中学校体育大会
・ 「運動会、運動会」と言っていたが「今頃、運動会と言っている中学校などないですよ。殆どが体育大会か体育祭といいます」と言われた。「古いのか」少し恥ずかしい感じがした。まあ、どちらでも良いが浪速中学校には「体育大会がない。」もうずーっとないらしい。
・ 現在は高校生対象の「陸上競技大会」というものと併せて「長居陸上競技場」を使ってしているものだ。中学生の出番など少なくて、なんだが可哀想と感じたのがそもそもの発端だ。公立中学は「しっかりと実施」している。
・ 局面打開のために着任以来、なんとかならないものか考えてきて、昨年度、「行事検討チーム」に委嘱して検討を進めていたがようやく概案がまとまってきた。保健体育部長と中学校側が協議しながら案を煮詰めつつある。この間の連携が上手く行っているのか心配だ。何時も中学は高校の日陰であったように見えるからだ。
・ 高校と比べて中学校は「義務教育」であり、趣は違う。やはりまだ中学生だ。高校生とは大きく違う。「慈しんでやらねばならない。」「公立を蹴って私学の浪速中学に来て呉れた生徒」たちだ。「大切に、大切に育てる」必要がある。
・ その大切にする一環として、もっともっと「全体がまとまった行事」が必要と考えたのだ。「6年間、基本的に本校に通学する」のだ。「多くの教育の場の提供」、即ち「形の変わった行事」を持たせてやりたいと私は考えた。「学業」のほうはもうこれは教員の頑張りで素晴らしい状態に高まってきている。まったく問題はない。
・ 「修学旅行」も大変立派だった。初めて同行して多くの得るものがあった。これは来年に向けて再設計だ。共学初年度の中学生で数も2倍だ。再来年は3倍になる。知恵を出さねば成らない。今までと同じでは済まされない。様々な中学生対応をすれば、浪速中学校の評判が高まり生徒募集に効果があるなどは結果の話で、あくまで現在来てくれている生徒のためだ。
・ 「伊勢修養学舎」は中学生向けは廃止し高校で本格的に取り組むことも決めた。中学生には早すぎる。「浪速祭」も中学生への配慮をどうするか考えなければならない。何時も体育館の使用が早い時間帯で観客数も少なく、中学生は舞台で言えば「前座」だ。これも一工夫要る。
・ 中学校の運動会、いや体育大会は「保護者参加」でなければならない。おじいちゃん、おばあちゃん方が学校のグラウンドに来て貰って年に一度、「孫の晴れ姿」を見てもらいながら、一日を楽しく過ごす場の提供が体育大会だ。地域の人も来てくれればこれにこしたことはない。
・ 陸上競技大会みたいに「走ってばかり」では駄目だ。幾分気の張らない「娯楽的要素」が混じっても良い。そしてようやく案が出来たという。狙いに「種目を通して自ら積極的に参加するよう育てると共に強力・助け合いの精神を養う」とある。これは良い。「皆で一つの物を作り上げる」という精神が重要である。
・ 6月中にプログラムを最終決定し、「10月28日(火)に実施」とする。平日になっているのは高校の陸上競技大会との同時実施が授業に影響を与えないと言う考えだが今年やってみて駄目だったら来年から日曜日に実施することもあり得る。
・ 学年縦割りで中学生を3つのグループに分けるらしい。原案の資料には「松、竹、梅チーム」と名称がつけられていたがさすがに検討の段階で「お酒の名前でもあるまいし」という声が上がり。「本校の校訓浄明正直」から明・正・直チームという案も出て来ているらしい。
・ しかし「これもなー」と言う感じがする。何か良いチーム名はないのか。理事長に「全員のカラー別のTシャツを何とかなりませんか」というので「用意してあげる」旨約束した。「金は出すから知恵を出せ」と言ってやった。入退場門も必要だ。
・ お仕事の都合で見学に来られない保護者もおられるだろう。肩身の狭い思いをさせてはならない。そういう生徒には教職員と同じ些か豪華な弁当を用意しよう。カフェテリアも開放して使って貰えば良い。
・ 今年入った常勤講師の女性の体育の先生が今熱心に「ダンス集団演技」を指導しており中学校の女生徒が燃えに燃えているそうだ。男子は「空手の形」をやるという。「明るく、楽しく、元気一杯に」に「秋の中学生運動会が大成功」するよう学院神社に祈願する。