1.今、浪速中学校が燃えている!
・ ここ最近、「浪速中学校教員グループ」が燃えている。管理職からも報告を受けているが、自分自身の皮膚感覚で分かる。今浪速中学校が「ビッグバーンで燃えて」いるのは間違いない。今後更に更に燃えて欲しいと念願している。ただ燃え尽きないようには注意して欲しいがね・・・。
・ 正直言って、着任した本年1月当初は「非常に懸念ある状態」であった。「中学校と高等学校グループが完全に遮断」された状態で、お互いが理解しあうというには、ほど遠い状態であった。「教員面談」をしても雰囲気が全然違う。別に問題があったと言う積りはないのだが当時は、中学校に特定グループに属する教員が多かったり、又「ぶつぶつ、ぶつぶつ」口を開けば文句というか批判が先行する教員がいたり、朝、突如職員室に喫茶コーナーが出来たりする「特定の仲良しグループ」が歴然と存在したり、中学校全体が「嫌な梁山泊」の様相を示していたと私は受け留めた。
・ 元々「中学校基本問題」は大きく私の頭を悩ませており、熟慮に熟慮を重ね、「中学校に関する経営方針を確定」した後だけに「中学校をまず何とかしなければならない」。それも急がねばならない。4月を過ぎれば更に1年待たねばならない。4月校長を兼務することは分かっていたから、「まず人から」と半ば強引に人事施策を進めた。そのようにして完全に「中高の壁」を取り除いて行った。
・ まず管理職には柔軟な発想が出来、「調整派」の人材を当て嵌めた。こういう場面では「豪腕直球派」は必要ない。ねちねちの下手投げが良い。「又管理職は高校からですか?」などと批判している声があることは耳にしていたが、それなら問い返したいと思ったものだ。「じゃあ、中学の人材で年令、経験、人物等総合的に判断して適任者はいますか?」ということだ。居ない事は分かっていてそのような事をいうのだ。
・ まずベテランの教諭を「中学特別調整業務」として任命し、「辛い仕事を割り当てた。」もともと仕事の出来る男だ。枠外に置くのではなくて、校務運営委員会のメンバーとして学校意思決定の枠組みに参加させた。非常に大きな成果を上げてくれており、校長としては「感謝」している。
・ 次に26歳と本校で最も若い数学の常勤講師を自分の目で3ヶ月間じっくりと観察し、途中止めようと思うこともあったが、指導の過程で「これなら行けるだろう」と最終判断して「専任教諭」に正式採用した。最も来年3月までは「試用期間」だが,今立派にやってくれている。30年後の管理職候補の一人だ。もっとも誰でも候補には成れるが。若い時はとにかく勉強をすることだ。
・ 次に高校から国語の教諭を新1年生の担任に当て嵌めた。有名な進学校での勤務実績と教科指導力を期待してのことだ。高校2年生の担任でもあったし、内心は不満もあったと思うが、前向きに受けとめてくれた。「目玉人事」と考えている。今考えている「浪速版中高一貫教育」の立役者に成って欲しい。当初は高校流でやり、物議をかもすこともあったが、私はじっと見守った。
・ 更に期中であるが、10月の時点で英語の常勤講師を「専任教諭」に引き上げた。優秀であったが、常勤講師の身分で新1年生の担任というのは、この年「担任は基本的に正教諭から」と方針を決めていただけに、何時も「気になって」いたのである。期待に応えて見事な仕事ぶりだ。正教諭に昇格したと同時に「身も固めた」。「給料の増加に驚いた」というのが最近の口癖だ。正直な先生で好感が持てる。
・ 2年生の担任は一クラスだけでここには中学校教頭を3年間経験したベテラン教諭で、その前は高校教諭一筋の人を当て嵌めた。この先生は入試事務の経験があり、中学校受験や塾関係に造詣が深い。「優しい先生」だ。管理職経験もあり、一味違う教諭を期待している。
・ これらの担任を取り囲むように時にカミソリ的な冴えを示す中堅の「中学教務部長」、大阪アメフト界での「顔」でもあり、鷹揚にして迫らない感じの、中堅の「生指担当教諭」と絶妙なバランスと人材配置の中学にした。
・その結果が「今、燃えている」のだと思えば嬉しい。もう一度強調しておきたい。「個人最適を押さえ、全体最適に立たねばならない。」教員が「閉じこもりや、引きこもり」になってはならない。まず「文句を言う前に自分が組織にどれだけ貢献しているか考えよ。」「意見とわがままは違う」ことを認識せよ。「あれは好き、これは嫌いなどの個人的好みは組織には関係ない」
2.バリュー感のある浪速中学校
・ 校長も中学校の入試説明会には全部出席し「校長の言葉」で学校を語った。これらは「じわじわと保護者や中学校に浸透」していき、クラス数は増えるかも知れないところまで来ている。
・ 中学校のこのような「燃えるメラメラ感は必ず外部に伝わっていくもの」だ。このブログでも書いてきたが今、浪速は「買われている。」若干株価は今までの付けで低く抑えられては来ているが、間違いなく「上昇株」として買われているのだ。「値上がり間違いなし」と思う。
・ 中学校入試説明会におけるあの保護者の参加者数の増大、教育雑誌が「関西私立中学界の注目校」、全国版の雑誌が「バリュー感のある学校」と書いてくれているではないか。すべて入試広報室と中学校教師団の大きな成果だ。「高く評価する。」しかし油断してはならない。
・ 浪速中学校の生徒を表現は悪いが浪速ミサイルの頭につける「核弾頭」として育てよ。さすれば一挙に浪速中学校は「難関中学」に格付けされる。今私は大手塾を回って情報を入手し、お願いし、新たな作戦を考えている。明日も鶴橋にある大手塾で全職員の前で「PRとお願い」だ。
3.新しいことをせよ!
・ 中学校の先生方と会食しても面白い。「和気藹々」としているのだ。これだけで「チームワーク」が出来ているのが分かる。皆、前向きな発想を持てるのが良い。
・ 「形は一応出来た。後は中身の充実だ」。何時も教員には「新しいことをせよ」と口やかましく言っている。「やり方を変えてみよ」さすれば「見えないものが見えてくる」。しかし教員にはこれが時に分からない。勿論全てではないが。
・ 例えばクラブ指導をしている教員は逆に「新しいことや、変わったことが好きだ。」それは恐らく従来と同じ手法やフォーメイションでは敵に読まれて負けるから、常に新しい作戦を考える癖が付いているのか。Y教諭、I教諭、M教諭、K教諭などは筆頭だ。進路のN教諭も一応は少人数高額費用クラブの顧問だから、新しいことが好きだ。次々と新しい企画をしてくれている。
・ 新がり屋で言えば情報のO教諭、これは当然で古いことなどやっていたら誰も情報など見向きもしなくなる。英語のT教諭もその部類に入るな。前述したK教諭はアイデアマンで本日も自ら企画し、府警鉄道警察隊の女性警官5名に来て貰い、女生徒に「電車内での痴漢撃退法」を講義して貰った。女生徒には大好評だったそうだ。この先生は「こうしたらどうでしょう」と具体案を持ってくることだ。これだけでも素晴らしい。「どうしましょうか」は頂けない。
・ さて中学の話に戻そう。先の全国小中学力調査で本校のレベルは把握できた。問題は今後どうするかである。「何を仕掛けるのか」ここが極めて重要だ。宿題を出していたが、本日その答えを教務部長が報告に来てくれた。特に問題となる国語の読解力向上のために何をするかである。この「仕掛け」という言葉を忘れてはならない。
ブログ12月19日その2に続く