・ 今朝の産経新聞に浪速中学校の記事が出ていた。見出しは「大阪市の私立浪速中」「扶桑社教科書を採用」とある。昨日産経と朝日にプレスリリースしたのであるが、産経新聞が記事にしていた。
・ この2社にリリースしたのは両社とも「本件に関心」がおありと見えて、この間色々と取材申し込みなどがあったからである。「信義」と思って両者に我々の最終意思決定をお伝えしたのである。
・ 同時にこの間わざわざ学校に来られて「採択しないように」との「要望書」を置いて行かれた団体にも我々の考えをご説明した回答書を送付しており「手続きは踏んだ」と考えている。
・ 9月15日の理事会で「最終確認」するが、今後本校での「新型インフルエンザ問題」がどのように展開していくか分からないのでこの22日に神社庁で常任理事会をして先行確認作業をし、時期を早めたものである。
・ しかし大阪の一私立中学の社会科の教科書の採択にここまで気を使わねばならないと言うことが個人的には何か「変?!」だと思うが、政治家の「靖国神社への参拝」と同じで世の中には「様々な価値観を有した人」もおられるので私は慎重にことを運んだのである。ここまで来るのにあしかけ2年である。
・ 最も8月10日のブログ「学校の教科書」11日「行き過ぎた子ども中心主義」12日「倭は国のまほろば」18日「米百票」とお盆前後に私の考えを「校長日記」に詳述したがそれでも、更に考えを深め検証していたのだが「もう締め切り」と思って公開したのである。
・ 内容は平成22年から浪速中学校の「歴史と公民の教科書」について従来のものから「扶桑社版」に改めるというもので今日まで徹底的に比較検討してきた結果、本校の「教育目的により合致するとの結論」から決めたものである。
・ 本件は時にマスコミを含めて「議論となる」というよりも「物議をかもす」テーマであるが神社神道の精神を礎にして建学された本校では「カラーが近い」ということである。「肌合い」と言っても良い。
・ 今検定されているどの教科書も100%の完成版とは行かないだろう。歴史観価値観によって各人受け止め方は様々なことが「人間社会の常」であり、また現実的に字数やページ数の制限もあるだろう。誰もが満足と言うわけには行かない。だからと言って「採択は我々の自由」と突き進むのも「この問題の微妙性」から問題もあるだろう。
・ 扶桑社の教科書で不足する部分は教員がプリントを使ったりして補えば良いのであって、「大阪府内の公私立の中学校で本校が最初に歴史教科書と公民教科書を同時に採択するのは初めて」とマスコミは騒ぐがそれほど神経質な問題ではないと私は個人的には思っている。
・ 教育基本法が改定され「我が国と郷土を愛する態度の育成」「公共の精神の尊重」などが掲げられ、新学習指導要領では「わが国の文化や伝統に関する学習の充実」など掲げられており具体的に「指導に反映することが現場の仕事」である。
・ そのような状況下で「建学の精神と教育基本法」に拠り、民主的、社会的、平和的、自主的、創造的な人格の確立を目標にし、「我が国の精神と伝統の文化を重んじ、祖先の精神を受け継ぐ心を育む」ことに努めることが本校の校長以下教職員の仕事である。
・ 本校は大正時代から神社神道の精神によって、「敬神崇祖の精神を養う」と共に「道徳心」を以て社会の秩序を守ることを基本とし、未来に羽ばたく若者を育てることが本校教育の基調とし戦前戦後一貫している。
・ そのため具体的な教育方針は「敬神崇祖」を教育の根幹として、校訓として「浄・明・正・直」(清く明るく正しく素直に)の心を養うとしている。学校の中に「学院神社」があり先祖を祭る「祖霊社」がある学校は「日本広しと言えども本校のみ」ではないか。56年も続いている「伊勢修養学舎」も本校の代表的行事である。
・ 「今を大切に一生懸命生きる」という神道の教えを通じて、生徒の心に「誇り」と「自信」を育むと共に、才能と適性を開発し、学力・人間力・判断力の増進を図り、「生きぬいていく力」を培う。
・ また、日本文化の原点と言うべき神社神道の精神を礎として、「学院神社拝詞」「浪速生活の綱領」を掲げ、「世のため人のために奉仕する心」「思いやりの心」「謙虚な心」を兼ね備えた、真に自立した心豊かで社会に有為な人材を育てるとしている
・ 以上のような教育を行っていく上で、最もふさわしい歴史・公民の教科書の選定にあたった結果、「扶桑社の教科書を採択することがもっともふさわしい」と考えたのである。
・ 歴史教科書では人物コラムが11項目有り、「各時代の偉人の活躍を学ぶ」ことができ、こういった内容は生きる力の醸成に特に有効であるとの判断でもある。読み物コラムで神武天皇や神話についての記述があり、菅原道真の記述があるのは扶桑社一社である。
・ いかに社会が変化しようと、自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力の開発には「歴史に学ぶ」ことが有効である。
・ 又わが国を愛する態度の育成については国旗・国歌法、国旗の尊重に関する記述が多く、わが国を愛する態度を育成することに有効であると考えた。日本の国際貢献に関する記述が多く、内容が充実している。又「公共の精神を育む」記述が充実しており、新学習指導要領に沿った日本の伝統や文化に関する内容が充実している。
・ ただ確かに扶桑社版は過去の戦争の悲惨さを伝える記述は他の教科書に比べて少ないのも事実であり、そういった面は補助教材などで補っていくつもりである。又本校は近隣諸国との善隣友好関係の維持発展には従来からも学校行事などで取り組んできたところであり今後とも充実して行くつもりである。
・ 大切なことは「日本と言う国を理解して初めて国際的理解が進む」もので日本と言う国に生まれ、あるいは住んでいるのであるからこそ、少なくとも古事記日本書紀から始まり現代までの「日本という国の形」が理解出来るような指導を「学校設置者」として望んでいるのである。
・ 朝から外部のお方から「良くやった、ありがとう」などの電話があったらしいが「教科書採択で褒められる」というのも不可思議な思いがする。私に言わせれば「ごくごく普通のこと」と考えているのだがそれを吹聴したり、他に強制したりする気は毛頭ない。未だ「微妙な問題」という認識だけは有しているのだ。
・ 私は「私の責任」で本校に入学してくれた生徒に教職員とともに一生懸命、本校の教育目的達成のために頑張るだけである。「教科書は極めて重要なもの」であるが、一つのツールであり教育の手法すべてではない。
・ この2社にリリースしたのは両社とも「本件に関心」がおありと見えて、この間色々と取材申し込みなどがあったからである。「信義」と思って両者に我々の最終意思決定をお伝えしたのである。
・ 同時にこの間わざわざ学校に来られて「採択しないように」との「要望書」を置いて行かれた団体にも我々の考えをご説明した回答書を送付しており「手続きは踏んだ」と考えている。
・ 9月15日の理事会で「最終確認」するが、今後本校での「新型インフルエンザ問題」がどのように展開していくか分からないのでこの22日に神社庁で常任理事会をして先行確認作業をし、時期を早めたものである。
・ しかし大阪の一私立中学の社会科の教科書の採択にここまで気を使わねばならないと言うことが個人的には何か「変?!」だと思うが、政治家の「靖国神社への参拝」と同じで世の中には「様々な価値観を有した人」もおられるので私は慎重にことを運んだのである。ここまで来るのにあしかけ2年である。
・ 最も8月10日のブログ「学校の教科書」11日「行き過ぎた子ども中心主義」12日「倭は国のまほろば」18日「米百票」とお盆前後に私の考えを「校長日記」に詳述したがそれでも、更に考えを深め検証していたのだが「もう締め切り」と思って公開したのである。
・ 内容は平成22年から浪速中学校の「歴史と公民の教科書」について従来のものから「扶桑社版」に改めるというもので今日まで徹底的に比較検討してきた結果、本校の「教育目的により合致するとの結論」から決めたものである。
・ 本件は時にマスコミを含めて「議論となる」というよりも「物議をかもす」テーマであるが神社神道の精神を礎にして建学された本校では「カラーが近い」ということである。「肌合い」と言っても良い。
・ 今検定されているどの教科書も100%の完成版とは行かないだろう。歴史観価値観によって各人受け止め方は様々なことが「人間社会の常」であり、また現実的に字数やページ数の制限もあるだろう。誰もが満足と言うわけには行かない。だからと言って「採択は我々の自由」と突き進むのも「この問題の微妙性」から問題もあるだろう。
・ 扶桑社の教科書で不足する部分は教員がプリントを使ったりして補えば良いのであって、「大阪府内の公私立の中学校で本校が最初に歴史教科書と公民教科書を同時に採択するのは初めて」とマスコミは騒ぐがそれほど神経質な問題ではないと私は個人的には思っている。
・ 教育基本法が改定され「我が国と郷土を愛する態度の育成」「公共の精神の尊重」などが掲げられ、新学習指導要領では「わが国の文化や伝統に関する学習の充実」など掲げられており具体的に「指導に反映することが現場の仕事」である。
・ そのような状況下で「建学の精神と教育基本法」に拠り、民主的、社会的、平和的、自主的、創造的な人格の確立を目標にし、「我が国の精神と伝統の文化を重んじ、祖先の精神を受け継ぐ心を育む」ことに努めることが本校の校長以下教職員の仕事である。
・ 本校は大正時代から神社神道の精神によって、「敬神崇祖の精神を養う」と共に「道徳心」を以て社会の秩序を守ることを基本とし、未来に羽ばたく若者を育てることが本校教育の基調とし戦前戦後一貫している。
・ そのため具体的な教育方針は「敬神崇祖」を教育の根幹として、校訓として「浄・明・正・直」(清く明るく正しく素直に)の心を養うとしている。学校の中に「学院神社」があり先祖を祭る「祖霊社」がある学校は「日本広しと言えども本校のみ」ではないか。56年も続いている「伊勢修養学舎」も本校の代表的行事である。
・ 「今を大切に一生懸命生きる」という神道の教えを通じて、生徒の心に「誇り」と「自信」を育むと共に、才能と適性を開発し、学力・人間力・判断力の増進を図り、「生きぬいていく力」を培う。
・ また、日本文化の原点と言うべき神社神道の精神を礎として、「学院神社拝詞」「浪速生活の綱領」を掲げ、「世のため人のために奉仕する心」「思いやりの心」「謙虚な心」を兼ね備えた、真に自立した心豊かで社会に有為な人材を育てるとしている
・ 以上のような教育を行っていく上で、最もふさわしい歴史・公民の教科書の選定にあたった結果、「扶桑社の教科書を採択することがもっともふさわしい」と考えたのである。
・ 歴史教科書では人物コラムが11項目有り、「各時代の偉人の活躍を学ぶ」ことができ、こういった内容は生きる力の醸成に特に有効であるとの判断でもある。読み物コラムで神武天皇や神話についての記述があり、菅原道真の記述があるのは扶桑社一社である。
・ いかに社会が変化しようと、自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力の開発には「歴史に学ぶ」ことが有効である。
・ 又わが国を愛する態度の育成については国旗・国歌法、国旗の尊重に関する記述が多く、わが国を愛する態度を育成することに有効であると考えた。日本の国際貢献に関する記述が多く、内容が充実している。又「公共の精神を育む」記述が充実しており、新学習指導要領に沿った日本の伝統や文化に関する内容が充実している。
・ ただ確かに扶桑社版は過去の戦争の悲惨さを伝える記述は他の教科書に比べて少ないのも事実であり、そういった面は補助教材などで補っていくつもりである。又本校は近隣諸国との善隣友好関係の維持発展には従来からも学校行事などで取り組んできたところであり今後とも充実して行くつもりである。
・ 大切なことは「日本と言う国を理解して初めて国際的理解が進む」もので日本と言う国に生まれ、あるいは住んでいるのであるからこそ、少なくとも古事記日本書紀から始まり現代までの「日本という国の形」が理解出来るような指導を「学校設置者」として望んでいるのである。
・ 朝から外部のお方から「良くやった、ありがとう」などの電話があったらしいが「教科書採択で褒められる」というのも不可思議な思いがする。私に言わせれば「ごくごく普通のこと」と考えているのだがそれを吹聴したり、他に強制したりする気は毛頭ない。未だ「微妙な問題」という認識だけは有しているのだ。
・ 私は「私の責任」で本校に入学してくれた生徒に教職員とともに一生懸命、本校の教育目的達成のために頑張るだけである。「教科書は極めて重要なもの」であるが、一つのツールであり教育の手法すべてではない。