2008年6月3日火曜日

6月3日(火)その2:好文学園女子高等学校

学校見学
・ 2年振りくらいか、本当に久し振りに他の学校を見学する機会に恵まれた。市内の西といっても尼崎に近い伝統ある私立女子高校「好文学園女子高等学校」である。この4月校名を変えられた。良い名前だ。そして「新校舎建設工事が真っ最中」でこの夏に完成という。「うらやましい」。
・ 良く区別が出来ない人がいるが「見学」と「視察」は違う。今日は見学だ。自分の目で見て学ぶのだ。私が本校の例えば職員室を見に行くとすれば、これは見学ではなくて視察だ。そういう意味で今日は最近竣工した弓道場と工事中の新校舎現場見学だ。
・ 昔、理系で製造業に勤務していたから「現場を見る」ことが大好きである。「事実は現場にある」。公立高校勤務時代は学校経験もなく、とにかく時間が出来れば他の学校を見学させてもらった。そこの校長さんからお話をお聞きするのも随分と勉強になった。
・ 好文学園の延原専務理事・校長は立派な見識高い人物だ。知的で物腰がスマートだ。理事長の御曹司だからそのうち理事長にご就任されるのではないか。お会いするのは今日で2回目である。新聞記事に出ていた先生のお考えにいたく共感して、このような機会となってきた。
・ 最初は先生が本校を訪問された。今度は私の番だ。お互い切磋琢磨して「良い学校つくり」に邁進していきたい。何時も他校を見るとそのように思ってしまう。それが「他を見るという意味だ」。「他に学ぶ心」が重要である。
・ 見学は「隅から隅まで」見るのが木村流である。素晴らしい学校だ。ますます輝く学校になることは疑いない。神崎川沿いに上手くレイアウトして建物を配置している。敷地が大きくないので縦に長くなると説明されたが、それが武器で高層階(といっても7階程度であるが)校舎にエレベーターが設置され、「目的別に教室が配置」されている。
・ 完成引越し前ということであったが「完成後」には第2弾の改装に入るというからますます良くなる。2足性だし女子高だからというのではないがとにかく綺麗だ。モダンである。工事中の新校舎も配置が面白い。校長室の真ん前に生指の部屋を取っている。食堂というのかラウンジというのか広く、オープンカフェテラスも付けると計画されている。
・ 生徒は笑顔が輝く、素直な感じの生徒ばかりだ。授業中に入って行っても大きな声で挨拶してくれる。保育、体育、漫画アニメ、情報、ITライセンス、美術デザイン、加えて特進などの進学コースも整備され「総合的女子高校」だ。今日的女生徒の為にどしどしコースを戦略的に設置されている。「社会に進出し実学で貢献できる人材つくり」が教育目的といわれるからむべなるかなである。
・ 職員室は仮住まいであるが机の上はきちんと「整理」されており、本校よりレベルは上だ。本校はもっと机の上を片付けなければならない。部屋におられた先生方も「ご挨拶のしっかりした先生」ばかりであった。新校舎は校長室を犠牲にしてまで間柱のない大きな職員室である。我々もこのスタイルにしたい。分散職員室は良くない。
・ 「好文亭」というお茶室もあり、救急法を学ぶ部屋もある、特に漫画アニメの部屋は従来の教室のイメージを覆す「ベンチャー企業的フリーレイアウト」となっており、「あれは良い。」本校の新校舎検討チームのメンバーも完成したら見学させてもらえば大変勉強になるだろう。
・ 「弓道場」は高校レベルにはもったいないくらいのものであるが、校長先生の強い学校経営にかける意志を感じられるもので、私はこの学校の「品格と強さ」をこの弓道場から感じた。実はお土産は弓道部の生徒さんに帝塚山の有名なパンやさんで評判の「サンドイッチ」を持参したのであるが、5名の代表が校長室に入ってきて「丁寧な礼」を言われてかえって恐縮した。
・ 弓道部、全国優勝もしたことのある強豪校であるが、女生徒はそれほど大きな体格ではなかったのが安心した。弓を引くためには「巴御前のような筋骨隆々の大きな女生徒が必要」だと今まで思っていたのである。
・ 2時間たっぷり見学して失礼した。帰りのタクシーで運転手さんから「シーベルト」するように注意された。「ああ、そうか」と気付いたのであるが、胸を締め付けるようで「厭だな」と思ったがこればかりは仕方がない。