2009年3月26日木曜日

3月26日(木)多聞使用開始

・ 昨日の「来年度教員体制」が大筋決まればこれで本年度の大きな業務は終わる。従って今日からは「忙しい教員と忙しくない教員」の二つに分かれる。これは致し方のないことで「忙しくない教員がけしからん」ということにはならない。それは仕事の違いだからだ。
・ 教員の仕事は「低緊張がだらだらと続く」と言ってよい。実は「これほど疲れる仕事はない」のだ。サラリーマンのように「緊張の山と弛緩の谷」があるような仕事ではない。だから年度末で「生徒がいない」この時期ほど教員にとって「ホッ」とする時はない。だから私は有給取得奨励として「ゆっくり休む」ように校内メールで促している。
・ しかし「運動部の顧問先生」はこのときを狙って「遠く合宿」に出掛ける。彼らは年がら年中休みなどない。しかしそれでも元気で早速ラグビー部が愛知県に合宿に出かけた。出発前に挨拶に来た顧問先生の嬉しそうな顔を見たら、私は「激励」するしか言うことはないのだ。
・ さて遂に「多聞尚学館の使用開始」だ。朝8時「春のトップセミナー」参加者100名がバスに分乗して千早赤阪村に出発した。「バスも年間契約をして割安の手配」としている。学習意欲の高い生徒が多く、しっかりとした足取りでバスに乗っていった。
・ 私は遅れること40分、学校車で出発した。10時からの「開講式」で檄を飛ばすためである。改装した匂いの残る館内の素晴らしさに生徒は歓声を上げていた。何か「リゾート地の研修所」みたいで彼らも「誇り高く嬉しかったのだと思う」。私の挨拶の時に大きな拍手が上がった。
・ 今日は金剛山中腹にある多聞尚学館は「随分と冷える。」気が付くと「粉雪がちらついてくる」ではないか。「幻想的で素晴らしい眺め」であった。生徒達も大喜びであった。館内見学、使用に当たっての注意等をした後早速「講義の開始」だ。
・ 今回は数学、英語、古文、日本史で4人の先生が講師として対応してくれる。女性の先生はお一人だ。大きな女性講師室にお一人だから「ワー、どうしよう」と言っておられたが頑張って欲しい。
・ 男性二人は「お試し宿泊」してくれた先生で、日本史の先生は昨夜お孫さんが誕生したとかで「元気一杯」で張り切っておられた。教室では出来ないビデオなどを使って日本史の体系を教えると意気込んで頂いており、今までこのように社会科で十分な時間を取った特別講習など無かっただけに張り切っておられた。「センター試験」で社会日本史で「点を取れ」と私は言っているのだ。
・ 明日の「理事会評議員会」は実はここ多聞尚学館で開く。内覧会をかねて30名以上の理事、評議員の先生がお越しになる。その部屋も教室が多くあるので全く問題ない。2階、3階では生徒が学んでおりその光景も見てもらう積りだ。
・ 弁当屋さんが「お惣菜」を届けに来て呉れ、調理室では「お米を合計10升」炊いてくれている。これで100人の生徒に足りるかどうか心配していたがギリギリで、追加で3升炊いたみたいだった。男子の生徒は良く食べる。おかずはコロッケにハンバーグ、ほうれん草の炒め物にもやしスパゲッティが少し、量も十分で何より温かい。ご飯が出来立てで、それにインスタント味噌汁が付くから申し分ない。生徒が満足している様子を私はこの目で確認した。
・ 「今夜の寒さが気になる」ので各部屋の暖房をチェックして廻ったがまだ良くわからない。しかし「エアコン」に加えて「灯油ストーブ」があるのだからこれを足せば十分だろう。特に寝室は事前に部屋を温めておくことで問題はない思うが、果たして・・・。
・ 冷蔵庫、パソコン、プリンター、各種用紙、掃除道具、風呂桶、椅子、シャンプーにリンス、着替え箱などすべて揃っている。ちょっとした「ゴルフ場の風呂場感覚」だ。女子の更衣室には鏡もつけた。ただしドライヤーは置いてはいない。
・ 最初のセミナーが順調にスタートしたことを受けて私は多聞を後にして学校に戻る。これで3日連続で多聞訪問で明日を入れれば連続4日間だ。「行きに55分程度」だから近いのだ。これが購入を決めた最大の理由だった。文句の付けようがない。しかしこういう仕事は面白い。だから疲れなど出ないのである。
・ しかし学校に戻れば疲れが出る話ばかりだ。実は今朝方、昨日の「国語科で科会が2回」も開かれたという報告を受け、「瞬間ピピッ」と来たのである。ひょとしたらまた「持ち時間問題か」と想像したので関係者を呼ぶとそうだと言う。多聞に出発する時刻もあり帰校後、報告を聞くとした。
・ まず科長と当該の教諭から詳しく話しを聞いた。結果的には全員が納得できる結果となっており基本的に不満のないように調整できたというから私はそれで矛を納めた。もしこれが「教師の持ち時間均等を優先させて生徒の為になっていない」ような時間配分であればやり直させるつもりであったがどうも修正原案がベスト案だというのでそれならと不問にしたのだ。
・ 不満を有した教師が例の朝読書事件の当事者だったから余計に心配したのだ。「国語科はもっとモット胸襟を開いて議論しなければならない」。今回でも結局2回の科会でベスト案が出てきたというのだ。なぜ最初から出ないのだと私は思うのである。
・ 他の私立高校から「転入希望者」が出ており本日学力検定試験をして、その結果報告を受けた。少し本校のレベルからすれば「しんどい」のではないかという結論になって、その旨を最終的に決断した。教頭先生に丁重に相手の私立高校さんにご連絡するように言ったのである。
・ ブラスバンド部の顧問が来年度も「楽器を購入」して欲しいと来る。打楽器が少ないと言うので私はどんなものか知らないが「マリンバ、ビブラフォン、チャイム、バスドラム、銅羅、シンバルコンスタンチノープル」と言う楽器の購入を承認した。これで3年連続で合計1000万円以上だ。まあ良く頑張ってくれているから仕方がない。
・ 3月14日から「カナダバンクーバーに出張」してもらっていた英語科の先生から出張報告を受ける。「夏の語学研修」は今回からバンクーバー近郊のメイプルリッジにあるメドウッジスクールに変わる。その「下見」であった。しっかりとした報告で納得できた。この先生は派手さは微塵もないがしっかりと仕事をしてくれそうで最近私は評価している。夏に向けて準備に抜かりのないように言って激励した。
・ 「 入試広報室から報告」があった。「併願戻り者の併願受験校のまとめ」だ。これは今年私の強い指示でまとめてもらったものであり。「極めて重要なデータ」である。この表を見れば「どの公立を受験し本校に戻ってきたか」一発で分かるのだ。今まで調査をしていなかったことさえ私には理解できない。
・ この時入試広報室には昨日の「関西大学さんとの連携の話し」を再度徹底し、「本年度の広報戦略」は思い切ってやるように言った。広報費も当然予算的に上げねばならないことを覚悟している。3人の中心人物の頭文字を取って序列の下から順に「TKOトリオ」はやってくれるだろう。この3人は「センス」もある。テクニカルKOとならないように願うばかりだ。