私立高生 授業料滞納1700人
・ 今朝の「大阪日日」の見出しである。先週30日には読売が同じように大きく取り扱っていた。全国私教連調査とある。私教連とは聞きなれないが「全国私立学校教職員組合連合」の略称で、本部は東京にあるそうである。
・ 記事の内容は「親の経済的理由で授業料を3ヶ月以上滞納」している私立高校生は少なくとも「21都道府県で1700人以上」いることが分かったとしている。不況に失業やリストラなどが主な理由で中退者も400人近くに上るという。
・ 調査は加盟する全日制私立高校560校を対象にアンケート形式で行い226校、約18万人の生徒からの回答というから統計的には意味あるものと考えているが、ここでも「大阪府がトップの位置にあり250人」で次に東京の151人、兵庫137人、青森98人と続く。大阪の私立は100校とすると一校あたり2.5人になる。
・ 「自治体の財政再建による私学助成カット」などで学校運営が厳しくなる中、同連合は今後更にこの「数値は増えて5倍程度にまでなる」としている。5倍かどうか分からないが私も増えてくるものと想像する。
・ 自営業の不振、親の失業、リストラ、離婚による母子家庭など大幅減収が背景にあり、「ワーキングプア」「格差拡大」が広がる中、将来を担う子どもたちに「失望感」を与えないために「手厚い助成が急務」と早稲田大学教授で教育評論家の尾木先生がコメントを出しておられる。
・ 本日は「月度最初の登校日」にあたり、又修学旅行も終わり、全校生徒が揃った学院神社への「一斉参拝」である。今日は「浪速生活の綱領」ではなくて「学院神社拝詞」の奉唱である。特に本日は「二拍」が揃って大きく中庭にこだました。大変良かった。
・ 1700名を超える生徒を前にして「厳しい世の中であるが頑張って欲しい」と心の中で激励した。授業料滞納など全校生徒を前に一切触れない。触れてはならない。子どもの責任ではないからだ。
・ 声に出して言うのは「行為行動の指導」が主体である。しかし今日は「皆の挨拶が大変良く、外部から来られるお客さまからも大変評判が良く、校長も鼻が高い」と誉めてあげた。本校の良い点の一つである。確かに挨拶は良くできている。
・ 13時30分校務運営委員会、「生徒生活指導」も中身が濃くなってきた。新たな視点で「挨拶の浪速」を標榜するために「挨拶運動など一段のレベルアップ」が図れないか検討して欲しい、生指部長と学年主任が一体と成って「新たな切り口」で運動すれば、たとえば「生徒も更に更に良い方向に変わってくるのではないか」と私は発信したのである。多くの先生がうなずいてくれていた。
・ 15時から出張。出張を済ませ名誉理事長、理事長職務代理と至急コンタクトする用件があり、行き先を探す。京都であった。「梅風会」といって全国の菅原道真公をお祭りしている全国「天満宮」の会合で本日のセンターは「北野天満宮」という。お忙しい方々だ。しかしこちらも負けずに忙しい。