2007年12月2日日曜日

12月2日(日)その2:堺味めぐり

堺商工会議所での私立学校説明会には結局12時30分過ぎまで同席して、会場を後にしました。3人の先生に声をかけてと思いましたが、延々と続いており切れ目がありません。外に待たしている人もあり12時35分会場を出ました。
今日のもう一つの楽しみは「堺名物を楽しむ」ことでした。堺在住の本校事務室勤務の二人の女性職員を誘ってお昼を一緒にすることです。そのうちのお一人が車を運転して迎えに来てくれていました。
.「ちく満(ちくま)」の「あつ盛せいろ蕎麦」
・ この有名な蕎麦やを狙っていました。市内の「宿院という旧市街にある歴史あるお蕎麦やさん」です。ネットでは元禄8年とありますから赤穂浪士の討ち入りよりも7年もまえの綱吉の時代ですね。
・ お店の入り口は背が低くて昔の建物の感じがしていました。分かりにくいです。ビルの谷間に入り口があるという感じです。大体こういう歴史あるところには大御所みたいなお方がおられるのですが「いました、いました。」。杖を持っている白髪の大番頭みたいなご老体がレジを打っており、15分ほど待たされました。1時前でしたが結構人は多かったですね。旅行客みたいな人も目に付きました。
・ 蕎麦は「せいろで蒸したもの」で「あつあつ」のものが出てきます。従って「こし」などはまったくありません。「グチャー」とした感じで、色も白っぽく「これって蕎麦?」と言う感じでした。僕の食感は「そばうどん」のようでした。
・ つけ汁も熱くて結構良い味でしたが、生卵を入れるようになっており(勿論入れなくても良いのですが)、わさびと青ねぎが薬味でした。1斤、2斤と言います。これも面白い言い方です。僕は4斤、お二人は2斤でした。最低でも2斤はいけますよ。
・ 他に何もメニューはなく、ただ蒸篭そばだけです。一度は行ってみれば話しのネタにはなりますね。リピーターになるか、一回だけで「おさらばするか」は、個人によると思いますが、従来のそばに価値観を有してる方はお勧めできません。まったく異なる価値観を売りにしているお蕎麦屋さんですから。そして僕の結論は?これは書けません。
・ ただ職員にはこのように言いました。食べる途中で「1年に一回くらい良いね。」帰るときには「2年に一回くらい良いね。」それにこうも言いました。「東京からお客さんが来たときにはここにお連れしたら驚くだろうなー」と。
.「かん袋」のくるみ餅
・ 今日はもう一軒狙っていました。これも有名な堺名物の代表です。意味や由来はよく分かりませんが「かん袋」といい、一つの屋号(?)。要は「くるみ餅」です。ちく満から近くて、ここも超満員です。ネットでは秀吉とか室町時代とかが出てきますから、ここも相当の年代ものです。
・ どうも我々と同じように考える人は多いと見えて、ちく満で食べて、かん袋でデザートという感じですね。コースです。職員の一人が「アー、あの方さっきちく満でお見かけしましたね。」と言っていましたから。
・ 冬だというのに氷がかかっています。しかしこれが結構いけます。ちく満のそばで踊っている胃の中が「氷くるみ餅」で落ち着いていくのがよく分かりました。
・ 地方発送は出来ません。だからこのように人が次から次と押し寄せます。ちく満もかん袋も「手作り」でお店もどちらかといえば「普通のお店」で別に豪華でもなく、かたくなに昔の味を守っているというところに感動を覚えます。こういうところが大好きです。今後とも頑張って欲しいと思いました。
・ 今日はお二人に付き合ってもらって良いところに行きました。次回の堺は「南宗寺」です。「利休を偲びたい」と思っています。その時には絶対「ケシ餅」です。茶人垂涎の茶菓子「ケシ餅」を是非とも。時間があれば鉄砲鍛冶の伝統を引く「堺打ち刃物」の製作場所を見たいなー。
.堺という街
 ・堺をもっと知りたいと考えています。ちく満で次のような文言が書いてありました。
 「ものの始まり 何でも堺  三味も小唄も みな堺」 堺小唄から
・ 面白いですね。確かに。線香、三味線、鉄砲、自転車、自治都市、布団太鼓、環濠、お茶人、・・・・」堺は大阪と完全に異なる味がある。これが最近少し分かってきたような気がします。
・ なかもず駅で降ろして貰いました。今日は有難う。お二人の事務職員による堺食べ歩き、良い思い出となりました。それにしても彼女たちから聞く先生方の評判は大変参考になりました。知らないことを今日は随分と仕入れました。