1.大阪府私立中学校生徒応募状況新聞発表
・ 遂に出た。今朝の新聞各紙はほぼ1面を使って大阪府内私立中学の応募状況を大々的に報道している。待ちに待った記事だ。なめるように見入る。昨17日大阪私学中学校高等学校連盟(中高連)が各校からヒヤリングした数値をまとめたものである。
・ これによれば計61中学校で外部募集人員は7581名、一次募集定員が6591名に10363名が受験志願をしており、平均倍率は1.57で新聞報道によれば「女子校の苦戦」と見出しを付けている新聞もある。
・ 共学校34校の中で「浪速のポジション」は間違いなく「上昇気流に乗っている。」昨年までのことを考えれば「隔世の感」と管理職は言う。勿論まだまだであるが完全に頭一つ抜け出た。新聞数値は少し古く更に7名上乗せになっている。
・ 従来からある「志願者の多いグループ」と「少ないグループ」との2極化で浪速のポジションは残念ながら、私の位置づけでは「下位の上」といわざるを得なかったが今年度は間違いなく「強い中学グループ」に接近してきた。
・ それは一次Bの志願者数に数値で表れている些か悔しけれども、実態は実態で、これは難関中学の受け皿として浪速が評価されて来ていることであり、志願者数が従来の3倍近くに膨れ上がっていることが何よりの証明だ。
・ それにしても新聞数値で見る限り、理事会問題で騒がれた近隣のH学園の低落は悲惨であり、又水増し事件で報道されたO中学も落ち込み、本年度4月中学開校のM学院も思ったほど伸びてはいないことが数値に表れている。しかしこの1年の実感であるのだが「本当に小学生対応は難しい」。「如何に保護者の信頼と期待を頂くか」、そこが勝負だ。
・ ますます「2極化」が進んでいる。絶対に浪速中学を「今以上に立派な中学校にしなければならない。」可能であるし、そのようになってきている。だから昨年対比2.5倍以上になってきている。今の浪速の力で全教職員一丸となって進んでいけば間違いなく「浪速中学校はトップ中学」になれる。
2.中教審最終答申
・今朝の新聞でもう一つ注目する記事がある。昨日以来テレビでは大きく報道されているが、新聞各紙の扱いは小さい。それは今まで議論の過程をその都度報道してきたから、最終答申と言ってもニュース価値は大きくないと判断したのであろう。
・明確に「ゆとり教育からの転換」が決まった。小中学校の授業時間が30年ぶりに増加に転じる。」主要教科で「10%以上授業時間を増やす」という者で、次の作業は「学習指導要領の改訂」となる。
・以上だけでは面白くも何ともない記事であるがテレビ報道は面白かった。文科省の事務次官は「ゆとり教育は誤ったメッセージとなり、結果も付いて来なかった。」と反省の弁で、一方この施策を推し進め、一時は「国を滅ぼす国賊」とまで言われ、文科省を追い出された感のある元幹部T氏は「現場を知らない人によってゆとり教育の害ばかりが喧伝された」と言っていたのが面白い。二人とも文科省の役人だよ。言ってることが全く違う。
・ しかしこのT氏のことを「信念の人」というのだろうか。見上げたものだ。完全に教育現場に混乱を持ち込み、一時期は文科省の天皇と言われた人だが、「総合的学習の時間で何をせよというのか」。余りにも「理念先行」だ。言っていることは間違いないのだろうが、「実践論」がなかった。日本の子どもの学力、生活規範、全てに赤信号が灯っているのに「往生際が悪い」。みのもんたの「朝ずばぁ」なんかに出て時々コメントをしたりしているが、私に言わせれば「懲りない人だ」。防衛省の天皇も汚職で倒れた。天皇と言われたら、人間もお終いだなー。「天皇」はお一人で良い。大体不遜極まりない。
3.浪速中学校の取り組み
・ 浪速中学校はすでに手を打って対応しているが、「使用教材や問題集など一段のレベルアップ」を図り、早朝「視写」とか「習熟度別授業」とか「生徒のためにやることは徹底的にやる。」今度入学してくる中学新1年生には更に徹底して「教え込む積り」だ。
・ まず何と言っても「学力」だ。学力がつけば「夢」も出てくる。夢があれば「やる気」にもなる。学力があれば「判断力」も付いてくる。そうすれば「生活規範」も自ずと向上する。学校というのは「有る面、強制力を持って教え込む場所」だ。自主性とか個性尊重とか、総合的に学習するとか、そんなことは後から付いてくる話だ。
・ 「英数国理社」に体育などを上手く絡ませ、「一こまの授業を大切にしていく根気」がポイントだ。基礎基本を「分からないところを分かるように教える」「分かるまで教える」「そういう教師の努力が生徒を突き動かす」。
・ 「面倒見の良い中学校は浪速」「教師の面倒見の良さで売る」浪速中学校をそのような中学校にしていくように、今中学校所属の教員は燃えている。明日は一次Aの入学試験日である。大学入試センター試験も明日からだ。本格的受験シーズンが来た。浪高生、頑張れ。