2010年5月22日土曜日

5月22日(土)運動クラブへの支援














































・ 5月20日のブログにおいて「文化部への支援」について考えとこれまでの実践を詳述した。一応今のところ吹奏楽部、雅楽部と茶道部を文化3大特別クラブとして応援したい。勿論それ以外にも軽音楽部とか色々あるのだが「優先順位」がある。
・ まず「本校のアイデンティティ」を内外に表現できるクラブが好ましいと考えているがそれほどこだわっているわけではない。要は生徒がクラブ活動を通じて「人間的に成長」し「高校生時代の思い出」を作って欲しいのである。
・ しかしやはり運動クラブはその反響など大きいものがあるから、私の支援の力は特別に入るのである。大体集う生徒の数も多い。又中学校へ与える影響も大きく、「入試広報活動に直結」している。
・ 今堺に本格的な校外グランド「浪速ふくろうスタジアム」が工事の山場を迎えているがすでに「野球少年」が他の私立高校への志願を止めて「浪速高校に行きたい」というような話も私の耳に入ったりしている。

・ 私立高校というのは「進学も、運動も素晴らしい」というのが理想的な姿である。確かに府内の有力な私立高校は進学とスポーツを両立させている。以上のような学校を「文武両立の学校」というのであろう。
・ これらの学校をよくよく観察してみると概して「大規模校」である。勿論規模の小さい学校で特定のクラブで大阪代表だったりするがやはり大規模校が文武両立には有利に見える感じがする。
・ 考えてみれば当然で「勉強が得意」という生徒と「野球が素晴らしい」という生徒はいるのである。より多くの母集団からその生徒にあった特徴や個性を掴んでクラブ活動を通じて人間教育を展開するには生徒数の多いほうが良いのは分かりきった話である。
・ さて本校は昨年度高校総体で「男子総合優良校」に選ばれた。これは立派なことである。先行する有力校に比べて「ウーン」と唸らざるを得ないところがあるが、「着実に伸びてきている実感」はある。
・ 20日のブログで京都市立堀川高校の進学実績の劇的な転換のことを述べたが私はこの学校のように「部活動、特に運動部は遠慮して貰っています。部活がしたければ他校へ行ってください。」とは言えない。
・ 又和歌山県にある超有名な私立高校のようにクラブと言えば硬式野球部だけで他のクラブはないという事はできない。確かに「甲子園常連組」であるが、それだけでは如何なものかとも思うのである。しかしそれもその私立高校の特色であって「行くか行かないかは生徒と保護者が決める話」で外部がとやかく言う話ではない。
・ 1昨年私立高校の「スポーツ特待制度」が大きな社会問題となったことは記憶に新しい。これだって私立高校がその責任で行っているのであって外部がゴチャゴチャ言うのはおかしいと言うのが私の意見である。
・ 甲子園で九州の佐賀西高校という公立高校が良い成績を上げて「公立讃歌」が巻き起こったが、このようにして「あるべき姿」に収斂していく。野球少年も公立が強いとなれば授業料ただの公立に進学するのは間違いない。
・ 日経新聞社から「本校はスポーツ特待をせずに強い学校との評判」で取材を受けたことがあるが、複雑な思いがしたものである。「論理的整理とお金が無かったから単に出来なかっただけのことではないのか」。この方針も私は見直す方針である。
・ 私立高校で運動部が公立に比べて弱いというのであれば誰が野球少年やサッカー少年の受け皿になるというのであろうか。「私立高校の運動クラブは強くなければ意味はない」とまで私は言いたい。
・ 公立高校は今後更に「運動クラブに力を入れてくる」ことは分かりきった話である。大体「超進学校10校」が来年からスタートする。1学年400人として4000人が世界最強の府内公立高校進学校を名実共に標榜するはずである。
・ この4000人に洩れた公立志願者は果たして2番手、3番手の公立に喜んで行くだろうか。府教委はこの10校に1億円も投資してサテライト教育のインフラ整備を進めていると聞く。2番手や3番手校にはない。
・ 私は教職員に言っているのである。「公立10校の超進学校は絶好の私学のチャンス」と。それはまさしく「文武両道の生徒作り」に繋がると。公立2番手、3番手に行くなら「授業料も無償化減免される私学の方が面白い」と絶対になるはずだと。
・ そのために「新武道館と堺の総合球技場」を今作っているのである。入試広報室には「PR、PR、PR・・・」と言っているのである。あのような素晴らしい球場で野球がしたい、その輝くような空手道場で空手をしたいという「生徒をかき集めよ」と言っているのである。
・ クラブの中でも「花形はやはり野球」である。言いにくいが他の運動クラブとは少し違うのである。幾らサッカーワールドカップと言ったって「野球の底力」は凄いものがある。現に部員数が最も多いクラブである。
・ 「 本校は2度も甲子園に出場」したのに最近では手も届かないポジションに甘んじている。平成12年の春の選抜以来だから10年経過した。私は堺の「浪速ふくろうスタジアム」を作るが5年以内に「3回目の甲子園出場を目指す」ことを決めている。着任以来4年目の夏の甲子園予選が始まる。一つの節目になるのかも知れない。
・ 次に「サッカーとラグビー」に期待している。しかしこれは相当な努力が要るだろう。手応えはあるのだが何しろ大阪にはサッカーとラグビーの全国チャンピオンがいるし全国名うての強豪校揃いである。
・ ラグビーについてはこの度「本校の体育科教諭のI先生が府内の大阪私立高等学校体育連盟の種目委員長に就任」された。晴れがましいニュースであるが、委員長のところのチームが弱小では先生も辛いだろう。
・ しかし私も余り強く言えなかった。それは専用に球場があるわけでもないしサッカーやラグビーでは正規のコートさえ取れないような狭いグランドで練習してきたから彼らは「フルコート」での練習など出来ていないからである。これは可愛そうな話しであった。
・ 加えてアメフト部や軟式野球部など運動部の数だけは多いし、最近では中学校の生徒数も増えて放課後などは「グランドの取り合い」というか「心行くまで練習」というわけには行かないのが本校運動部の実態であったのである。
・ これらの実績を見るとやはり「専用の球技場は必要」と考えるに至ったのである。新校舎建設まで待つことは出来ないと考えこの度堺市に校外グランドを所有することにしたのである。その完成の時期は目の前である。