・ 「多聞尚学館」のある千早赤阪村の村の木は勿論「楠木(くすのき)」である。又村の花は「野百合」と村のホームページにはある。鳥がないので村当局に「村の鳥は決めてないのですか?」と事務に聞いてもらったのだが、「決めていない」と言うことだった。
・ 学校法人大阪国学院浪速中学校高等学校は今回の「多聞尚学館」購入を契機に改めて「校木」、「校花」、「校鳥」を定めることにした。校木は当然「くすのき」である。これは別に千早赤阪村に合わせたのではない。
・ 本校の学院神社には「くすのきの巨木が4本」も聳え立っている。昔から神社の境内には「ご神木」として「くすのき」が植えられてきた。それで当然のように「くすのき」としたのである。しかし偶然にも千早赤阪村の村木と同じになった。このように「ご縁」が深いのだ。
・ 「花」はこれが難しい。伊勢神宮なども研究したのだが花は決めていないのである。元来は神社神道の学校だから「菊」かもしれないがこれは「不敬の至り」となるからそういうわけにはいかない。神社とユリというのもしっくり来なく今しばらく考えることにしている。
・ 「とり」についてはもうこれしかない。「本校のシンボルバード:即ち校鳥」は「ふくろう」とした。これはもう最初から私の頭にあったものである。本校には合致している「イメージキャラ」だ。とにかく「ふくろう」に決めたのである。
・ それで昨日事務長代理と神道科主任を呼んで「記念品」を作るように準備に入らせた。「携帯ストラップをふくろうで作る」ことを決めたのである。奈良の方の工房に頼んで立派なものが入手できそうである。これらを学院神社にお供えしてお払いし、「ご神徳」を頂いた「有難いもの」にする積りだ。貴重品となるだろう。
・ 説明書きの入った紙袋に入れて用意しておく。その文章は以下のようなものになった。神道科M教諭が作成してくれたものである。
学問の象徴・幸福を呼ぶ鳥 「ふくろう」
浪速中学校高等学校の“シンボルバード”(校鳥)である、「ふくろう(梟)」は「森の哲学者」「知恵の神様」「文芸の神様」などと呼ばれ『学問の象徴』として人々から愛され信仰されてきました。
特に夜目が利くふくろうは、「先を見通し未来を切り開く力がある」とされています。
また、福来朗・福老・福路・不苦労など実に様々な字が当てられ、『幸福を呼ぶ鳥』として縁起がよいとされてきました。
世界をみても神の使いや精霊として愛され、魔除けの鳥とも云われています。
この「ふくろう」は、櫛や印鑑などの細工物素材として親しまれている黄楊(ツゲ)の木で作成されています。黄色の材は緻密な木肌を持ち、硬くねばり強く使い込むほどに艶がでてきます。それゆえ縁起の良い木として珍重されています。
「ふくろう」は生徒にとって「学問への道しるべ」「未来を切り開く力」となり「幸福を呼ぶ鳥」となっています。
・ 記念すべき第一回の配布者には「耐寒訓練金剛山登山」に参加した中学生とお手伝いして頂いた保護者そして付き添いの教員に「プレゼント」するのである。300個、明日届くと報告を受けた。このふくろうのストラップを身につけていると幸運が舞い込むのという寸法である。
・ とにかく今「金剛山登山を盛り上げるように手を変え品を変え」てやっているのだ。大体教員は「盛り上がることを良しとしない性向」がある。人が盛り上がるときに「シラーッ」としているのだ。こういうことではいけない。「体全身で喜びや悲しみ」を表した方が良い。
・ 午後千早赤阪村での会談を終えて千早地区の有力者の家にご挨拶に赴く。丁度雪が舞い始めた。「綺麗だ」。まさに「幻想的」である。このお方の土地を借用にお願いに参ったのである。
・ 浪速中学校は「植物栽培体験」を長い間行ってきた。「サツマイモ」である。今までは和泉市の住宅街の借地で細々としてきたのだが今度は「多聞で可能」である。それで多聞尚学館の隣地を貸して頂けるようお願いに参ったのである。
・ 「お願いは全く問題なく受け入れて頂いた」。それよりも話が盛り上がるのだ。サツマイモよりも「ジャガイモ」の方が数倍おいしいそうだ。要は千早の土地はサツマイモよりもジャガイモの方が適しているらしい。
・ 生り物は「キューイ」「栗」が良いらしい。とにかく話が弾んで時間の経つのが分からなくなるのである。重要な情報を入手した。今でも「大谷学園」は毎年冬の金剛山登山をしているとのこと。「女子中高だぞ!」と私は叫んだのである。本校に出来ないはずがない。下山後は「豚汁サービス」が大谷のメニューらしい。「やっぱり」だ。
・ この方の言うには「一時期は心斎橋よりもにぎやかで」で大勢の人がこの方の家の前を列をなして金剛山に登っていったとのこと。この家の前にバスが何十台も並び運転手さんとガイドさんの休息場所だったらしくてこの家の奥さんが汁物とおにぎりをサービスしていたが余りにも多くて体を壊してしまったと話されていた。
・ お宅を辞して山を下ったのであるが山並みに林立する杉やヒノキの山ヤマに丁度「真横に綿みたいな白雪が流れて行く様」はこの世のものではないような「美しさ」であった。私はこの大きな買い物を後悔しない。是非私の「可愛い生徒」に見せてやりたいのだ。
・ 遥か金剛山の頂上は冠雪で遠めにも白いかすみを見る。2月18日には適当な積雪でなければ危ない。どうか「適当な積雪量であること」を願うばかりだ。理事長職務代理に「一緒に登りましょうね」と誘うのだが「いやいや、この日は既に他件があって・・・」などと逃げられる。
・ 今日中学の学級委員さんに昨日のブログのコピーを事務がファックスしたみたいだ。「ともに盛り上げて欲しいと念願」するばかりだ。大谷学園は「豚汁」だというから、本校は具沢山の「けんちん汁」ではどうだろうか。