2008年1月19日土曜日

1月19日(土)公立中学校進路先応募状況

1.公立中学第2回進路希望調査 発表  浪速人気、府内トップクラスへ踊り出る!
・ 昨日の中学校に続いて本日の各紙は「高校への進路希望」について公立の前期選抜と「私立志願者数の数値を発表」した。大筋これでほぼ決まりという数値である。「浪速は5.7倍、私学平均が2.57倍だから2倍の人気」だ。確かに一部の高校の一部の科コースに高い数値が出ているが、「総合力」では負けてはいない。
・ 数値に出ていない数値を入れて「浪速高校、専願、併願合計数は2090人を超える!」トップクラスに位置する。次に常翔学園(大工大)2087人、大阪学芸1881人、桃山学院1695人、近大付属1496人、産大付属1487人、四条畷学園1478人、大阪高校1464人、関西大倉1432人、と続く。
・ 数値で見る限り、男子高(10校)と女子高(28校)は完全に「勝ち組」と「負け組」に明確に差が出て来た。共学校(56校)はその傾向に変わりはないが、府内南部では完全に差が出て来た。「浪速がトップだ。」今年から共学に移行した大阪高校と関大北陽は大幅に志願者を伸ばした。やはり共学人気は本物であるのかも知れない。
・ 精読することで私立高校の置かれている構図が明確に見えてくる。浪速については「上昇気流、復活への道筋を確認できたことが極めて嬉しい。」特に本年は昨年までの「科・コースを全面的に見直し、SS,Ⅰ類、Ⅱ類、Ⅲ類と初めての募集」であっただけに正直「心配」していたのであるが、過去20年間で最高の志願者数を記録するなど心配は杞憂に終わった。
・ 高校のコース設定については校務運営委員会、職員会議と手続きを踏み、全教職員で議論を重ねてきたが、「理事長・校長として決断に踏み切れない時期もあり、」学校改革のテーマでも最後の最後、もう学校案内の印刷が間に合わないと入試広報室からクレームが出る時点まで引き伸ばし、遂に5月14日、決断したものだ。理事長校長連番:10がそれに当たる。
・ 議論の過程で正直、教職員の総意は2分し、最後は職員会議の多数決で総意が決められたが、その意向に沿った最終意思決定をするには「不安が消えなかった」のである。結局、総意を覆す理事長の決断となるのだが、今日の今日まで心配は続いた。今日の新聞発表で数値が公のものとなった。私は、今「一息入れている」のである。
・ 本日理数科の「O教諭」を呼び、「思い出話」を少しする。このO教諭の主張する線に私が乗った形であったが、「彼の先見の明に勝利の女神が微笑んだ」と言ってあげたら、目を真っ赤にして「嬉しそうだった。」彼は言う。新しいSS,Ⅰ類長に内定しているのだが「頑張りますよ。徹底してやりますよ。国公立に大量に入れますよ。」と顔を震わしながら言ってくれる。
・ 「願も大幅に増え」「合わせて併願数が倍増以上」完全に「併願人気校」のポジションを得た。次は「専願で充足する学校つくり」、謙虚に調子に乗らず、しっかりと「学校つくりを進める」ことが必要だ。砂上の楼閣であり、生徒・保護者の信頼を失えば一挙に「落ちる」。心して参りたい。まだ実力ではない。敵失もある。運が良かったと考えるべきと思う。
・ 新聞を見ながら信頼する高校副校長と意見交換する。副校長は言う。「近隣のH学園にも、O高校もそうでしたが、アットいう間に抜かれました。並ぶという時間はなくて横を「サアッ」と通り抜けていく感じで浪速は置いて行かれました。」この1年を振り返れば夢のようです。切歯扼腕の思いと辛い時を過ごした人間でなければ言えない言葉だ。「坂道を転げ落ちるのはアッという間であるが、上るには時間がかかる」。今後とも誠心誠意、歯を食いしばって頑張っていくことをお互い確認した。その為には「教師である」。「資質の高い教師を集めることが先生の仕事」と言い渡した。
・ 最近入試広報室のH顧問先生とお話しする機会があった。この先生は元堺市の公立中学校の校長先生で校長協会の会長などもされた大物の先生であるが、「先生、学校の人気は府民、市民、社会が押し上げてくれます。しっかりとやるべきことをしていたら中学校サイドはしっかりと見ていますよ。手練手管は入りません。」と。忘れられない言葉だ。
・ 副校長と先ほどのO教諭など、立派な先生の思いが「浪速の良心」として残っていたからこそ、今日がある。間違いなくこのO先生は本校の財産教諭の一人だ。数学の教諭で府内公立高校トップ校から府内難関公立大学を卒業し、「何よりの生徒思い」だ。生徒を思う教員は多く居るが「それを教科指導力+講習という形で表している」ところがすごい。高く評価している。
・ そう言えば前の学校にも全く良く似た数学の教諭がいた。身なりは一向に構わず、教師らしい、教師、どちらかといえば旧世代タイプだ。生徒の信頼は抜群。私も大好きな人物だった。「彼は何才になったのだろうか?」ああいうのが本校に来てくれると良いのだがなー。四六時中「数学指導とバレーボールのコーチばかりしている先生で、バレーがやれるなら「どこでも行きます」と言っていたが・・・。「コンタクトしてみるかな。」しかし私にとって「前の学校も大切だ。」人の引き抜きはあまりしたくない気もある。
2.浪速中学校入試一次A 無事終わる
 ・全く欠席者なしで募集人員50名に90名が参集。国語・算数の学力試験。その後事務手続きとしては、「データ集計」「管理職会議」「校務運営委員会」「判定会議」「合格通知書等封入作業」となる。
・ ミスがあってはならない作業で「役割分担」はきっちり決まっている。教職員はよくやってくれた。「志願者が少ない時はやっても元気が出なかったが、こうなってくると張り切ります。」という教員もいる。「合格発表は明日の10時校内に掲示」。
3.センター試験開始
 ・もう昨夜から今朝にかけてNHKテレビはセンター試験の放送ばかりな感がする。本校生徒の会場は大阪市立大学だから、歩いても行ける。担当教諭も門まで激励に行き、様子を見守ってくれている。全国54万人が受験する。センター利用大学も増えたという。大学間競争の激しさ、少子化の中でますます「センター試験の価値」は上がってくるだろう。
 ・学校で普通に勉強していれば「解ける問題」である。難しい難問や奇問がでるわけではない。「学校の進学意欲はセンター受験者数に表れる」と言っても過言ではない。「絶対にこの数値を増やさねばならない」。
・「センター対応」これが「進学校としての担任や教科担当の腕の見せ所」となる。勿論最後は生徒の意思であるが、指導することが「進路指導」だ。生徒のために行ける大学を探してやることが進路指導ではない。理数科長と特進文科長、進路指導部長にはこの点を厳しく伝えている。「センター試験を攻略せよ」と。
 ・それにしても「今日的生徒は様々だ。」時計を忘れたといって先生の腕時計を借りて行ったそうだ。その先生「30万円もする時計だとのことで、心配だ、心配だ」と。それにしても、この先生、見かけによらず、良い腕時計をしてるなー。「腕時計は男のおしゃれポイント」、この先生も分かっているのだなー。そのように普段は見えないのだが・・・。