2007年12月6日木曜日

12月6日(木)特待生制度

1.特待生制度
・ 本校ではかなり充実した「特待生制度」を整備している。これは今日における「社会的公器たる学校の責務」の一つと考えているからである。基本的には「入学試験の席次」で当て嵌めるものであるが「1号、2号、3号等」とあり、「入学金・授業料全額免除、府立高校並み授業料、入学金免除等々」他校に負けない以上のものを用意している。予算金額は明らかに出来ないが、「かなりかなり高い数値」とだけ言っておこう。
・ 中学校でも同様な制度があり、校内的には「特待生審査委員会」が厳正なる審査を行って決定している。この委員会には決め事があって、1年ごとに更新審査がなされるということだ。11月から12月にかけて審査し12月の職員会議で最終決定する。年が明けてそれを保護者宛にお知らせするという段取りになっている。
・ 「成績がよく生活規範も立派な生徒はずっと継続」されるが、時に成績が落ちたり、厳しい補導行為があったりすると更新されない。当然のことである。入学時は素晴らしい成績を取ったが、油断して成績が落ち、落ちると悪循環でやる気もなくなるような生徒がいない訳ではない。残念だがこういう生徒に貴重な支援金を回すわけにはいかない。
・ 急遽、家庭環境が苦しくなっても、めげず頑張っている生徒に支援をするようなシステムもあり、「大阪府も特別な支援制度」がある。このような生徒には今後ともより充実させていきたいと考えている。単純に大学受験費用を肩代わりして合格者数を増やすなどは考えないが、「家庭経済困窮で支援を求めてくる生徒に就学の手を差し伸べるのは当然」のことだ。もちろん「奨学金」としてこれは将来支払って頂くことになる。又入学後頑張って成績が上昇したような生徒への充実した配慮も考えていきたい。
・ 野球特待生制度はないし、他のクラブもこのようなものは一切ないがこの就学特待生制度だけは厳しい社会情勢もあり、「同窓会とか理事会とかも積極的に応援」していこうという雰囲気になっている。有り難いことだ。「生徒は頑張れ!」
2.五ツ木書房模擬テスト
 ・ 大阪府でこの名前を聞くと誰もが「身構えるくらい」今日では権威ある「中学受験、高校受験のテスト会、教材開発、セミナー等の教育専門会社である「五ツ木書房」、中でも「五ツ木の偏差値」は今や大阪高校教育界では普遍的なものになってきた。
・ この五ツ木が主催する「模擬テストが12月9日(日)本校で行われる。」前日の8日(土)が本校では「最後の高校入試説明会」であり、この模擬テストで大きな山場を超える。この模試に参加する中学3年生の数で大体来年度志望者が見えてくる。果たして最終的に何名参加してくれるか。会場は勿論「無料でお貸しします」と本気で思っているが、そういうわけにもいかないらしく、五ツ木側から支払われるのだが、とにかく多く参集させていただきたいと念願するばかりである。しかしこればかりは生徒の意思であり、いかんともし難い。
・ この五ツ木の模擬テストは府内主だった私学で一斉に同じ問題でなされるから、その結果分析でどの高校はどの程度の偏差値か簡単になるようになっており、それがゆくゆくは大学進学実績と繋がっていき、「高校のランク」となっていく。
・ 今週月曜日から塾関係者が学校にぞくぞく来られて入試広報との「教育相談」となる。校長室の隣の特別室はしばらくは入試広報に開放だ。今まで外に出歩いていた広報室の面々は今度は本部に「ドーンと構えお客さんをお迎えする立場」になる。そして年明け始業式の8日から局面がコロッと変わって公立中学校の先生が生徒の資料を持って本校に「教育相談」で来られる。これがあくまで本筋で最後の教育相談となる。「良く出来たシステム」ではないか。
・ 新年度になって入試広報室が頑張ってきた中学回り、塾回りも遂に大詰めの時が来た。テレビの「風林火山」ではないが、「川中島の戦い」、風に言えば「浪高大和川の戦い」は遂に決戦の火蓋が開かれようとしている。何としても良い生徒に多く来て貰わねばならない。五ツ木模擬テスト会の浪速高校参加者の数値は果たして?そしてその中身は?そしてそのうち何名が実際に受験をしてくれるか?「面白くなってきた。」「わくわく、ぞくぞくする。」「こういうのは大好きだ。」
・ 恐れ多いことだが、敢えて言うなら入試広報部隊の戦の仕方は、果たして例えれば、「信玄公陣形に似てる?」。入試広報室、最初は「啄木鳥戦法」で塾回り。ひたすら塾を廻って浪速志望者を「コンコンとつついて呼び寄せ」、最後の局面は学校に「ドーン」と構えて待ち、まさに「鶴翼の陣」で鶴が翼を広げ、包み込むようにして志願者をかすめとるための「陣形」を張っているとも言える。今日まで入試広報にはお金も人も車も予算も、本当に鶴が翼を広げるくらい資源集中してきたのだから、結果を期待したいしかし「私学は面白い」。入試のシステムはよく出来ている。