2009年1月7日水曜日

1月7日(水)春から縁起が良いワイ

・ 「こいつは春から縁起がいいワイ」と言いたいところだ。新年早々、「ある保護者からお手紙」を頂戴した。3年生の保護者である。全文を掲載したいがそうもいかないので一部となる。冒頭は以下のようにある。「この度、長男○○に2大学から合格通知が届きました。本人はともかく家族にとっては思いがけない朗報でした。」
・ 「長男は中学時代勉強に力が入らず、今ひとつ満足のいく成績がとれずにいました。親は公立高校進学を希望していましたが塾の指導者から“息子さんは勉強に対する積極性がないので公立に行けば100%大学には行けない。面倒見の良い浪速ならなんとかなる」と勧められ迷いはあったものの浪速高校受験を決めました。」
・ 「中略」
・ 「そんな息子を担任の池澤先生は何度も励まし、世古先生は夜遅くまでつきっきりで指導し、高橋先生は最後まで受験可能大学の選定をしてくださいました。そしてクラブ顧問の鍋谷先生は親身になって不出来な息子のために試験問題の模範解答を作成してくださったりしてお忙しい中時間を作って話を聞いてくださったりときめ細かな指導をしてくださいました。」
・ 「3年間クラブをやりながら更に無事に希望の大学に合格させていただけました。先生方のお力添えがなければ絶対に不可能でした。今更のように浪速高校に進学させてよかったと心から感謝いたしております。」
・ 「後略」

・ 昨日の“ブログその2”の末尾に私は書いた。「生き残るには“面倒見の良い学校”この一語に尽きる」と。前述したようにこの保護者のお声にも「面倒見の良い浪速ならなんとかなる」とある。名前の上がったこの4人の先生方、「有り難う」。心から校長として感謝する。
・ 君たちは「本物の教師」だ。この生徒と保護者は恐らく一生「先生方の事を忘れないであろう。」「教師冥利」に尽きるではないか。私はこれらの先生方を「誇り」にしたい。昨日にも書いたが正月三が日が明けた4日から箱作の方で「学習合宿」が行われている。朝早くから夜遅くまで「くたくたになる学習特訓」だ。これらの先生方にも頭が下がる。

・ 千早赤阪村の松本村長に「年始の挨拶」に出かけた。大変ご機嫌であらせられた。いよいよ来週具体的な話が始まる。村役場前でばったり体育科の池澤先生に会う。今日は体育科教師と一部の中学校教師が「金剛山登山の下見」だという。
・ これも「立派」なことではないか。校長の方針を受けて早速「耐寒金剛山登山」を2月18日に全中学生で実施する。そのための下調査なのだ。役場の人にお聞きすると2月中旬は最も厳寒の時だという。金剛山は冬に登山客が多いというのも知らなかった。雪が降れば素晴らしい「樹氷」が見られるという。
・ この日は私も生徒と一緒に登山をする積りだ。登山後は登山口にある「多聞尚学館の体育館」で昼食を取らせよう。その時にPTAから温かいトン汁など振舞って貰えたら生徒は喜ぶのではないか。早速PTA担当に言うことにした。
・ 何と、何と、「千早赤阪村の松本村長」が明日の「新春拝賀始業式」にご出席頂けるとのことになった。これは凄いことになった。明日は多くの理事者も出席されるので賑わいのある始業式になろう。
・ まさに錦城花を添えるではないが女生徒4名の「雅楽舞」と本校自慢の「雅楽部の演奏」も中庭に響き渡ることになる。今朝から舞台の設営に当たっていたがこれでこの装置も3回目の使用となる。もう完全に元は取れた感じだ。
・ 雅楽部の2名が校長室の置いている大太鼓を取りにくる。このお正月は大阪天満宮で雅楽の演奏の「神社奉仕」をしたところだ。「幾ら頂いたか?」と聞くと「破顔一笑」とはこういう顔を言うのであろう。どうも私が先方と約束したものよりも多かったみたいだ。そういえば年始にお会いした時に宮司は「腕は確かですね」と褒めて頂いていた。
・ 昨年から普通の3学期の始業式を「新春拝賀始業式」として「格上げ」し、ひとつの「祭典」に私はした。「本校のアイデンティティを全員で年の初めに再確認」するためだ。「神社神道の学校」だ。初春に学院神社にお参りするのは当たり前だろうという感覚だ。言ってみれば「初詣」である。
・ 生徒にはお年玉として「お菓子」を配り来賓やPTA役員には「直会」として「ぜんざい」を振舞う準備が出来ている。その間、DVDで先の「覚書」締結時の共同記者会見や地元説明会の映像を流す積りだ。これが又カッコ良いのだ。
・ このDVDは出入りの写真館のご子息が作ってくれたものだが,これは「商売になる」のではないか。これからはあの分厚いアルバムなどよりもディスクにして渡した方が喜ばれる時代になると私は思う。そうするとあの社長はもうしんどいかも知れない。デジカメが使えないとなー。

・ 明日からは「教育相談」が始まる。府内公立中学校の校長先生や進路指導の先生方が本校に見えられ「合格可能性の相談」と言える。期間は1週間続く。これは重要で私は常々「浪速人気」の背景にはこの時の「接遇の態度」にもあると思う。本校はとにかく「誠実」である。私ではない、入試広報室の先生方だ。
・ 下馬評では浪速人気が凄いため多くの教員が接遇者に借り出される。私は特にこの点を気にして教頭に言ったのだ。「注意するように」。「偉そうにさせるな」と。とにかく「謙虚に、誠実に」が合言葉だ。
・ 明日から本格的に4月入学者数が具体的に読めるようになる。「安堵する学校、青ざめる学校」と様々な悲喜こもごもといったところだ。本校は昨年驚異的な伸びを示した。今年は果たしてどうなるのか。
・ 今更じたばたしても仕方がないが、私は落ち着いている。入ってくる情報は完全にそれを裏付けるものだが、選挙と一緒でふたを開けるまでは分からない。面白いのは私立では3学期の始業式当日から具体的な話が同時平行で進むということだ。「私学経営は面白い。」