.7%、最高は沖縄の17.7%であった。出生数が戦後最低となった2005年を境に一時持ち直したが09年に再び落ち込んであり「少子化傾向は依然として続いている」のである。
・ ゼロから2歳児までの数は325万人だからこの子どもらが成長し私立中学を受験する12歳受験人口は更に低くなる。これは統計であり神様に祈ってもどうにかなるものではない。
・ 今から10年後の2020年の浪速中学の存在そのものが危ぶまれるわけであり、今のうちに「基礎体力を高めて」おかねばならないのである。「中学入試の有り様はまさに死活の問題」であり、悠長なことを言ってはおられないのである。
・ 中学校の先生方が「路頭に迷う」ことなく10年後もしっかりと浪速中学校は「信頼に足る私立中学」として存在しなければならない。そのためには結局は「良い仕事」をすることしか方法はないのである。