2008年1月16日水曜日

1月16日(水)本年最後の朝礼

1.本年度最後の「朝礼
・ 本校では月度始めの「一斉参拝」というものとは別に月の中間に「朝礼」というものがある。月初めは学院神社に参拝するのであるが、朝礼は、部活動成績など生徒表彰と生徒生活指導部長の指導と校長の短い講和で構成されている。
・ 「平成19年度最後の朝礼の日」であり、今日で「3年生の授業は終了」した。肌寒い日であったが、生徒は静かで昔に比べたら格段に集合の態度が改善されているらしい。校長から今日は3年生に「はなむけの言葉」を贈り、朝礼最後には1,2年生全員で3年生を教室に戻るのを「拍手で見送る」。見ていて「中々良いものだ」。3年生もさわやかな感じがするがどことなしに「寂しそうだ」。仕方がない。頑張って欲しい。
2. 3年生学年主任 入る
・ 今日の拡大運営委員会にかける3年生の「卒業判定資料の報告」を受ける。
.拡大校務運営委員会
 ・ 明日の卒業判定資料を3年生の学年主任から、会議後資料回収
・ 今後の学校スケジュールについて教務部長から、2月3月は本当に忙しいし緊張する業務の目白押し、「緊張感を持って進めて欲しい」と。「不測の事態への対応
4.公立中学校の有料特別授業
 ・少し前の新聞になるが1月12日の読売は1面を使って都内の区立中学校で、民間出身校長の新しい試みを紹介し、これについて賛否意見を集め「公立中の有料特別授業」との見出しで記事にしている。「夜スペシャル」と名づけたこの授業は「比較的成績の良い希望者を対象に1ヶ月18000円(3日間)から24000円(4日間)で塾講師が夜に学校を使って特別講習をするという企画」である。
・ これに対して都の教育委員会は「義務教育の機会均等の理念に反する」と企画の見直しを求めたものが反響を呼んでいるものである。幾ら希望しても親の経済力によって参加資格が決まるのはまずいと考えたのでしょう。しかしこの反対理由もおかしい。学校がやらなければ家で「塾通い」をするのであり、「親の経済力格差が外部学習機会の差」になっているのは今や現実です。問題にするのだったら学校の教師がすれば良いのであって、教師にさせられないから校長は塾に頼んでいるのだと思いますよ。
・ 勿論それだけではなくて「ノウハウなどの導入」も理由の一つでしょうが。私はこの民間人校長の試みは面白いと思います。彼は言っています。「成績が下位の子をあげるというなら反対は無いが、上位の子となるとこういう意見が出てくる。」と。しかし私はこのように思います。実は「2004年に大阪府初の民間人校長として赴任した公立高校で全国最初に塾とタイアップ」したのは私です。
・ その時も大きな反対がありました。「塾から金を貰っている」とか「公立の教員をないがしろにしているとか」、それは組合教員を中心にすごい反対闘争でした。しかし私はやりましたよ。「先生がやってくれないから塾に頼む。」と。その時も府教委は「大筋では認めてくれましたが校内は困る」といって、結局近くのホテルを使いました。その後教員がシステムとしてやってくれるようになりました。嬉しかったな。
・ それと中学校で18000円というのは少し高いかなという感じです。新聞でもそれを大きく指摘しています。私の場合は英国数で毎土曜日4時間で月5000円でした。結局公務員の兼職兼業を許していないのですね。だからこういう話が出てくる。
・ これが幾らかでも教員に手当て、あるいは資料代などの名目で「教員の持つ技量を尊重」してやれば教員はやってくれると思います。勿論放課後講習をしてくれる先生はお金などが目当てではありません。そのような先生は大体「使命感」で黙ってしてくれていますね。どちらかというと何もしない教員が結構文句を言います。したくない人は黙っていればいいのであって、してくれる先生のことをあれこれ、とやかく言う必要はありません。
・ 私は「教師だから、ただでやれ」」などとは考えません。「資格と技量のある教員」が勤務時間後に「生徒の面倒を見てくれたら、涙が出るくらい嬉しくて」、その「姿勢に感謝し、いくばくかでも報いてやりたい」と考えます。本校は予備校に行かなくとも難関大学に進学可能と教員が頑張ってくれています。年末年始にセンター対応特別講習をしてくれた教員には思い切って感謝の意を示したところです。
・ 結局これらの問題の解決策として私は「有志による教育後援会を組織し、そのファンドで希望者は誰でも受講できるようにすべき」というのが現在の考え方です。そうすれば誰もが気兼ねなく参加できる。課題は子どもの学力を付けるということです。まず先行する子どもたちが頑張れば後に続く子が出てくるものです。現状を打ち破るためには聖域なしで進めたら良いと私は考えます。
・ 浪高ではPTAが「教育後援会」を組織してくれました。心強い限りです。教員には何時も次のように言っています。「子どもの学力をつけてくれ。」コストや手当てはどうにでもなる。大切なことは「子どもを教えるということ」、それが教師の仕事、そして頑張ってくれる教員に「処遇を考えるのは私の仕事」と。
5.天王寺区の有力私立学校の理事長・校長先生を訪問 16時
 ・ 久し振りに旧知で親しい理事長先生を訪問し、「教え」を乞う。特に「中学校問題」と「大学との連携」等である。話が弾み大変参考になった。前任校時代から「可愛がっていただいている感じ」で何時も気楽にお話できるのが嬉しい。
・ 先生は殊の外ご機嫌である。それというのも今日まさしくこの学校の中学3年生の作った和歌が本年度の「歌会始」に選ばれ、「皇居」に招かれているから。これで5回目だと。
・ 確かにNHK7時のニュースで放送していました。ただ個人の名前は言っていたが「大阪府」とだけで「学校名」って言わないんだ。
・ ありました、ありました。理事長室に「新校舎の模型」がありました。これ以上は他校のことですから書けません。