2008年1月24日木曜日

1月24日(木)兵庫教育大学大学院出講

1.兵庫教育大学大学院 出講
・ 朝8時、天王寺都ホテル前にて待ち合わせ、学校車に乗り込む、一路兵庫県加東市の国立大学法人兵庫教育大学大学院に向かい、到着は9時15分。途中「吹雪」に見舞われるも順調。少し早く到着したので大学近くの喫茶店でコーヒー。
・ 10時、浅野教授を訪ねて教官室へ。旧知の先生で久しぶりの邂逅。元産能大学の教授で兵庫教育大学が「教職大学院」を創設したときに請われて就任。「教育マネージメント」がご専門。
・ 10時30分講義開始 受講生21名 「学校教育研究科」「学校教育指導職専攻」の大学院生、要は全国の自治体からから選りすぐられ、派遣された現役の教員で、将来の管理職候補、又教育委員会の幹部になる公費負担の派遣教員で年令構成分布は広く、ただ女性は1名のみ。
・ 講義の形は「M1後期 専門科目 学校組織マネージメントと学校評価―学校経営実践事例研究」というものだ。教材は以前私が著した冊子 旬刊「世界と日本」の特集:「校長の力で学校は変わるか」と、浪速高校公式サイト理事長校長公式メッセージ「論考:学校改革実践シリーズ」の資料が用意され、受講生はすでに目を通しておられた。
・ 2限目の一こま90分の講義を一生懸命した積りである。最後に学生諸君から大きな拍手を頂いた。講義のあと、食堂で一部受講生の方を含め、昼食をご馳走になり帰参の途につく。お土産は嬉しいではありませんか。「学院神社に奉納してくださいと清酒2本」。14時30分学校に到着。主査の運転は見事でした。有難う。
2.大阪府私立学校人権教育研究会(略称:私学人研)
・ 副校長と担当の先生2名で最近の状況についてお話を聞く。来年度は「中学校部門で幹事校」だとのことで「しっかりと責任を果たさねばならない。」
3.中学校2次募集応募状況
・ 予想を超える応募でこれまた「嬉しい悲鳴」だ。中学は高校に比べて「少人数授業」を考えており、どういう最終数値になるのか、明日の入試の結果を待つことになる。
4.高校受験検定料
 ・高校の受験料は2万円である。郵便振込みとなっており、順調に振り込まれている。2000名の受験であればそれだけで4000万円の歳入となる。少々品がないが、ひとりでに「頬がゆるむ」。
 ・高校は明日から「志願書受付開始」で郵便振込用紙の半券持参で「受験番号」が手渡されることになる。システムとしては完成されている。
5.「推薦・AOも学力必要
 ・やはり出てきた。当然だと思う。中教審は大学生の学力不足が指摘されている中で、推薦やAO入試について「大学は学力検査や大学入試センター試験を用いたり、入学者選抜で高校の調査書を活用すべき」という案をまとめたという。
 ・「大学全入時代」を前に入学者の学力水準を保つ狙いという。昨日23日に学士課程教育の在り方に関する小委員会に報告された。確かに推薦入学狙いの生徒や文系AO入試狙いの生徒は早い段階で高校教科に熱が入らないと指摘する声はある。「高校教育の質を保証」するためには有り得る話で、急にまとまる話ではないが高校教育のあり方が大きく問われ始めてきた証拠の一つである。
 ・はっきり言って関西でも多く大学はあるが、本当に学力ある生徒が狙い、入学を許される大学はどれくらいあるのか。本校の生徒のことでは勿論ないが、「最高学府といわれる大学で真理の追究や研究活動が本当に出来るのかと心配するような高校学力レベル」でも推薦入学で簡単に晴れて「大学生になっていく。」
・ 「ウーン」「こんなので良いの?」と社会が「大学というものの在り方」を見つめ始めたということだろう。それは間違いなく「高校教育に跳ね返る」。分かるような気がする。なんと大学と高校が協力して「高大接続テスト」(仮称)も研究協議されているという。