2008年10月30日木曜日

10月30日(木)中学校運動会余韻

・ 本「法人の意思決定」はほとんど私が「原案」を決める。それは当然で「校内理事は私一人」だから自分で決めざるを得ない。しかしこの学校は私の祖父や父が創設したものではない。言ってみれば木村家の家業ではないのだ。「実質的なオーナーは大阪府神社庁と財団法人大阪国学院」である。
・ しかし誰がオーナーだろうと学校法人の意思決定は「理事会」が行う。それを「総理」するのが理事長であると私立学校法は規定している。早い話、私は「雇われマダム」であり、当然のこととして重要案件は理事会に諮らねばならない。
・ しかし私以外の6名の理事さんはそれぞれお仕事があり、全員揃うなど極めて難しい。例えば次回の理事会は12月16日であるが、3ヶ月前に全員の予定を確認して日時設定をしたのである。しかしこれでは「スピードの求められる現代」においては「役に立たない」。
・ 従って重要なテーマは「名誉理事長、理事長職務代理と私の3人」で集まり「基本討議」をしてその後資料を他の理事に郵送し、正式理事会を待つことになっている。今日はある重要な案件があって朝一番に大阪天満宮に3人が集まった。「良い議論」が出来た。
・ 宮司が車を出してくれたのでそれに乗って学校に戻る。「センチュリーの新型」だ。素晴らしい車で付いてないものはない。乗り心地も最高だった。南森町から高速に乗って住之江で降りるともう学校で時間は本当に短い。時刻は11時前であった。
・ この日は「他校の校長先生と生指部長」の先生がある件で本校を訪問されており、短い時間だったがお話をする。この校長先生は大変立派な先生で私とは懇意である。留守の間事務長がお相手をしてくれていた。
・ その後管理職朝会を簡単に済ませ、一旦終わらせ高校、中学、入試広報担当の管理職で「特別なテーマ」で打ち合わせをする。天満宮の話も交え、「大きな指示」を私から出したのである。
・ その後理数科長と進路指導部長を呼び今日の「生徒への校長訓話」について調整を行う。その間事務職員が「決済印」を求めて入ってくる。時間は12時30分を過ぎており、何時もより遅い昼食だ。
・ 私の中食は12時に始まる。4限目の授業は12時30分に終わるのでそれまでにすべて済ませておくのだ。このお昼に結構教員が入ってくるから教員の昼時間には私はすべての予定を空けて待っているようにしている。
・ その後「イントラネット」を観ると電子決済が96件溜まっている。教員は一件の申請であるが私にはすべての教職員の決済がくるからそのすべてに決済をしないと事務処理が次に進んでいかないからなるべく溜めないようにしている。
・ 少し延ばすと200件とかすぐ溜まる。目の前が真っ暗になるが仕方がない。それが給料の高い私の仕事だ。一件一件チェックするから時間がかかる。一度情報委員長に一括決済できないかというと驚いた顔をしたのでそれ以来言うのは止めた。一括処理など意味はないからだ。分っているのだが溜まると大変なのである。次に「電子メール」をチェックする。
・ そうしていると、かねてアポの入っていた「中学PTA役員が2名」入って来られる。なんと、なんと「中学校の運動会に感動したから」、「感謝の気持ち」で私と主担のI先生にそれぞれ豪華なお花のプレゼントだ。
・ 全く予期しないことで驚いたが、本当に嬉しかった。役員のところには他の保護者からも「素晴らしい運動会」で感激、感動だと電話やメールがあるらしい。I先生を部屋に呼んでお礼と準備の裏話などする。本当に有難うございました。
・ 時刻は2時30分、大教室に2年生の「特文2クラス」が待っているのでそちらに急ぐ。この2クラスの生徒に「檄を飛ばす」。要は「しっかりと勉強しろ」と私の経験を踏まえて受験勉強と進路の目標について特別に話をしたのだ。誰に頼まれたのでもない。私の強い思いからである。
・ この「クラスは国公立大学の文系」を目指している生徒の集団であるが、学力の伸びが今一つだから「刺激」を与えたのだが、私が話し終わった後で大きな拍手が出るくらいだから、どこまで伝わったのやら。でもこの2クラスの生徒は可愛い感じだ。良い子ばかりという感じである。
・ 部屋に戻って事務処理を行う。この間断続的に情報のY先生と「11月1日の臨時保護者集会の資料をつくり」について調整をする。私がワードで作った資料をこの先生がパワーポイントに変換してくれている。この先生頭が良い。一言、言えば分ってくれる。
・ 「雅楽部」の顧問先生と外部講師の先生が部屋に入る、先の私学芸術文化祭での出張指導のお礼と今日は私に代わって顧問先生に夕食を付き合って慰労する日であった。場所はと聞くと近くの小料理屋の名前を言うので「もう少し良いところにすれば」と述べる。
・ そのうち15時50分となる。急いで大教室に行く。今日は2週間に一度の「職員会議」である。特段大きなテーマはないが、私からは「府内私学の20年度賞与一時金の支給状況」の資料を配って詳しく「流れ」を説明した。
・ その他「大阪府私学課の私学助成削減の考え方」についてこれもある程度詳細に教員に説明した。これらは重要で「他校のことを知るのは自分たちに位置が分るの」である。私は自分で編集した資料より「生の資料」を使って時々説明する。しかし他校の名前がもろに入っており、資料は回収する。
・ 職員会議は15時55分に始まって16時20分には終わる。それは昔みたいに資料を配って「だらだらと説明」する必要がないからである。各人の個人パソコンの掲示板にすべての資料が掲示されており各教職員は時間のあるときに目を通しているから職員会議でいちいち説明する必要などない。
・ だから極めて早い。事務長が「変形労働制での職員会議での勤務時間が6時30分なので来年は見直しが必要」というので「当然だ」と見直しに同意をしたが、早く職員会議が終われば時間休をとって、この日は「早く帰る日」としても良いと私は思うが、教職員の意見を聞いて決めれば良い。部屋に戻り、夕刊に目を通す。