2008年10月11日土曜日

10月11日(土)女性パワー

・ 今日は「学年集会」当日である。従来この日は「PTA秋季総会」であったが今年から「学年集会」に衣替えしたものだ。PTA総会は春だけで十分である。春は役員人事や会計決算などがありこれは「総会での決議が必要」であるが、秋については「総会」まで拡大する必要はない。
・ それよりも私は「保護者と教員の距離」を縮める必要が有ると考えた。総会となると学校側も校長以下管理職で対応し、PTA側も役員が主体となる。管理職と役員は言ってみれば何時も会って話しているような感じであり我々が時間を取るべきではない。
・ それに総会だと全ての学年となるが1年生は1年の課題、2年生は修学旅行とか転科転コースとか、3年生は卒業までもう時間が無い。それで今年から「学年に特化」して「学年集会に衣替え」をしたのだ。これも改革の一つである。このような些細なことでも学校は誰かが強烈に指導しないと変わらないのだ。
・ 案の定各学年で「テーマ」は変わってくる。それに進路指導部が直接保護者に説明する機会など今までなかったらしい。これも不思議な話だ。前の学校では進路指導部長の話を楽しみに保護者が多く集まってこられた。「校長先生、出来ればご挨拶は短めに」まで言われたものだ。
・ 大体公立の学校は学年で日時が違うのが普通であるが本校の初回は結局同じ日になった。この方が確かに効率は良いのだが問題は会場である。3箇所必要となる。それに進路指導部長は1年と2年の掛け持ちだ。「管理職もPTA役員も顔を出さず学年主任とPTA学年委員長がすべて仕切る」。果たして結果はどうだったろうか。副校長から「順調」との報告があったが学年主任から直接報告を聞きたい。
・ 時に刺激として「外部の講師先生」、しかし本当は本校の教師が「お預かりしている生徒のことを語る」ことが良い。そう有るべきと思う。一回目だから果たしてどうなるのか。心配だ。来校していただいた保護者から「あの先生の話、とても良かったわ」と言われるようにしなければならない。
・ それにしても「殆どの出席者は女性」だ。当然と言えば当然であるがそれにしてもこれだけ女性が揃うと圧巻だ。私は「女性のパワーを再評価」している。女は強い。男は脆いといったら語弊があろうが、男性は女性に勝てない気がこの年になってする。それくらい女性は強いし考え方が「実践的」だ。
・ あれこれ理屈を言わない。「単刀直入に本質をずばり」と突いてこられる。ここが良い。それに男性みたいにカッコつけないから、話が早いし、決まったらしっかりと実行する。今や男性よりも実行派であり、武闘派だ。

・ 本校で画期的なことが起きた。共学4年目で遂に「自治会に女性会長の誕生」だ。「嬉しい」。副会長二人も女生徒でまさに女性パワーが浪速にも現れてきた。8名の役員のうち会計と運動部長、文化部長の3人だけが男子生徒だ。風紀部長も女性だ。面白い。

・ そこで「女性教職員の比率が問題」となる。一体どうなっているのか。ここに数値がある。専任教員で11%、常勤先生で42%、専任職員では50%だ。全体では24%の女性比率だ。まだまだ低い。特に問題は「専任教員では男性49名、女性6名」だからお寒い限りだ。
・ 女性の先生を増やしていかねばならない。だからこの10月に3人の専任教諭を採用したが2名は女性だ。66%である。私の夢は早く類長か学年主任を女性の先生にお願いすることだ。早くそのような時期が来れば良いと思っている。自治会には女性会長が誕生した。教員も負けてはならない。
・ 「男女共同参画社会の最たる現場は学校」である。給料も一切変わらず男女間で処遇に差がない。このような職場はない。それくらい「学校というのは女性にとっては魅力的な職場」だと思う。 しかし当然のことながら責務もある。男性と伍して同じように業務をこなしていかねばならない。「女性だから・・というのは通用しないのも事実」だ。
・ ジェンダーとして「女性性」を考慮し「女性としての保護」は当然である。しかし夕食を子どもに作ってやらねばならないから「今日は早く帰ります」とかあれこれ理由をつけて本校生徒の面倒を見られないのであれば退場して貰わねばならない。職場と言うのは「甘くはない」。女性だからと言って、夫がいるからと言って、子どもがいるからと言って「甘えが許されない」のが職場というものだ。
・ しかし素晴らしい男性と巡りあって「良い結婚」もして欲しいとも思う。それでこそ人間の幅が広がり自分の教育技術も広がると思うからだ。「職業婦人」という言葉があるが今も昔も職業を持つ女性は男性に比べ「何か特別な重荷」みたいなものをしょっていると言う感じもする。それでも頑張っている女性教員を見るといとおしい気がして応援してやりたくなるものだ。
・ どうも女性教員に独身者が多い気がする。一つには忙しくて男性とめぐり合う機会が少ないのか、しかしそれは男性教員とて同じことではないか。実は「明日は数学の専任教員の結婚式」だ。11月にも結婚式がある。これも英語の男性教員だ。男性教員はどんどん結婚していくのに女性はどうしてないのか。専任女性教諭の結婚式に女性側として出席することを楽しみにしている。「何時のことになるやら」。 
・ ただ結婚しても理解のある夫なら良いが何時も、何時も帰りの遅い妻を我慢して待ってくれるとは会議らない。不機嫌な時もあるだろう。いざ子どもが生まれ、姑から皮肉の一つも投げかけられたら「気が萎える」かも知れない。しかしだ。そういうことは教師という職業を選択したときに分かっていた筈だ。それくらいで崩れるようでは教師にならないほうが良い。「覚悟」が足りない。うまくやれと言う。
・ 夫に理解して貰い、子どもも立派に育てながら65才、おそらく孫がいる年くらいまで本校の教師としてやりぬくという「覚悟のある女性専任教諭」に今いる常勤講師の先生から果たして何名の先生が採用されるのであろうか。人事担当副校長が苦しむ「人事の季節」が近づいてきた。女性の先生を増やさねばならない。