2008年12月27日土曜日

12月27日(土)仕事納め

・ 今日が「仕事納め」である。例年に比べてギリギリまでの仕事となった。「忙しくも充実した一年」であったと言える。昼は大阪天満宮と道明寺天満宮の宮司と3人で食事をしながら「一年を回顧」するのが例年のスタイルである。今回は昼にして貰った。
・ 名誉理事長と理事長職務代理であるが実質的な「オーナー的存在」である。言ってみれば私は「雇われ監督」みたいなもので1年の終わりに「プロ野球の監督がオーナーに報告に行く」のとよく似ている。
・ 「優勝報告」とは行かないが「胸を張って報告」できるのが嬉しい。お二人とも大変喜んで頂いた。「ずーと、お願いします。その為には先生の体調です」とご心配頂いた。そうだ。今年は本当に体調が悪かった。私は「男の更年期」だと思っている。
・ 気分が優れない、腰痛、左足足先の痺れ、めまい、平衡感覚の崩れ、大腸ポリープなど書けば、大変な状況だが「根性でねじ伏せた」感じだ。しかし少し気力が萎えるときがあった。昔はこういうことはなかった。はやり年を取っているのだろう。
・ 昼食は「帝国ホテルの最上」でステーキとなった。何時もだが選択される場所が素晴らしい。旨い料理で大いに盛り上がった。昼からビールだ。この3人が集まると話題はあちこちに飛ぶのだが、一度「四条畷神社」に生徒をという話になった。この神社は名誉理事長が宮司を兼務されており楠木正成公の長男の正行を祀っているところだ。大楠公に比して「小楠公」と言われている。
・ さて今年の十大ニュースを挙げたらどのような項目か?朝、両方の副校長と談笑しながら整理した。次から次と出てくるのだが、何といっても「多聞小学校の買収」だと二人は言う。
・ 二人とも最初聞いた時は「ピンッ」と来なかったが、徐々に「感動」に近いものが沸いてきたという。二人とも30年本校に勤務しているが「このような発想」は全くないという。「驚天動地」という。「公立の小学校を一私学が買収に動く」など信じられないと今でも思うと。
・ 本校歴史始まって以来の「高価な買い物」だと思うが私は決して高い買い物ではない。十分に元が取れると述べた。高校の副校長は19日の地元説明会の理事長の対応の仕方に感動したと言う。この先生の最近の話題は何時もこの話だ。同席していたからこの場面の「歴史の証人」だ。
・ 中学の副校長は「改革は一人の人間でなされる」ということが骨身に沁みて分かった1年だという。それについては全くその通りで「合議制などで改革が進むわけがない」とこれだけは私は言ったのである。100%全員が満足するような改革などあるわけが無い。有れば既に為されているはずだと。「スピードがキー」だとも私は強調した。
・ さて「今年のニュース」は順不同で言えば:
*多聞尚学館の買収  
*新経営計画の策定と新校舎建設の公表
*人材育成・評価システムの導入
*イントラネットシステムの完成
*新時間外勤務管理の移行
*関西大学との特別連携への協議開始
*授業料値上げ
*理事会・評議員会の形の完成
*監事による業務監査に導入
*学校敷地内全面禁煙への移行決定
*学校自己評価と生徒による授業評価の実施
*早期退職優遇制度の導入と常勤講師の大量採用
*中学3クラス、高校15クラスの実現
*中学校運動会の導入実施
*第2グラウンドの設置(テニスコート3面化)と食堂の改装カフェテラス化
*学校ホームページの充実と校長ブログの継続  等々
・ 本日一つの話題は「管理職の仕事ぶりと人物評価」であった。5人いる管理職の特に「人間性を話題」にして「今後の相談」をした。私は「管理職には厳しい」。「無礼者は許さない」。これは当たり前で管理職とはこういうものだ。「それだけの処遇」をしている。
・ 筆頭副校長の評価が高い。「人物」なのである。組合教員の信頼も厚い。人物には当然処遇が付いて回る。名誉理事長から「後何年ですか」と聞かれたので「2年です」とお答えしたが「阿吽の呼吸」で「定年後の処遇」についても当然私の方から話題にしたのである。
・ 理事長職代理からは「喫煙の管理職は1月以降どうするのでしょうね」と心配されていた。私は1年という期間を彼らに与えた。「教育者が特に管理者がタバコの臭いを撒き散らす時代は去った」と言ってきた積もりだが果たして彼らはどうするのであろうか。
・ 来年の大きなテーマはこれまた多くあるがまず「多聞の戦力化」である。これは副校長と教務部長以下全員が頑張ってくれるだろう。「部活動活用」についても費用を投じて早く戦力化する積りである。私は多聞を「つわものどもの夢の跡」にする訳にはいかないのだ。
・ 4月早々になるかまだ時期は決していないが「改装なったお披露目」を計画している。行政や村議会、地元住民を招待して「空手と剣道の演」や「雅楽部の演奏」などでキックオフをしたいと思っている。その時は理事会メンバーにも来て頂く。
・ 教職員はバスを仕立てて参加だ。勿論PTAにも参加してもらいとにかく「全員の施設」だという認識を早く共有したいと考えている。年明けの7日に千早赤阪村の村長に会って具体的な買収交渉が始まる。頑張らねばならない。
・ 次の大きなテーマは「公私比率7:3の見直し」問題である。橋下知事は「来年の主要テーマは教育」と昨日宣戦布告した。私学としてはこれを受けて対応を考えねばならない。
・ お蔭様で今年も学校説明会には多くの参加者を得ており、塾の先生方からも「浪速人気」のお言葉を頂いているが「つかの間の夢」となってはならない。年明け8日からは「教育相談」が始まるが正直一抹の不安はあるがここにきて「じたばた」しても仕方がない。やることはしっかりと「入試広報室」はやってくれた。「素晴らしいメンバー」が揃っている。私の信頼は極めて高い。
・ 私が浪速に招聘された理事会から2年が丁度過ぎた。期待に応えて私は頑張ってきた積りだ。それは名誉理事長と理事長職務代理にお気持ちにお応えする覚悟でやってきたと述べた。この3名の「トロイカ体制の継続」を望むと暗に私は言及したのだ。
・ しかし1年を振り返ってみてやはり「教職員の力が大きい」と私は思う。当然「意識差と能力差」はあるが少なくとも私の時に「激し過ぎるとも思える情報発信」に応えて教職員は頑張ってくれた。「心から感謝したい」とリップサービスではなくて本当にそのように思っている。
・ だからと言って来年は少し教員に手を抜くことは全く考えていない。木村改革の3年目が勝負の時だ。知事の手で公立が私学化していく様相の中で「公私入り乱れての激しい市場競争」が始まっている。この戦争に負けるわけには行かない。私は来年も先頭を走る。「教職員にはしっかりと付いてきて欲しい」と念願するばかりである。