2009年1月14日水曜日

1月14日(水)耐寒訓練金剛山登山

・ 年も明けたので丁度良い頃合と思って「関西大学」へ年始の挨拶に伺った。朝のラッシュでもなかったが阪急北千里線は適当な込み合いで、関大前では「どさッ」と学生らしき乗客が降りていく。市内に比べ北千里山は幾分気温が低いと感じる。
・ まず「常務理事と懇談」、色々な「情報交換」だ。このようにざっくばらんに「大学人と意見交換」できる人がいるのは嬉しい。その後は共に「理事長室」に招き入れられての懇談となる。私の理事長室とはえらい違いだ。理事長からは歓待して頂き、話はあちこちに飛びながら「浪速と関西大学との連携」に話が及ぶ。
・ 本年度の「双方の作業の具体的なスケジュール」をあらかた決めた。3月理事会で決定、4月か5月の理事会で「共同記者会見」をして「正式に発表」となるだろう。特に関西大学にとっては10年度の開校である「浅香キャンパス」の立ち上がりにも備えなければならなく「浪速も大いにタイアップ」していくことまで話が上がった。生徒も保護者も喜んでくれるだろう。
・ 特に理事長は本校が仕掛けた「多聞小学校の買収」に大変な興味を抱かれたご様子だった。又特に「関大としては大阪南部地区での戦略的な構想」が必要でその面からも「大阪南部に位置する本校のポジションの優位さ」には一目置いて頂いているのも嬉しかったのである。
・ 浅香キャンパスの設立準備責任者はこれまた有名な教授であり、私はお名前は存じ上げているが、まだご挨拶していないので、そのうちに出向くことを決め関西大学を後にした。大学前から電車一本で「天下茶屋」に着くので本当に便利なところだ。
・ しかし今年前半は「関西大学と多聞尚学館」で忙しくなりそうだ。「この二つが本校の将来を決する極めて重要な戦略的アイテム」である。抜かりなく教職員とベクトルを合わせて頑張っていかねばならない。しかし前向きな仕事は疲労にはつながらない。

・ 「金剛山積雪情報」には以下のようにある。「1月14日午前7時現在積雪20cm、霧氷あり、気温-4度、天候曇り、アイゼン必要」である。「イヤー楽しみになってきた。」朝読の持ち時間問題で気分が悪くなった分、早く「霊峰金剛山の雪」で気分をすっきりしたいものだ。
・ 「浪速中学校」は来月18日,全校一斉に「真冬の金剛山登山」を計画している。正式名称は「耐寒訓練金剛山登山」だ。来年度以降「正式な学校行事にするための試行」である。記念すべき第一回目だから失敗は許されない。勿論契機は千早赤阪村立(旧)多聞小学校を買収し「多聞尚学館」と名づけて本校の正式施設となった年の記念行事である。
・ 「一冊の絵本のような村、千早赤阪村」、「太平記に里」でまだ「楠木正成」公のお声が聞こえるような千早神社でお参りしてから登山道に入る。大阪府と奈良県の県境に位置する金剛生駒連合の金剛山地は南北に縦走し一際目を引くのがこの金剛山である。
・ 「標高1125メートルと大阪で最も高い山」、四季それぞれに自然の美しさに恵まれ多くの登山愛好家に人気がある山だ。特に「冬の金剛山」は大阪で最も多く雪の降る場所として有名で美しく見事な「樹氷」の花を見ることが出来るとある。又「霧氷」と表現している場合もある。
・ 大体有名な私立学校は「伝統名物行事」があるものだが本校には言ってみれば「伊勢修養学舎」以外にはなかった。この伊勢修養学舎は「他校にはない素晴らしいもので大いなる我らの誇り」であるが基本的には浪速高校1年生のものであった。
・ 何とか中学生に無いものかと思っていたところにこの「多聞尚学館」が誕生した。私はその時点から「耐寒訓練金剛山登山」を考えていたのである。多聞尚学館は登山道の入り口にあるのだ。早速中学副校長と分掌保健体育部長に言って準備に入ったのである。
・ 「PTAの力」もお借りしてなんとか「大成功」に導き、10年、20年、と続く本校の伝統行事にしていきたいと私の夢は膨らむのである。ただ問題はその「難易度」である。これが全く読めない。
・ 体育科の教科主任はこの前「お試し登山」をしてくれたのだが、翌日「筋肉痛」とか言って中学1年生には「ウーン?」と言っていたが心配な情報である。元々近隣の小学校や中学校はその昔は遠足などの定番コースであったらしいが真冬にあったかどうかは知らない。
・ PTA会長などは「大丈夫です、あれくらいの山が登れないようでは駄目ですよ」などといわれるのだが責任ある立場としては「確かに心配」なのである。「安全な帰還」ただそれだけである。
・ しかし1年に一度、冬山の金剛山を歩くことは「何かを得る筈」と思ってどうしても敢行したいと考えている。彼らも今後一生機会があるかどうかは分からない筈だ。全員が頑張って冬山を登り美しい景色に感動すればそれなりのものが得られるのではないかと私は思うのだが、「今日的生徒」にとってこの行事はどのように受け止められるのであろうか。「事後アンケート」もとって分析もする。
・ 付き添い教員も多く配置し、「安全第一」で進める。体調の悪い生徒は無理をする必要はないし行きはロープウェイで帰りは歩きでも良いではないか。私は昨日「アイゼン」を250個程度購入するように事務室に指示した。
・ この備品は絶対必要だが使用頻度は冬の登山以外にはない。従ってこれは「学校の備品」として用意して「生徒に貸し出す」ことに決めたのだ。多聞尚学館に保管しておけば良い。スティックも買っても良いと言ったのだがPTA会長は「不要,不要」、あると返って目を突いたりして「危ないですよ」と言われるので止めにしたのだ。
・ 生徒は登山後多聞尚学館に集まるのだが、「PTAの中学学年委員さんや保護者の方々」がそこで「炊き出し」をして生徒を迎えて呉れるという。「嬉しい限り」」だ。これこそ私が願っていた「親子の触れ合い」である。
・ メニューは「トン汁」と言う話など聞いているが何でも良い。「お母さんが作ってくれた温かい食べ物は登山で冷えた身体を温めてくれる」だろう。私は早速体育館に強力な暖房装置をレンタルリースするようこれ又手配させたのである。
・ 私自身は勿論生徒と一緒に登山する積りだ。そのために先週の休みには高島屋で「暖か下着」「帽子」「手袋」「ゴアテックス製の登山靴」「アイゼン」と購入した。物入りだったが仕方がない。先生方は私の体の調子を知っているので「校長、止めといたら」と言っている。しかし私は絶対に登る。私にとっても初めての体験である。
・ さて明日は「多聞尚学館の価格交渉の日」である。13時30分千早赤阪村役場だ。大詰めになってきた。頑張って交渉しなければならない。もう引き返せない。理事長職務代理とタッグを組んで臨む。