・ 遂に平成22年度大阪府公立高校「後期入試志願状況」が最終発表された。昨日の16時に出願が締め切られて「最終集計」として今朝の各紙が大きく記事にしている。3月10日が中間発表で3月6日が初動の発表である。
・ これで「サイは振られた」のである。「石は投げられた」のである。もう「じたばた」しても仕方がない。我々には確定したことは掴めないのであるが、「神のみぞ知る」併願戻り数が決まったことになる。
・ 最も本校の併願合格者が「どの府立高校を受験して」「その学校に合格するかどうか」は誰もまだこの世の中で知っている人はいないのだから、結局は3月23日の朝10時に公立高校が合格発表するまでは誰にも分からないのである。
・ 3月23日の午後くらいから志望の府立高校に不合格だった生徒がお母さんに連れられて「目を泣き腫らして」来る様子は見ていて辛いものがあるが、これが「併願戻り」というものの現実である。
・ 我々はこの3回の「各校別定員と志願者の数、即ちその差し引きした数値」を極めて注目して眺めているのである。この差し引きした数値が「不合格者数」になるから、これらから「私学戻り」となると考えて「データを駆使」して分析を加えるのである。
・ データがないと何も言えない。本校は極めて大切にデータを温存し駆使して分析し報告に来てくれる。これは「言うが易く行いは難し」であるが良い面での伝統なのだと思う。最も私立高校でこれができていないような学校はないと思うが。
・ 入試広報室がよくやってくれている。管理職朝会までにデータ分析と本年度の予測戻り数を「かっちり数値」で示してくれるが、心配性の私は「ここまで戻ってくれたら良いけどね」くらいで彼らの数値で喜んだりはしない。それよりもこのような「分析解析作業をするということを評価」しているのである。
・ データの見方でもう一つのポイントは3月6日の「最初の発表から最終集計との間のギャップ」である。特に今年はこれに注目した。一回目の集計した数値と最終集計では大幅に数値が少なくなっている。「これは一体どういうことか?」ということである。
・ 一つには公立を受験するつもりで居たが、私立高校に受かっているのでもう「公立の受験は止めた!」というものだろうと思う。手続き的に専願合格に切り替える覚悟が期日までに間に合わず、結果的に「公立を受験しない併願戻り」である。実は昨年の本校の例でも結構多いのである。
・ 次のポイントは公立の学区単位で最初の集計と最後の数値の変動を見ると極めて興味深いことが分かってくる。本校の主体たる公立4学区は他の3学区に比べてかけ離れてそのギャップが大きい。集計ミスかと思わんばかりの差で4学区は減少している。「この生徒たちは一体どこへ消えたのか」と言う疑問である。
・ 普通科以外の工科高校、あるいは「定時制」なども増えているわけではない。それよりもむしろ府立高校には「定員割れ」で第2次募集をする学校が25校もあるというからここも分析しなければならない。
・ 今回の最終集計で「公立の授業料が無償化」になったからと言って「公立回帰」が鮮明になったとは言えないことが少なくとも今年の結果で判明した。「倍率を伸ばしているというか固定的に人気があるのはやはり学区のトップ校」である。
・ 即ち府教委が23年度から始めようとしている「進学重点特色校(マスコミ流:エリート校)」のみでどちらかと言えば府立高校の中で「中間校」は「でこぼこ」が目立ってきた。人気校と不人気校である。
・ 本校の併願校でも昨年と今年で倍率が大変動している。浮き沈みが激しくなってきている感じである。中間校の校長先生は大変で心中察するものがある。マスコミで言う所の「底辺校」の将来については私には関係ない話なのでここでは触れない。
・ 橋下知事が叫んでいるように「人気のない高校はつぶす」ではないが、事態は厳しくなってきている。もう大阪の公立は公立とは呼べないように変わっていくのではないか。それは「私立へのフォローの風」となるだろう。
・ しかし「地殻変動が起きつつある」。我々の想像を超える事態が起きている。来年度の超進学重点校10校が募集を開始するが、私立高校にどのような影響を与えてくるのか現時点ではさっぱり分からない。私立高校のうち偏差値トップクラスの学校の「志願者地図」を塗り替えるかもしれない。
・ 昨年のブログで私は「潮目」と表現したが間違いなく「潮目」である。この変化は来年も続くことは間違いない。大阪府は私立高校の実質無償化の推進のために更に「家庭の年収規模を350万円から大幅に拡大」すると言明している。
・ こうなればもう私立公立の土俵は揃ってくることになる。このことは何を意味しているかと言うことであるが、今後は「私立高校の授業料の値上げは基本的に許されない」ということになるのか。
・ 徹底的に「チェックを入れられ」、「教職員給与のラスパイレス指数」を見られ、「親子一族で経営されている家内工業的私立高校の役員報酬」に手を入れられ、「裸同然」にされてくるだろう。それらの財源を生徒に振り向け、「私学も実質無償化して欲しい」というのが知事の考えである。
・ そうすれば長い間続いてきた大阪府の公立学校、私立学校の言ってみれば知事の言う「カルテルである公私比率の7対3」などはもはや意味のない数値と成ってくる。「運命の3月23日」はあと10日間ほどだ。
・ やるだけやったから結果はどうあろうとも「浪速はびくともせず」、やるべきことをしっかりとやっていく。ますます浪速中学校が重要になってきた。関西大学との特別連携で浪速中学校のステータスを上げて「浪速高校の専願者」を増やすことに尽きる。
・ しかし皆さん、3月10日の朝日新聞の記事「僕は留年を選んだ」についてどのように思われるか。私は「違和感」を感じてならない。高校授業料の無償化を「追い風」として「あえて留年する」と言うのである。
・ あえて留年するために日本史の授業を意識的に欠席し、2単位を落として、「学校とアルバイト先を掛け持ちしながら高校生をやりながらお金を貯める」というのである。私は兼ねてからこの種の考えられない動きが出てくると「警鐘」を鳴らしていたが早速出てきた。
・ そのうち全国の公立高校の一部の中で修学意欲も労働意欲もない高校生が「取り合えず高校に籍だけ置いておいて」留年覚悟で学校には出て来ず、街の中をぶらぶらしているような光景が見られると日本は大変なことになる。
・ 府の財務課の担当者は「留年者も授業料は無償」と記事にはあったが「あえて留年と病気で留年とは違う」のではないか。とにかく今朝の最終集計を見ながら私は思うところ、感じるところが次から次と出てくるのである。
・ これで「サイは振られた」のである。「石は投げられた」のである。もう「じたばた」しても仕方がない。我々には確定したことは掴めないのであるが、「神のみぞ知る」併願戻り数が決まったことになる。
・ 最も本校の併願合格者が「どの府立高校を受験して」「その学校に合格するかどうか」は誰もまだこの世の中で知っている人はいないのだから、結局は3月23日の朝10時に公立高校が合格発表するまでは誰にも分からないのである。
・ 3月23日の午後くらいから志望の府立高校に不合格だった生徒がお母さんに連れられて「目を泣き腫らして」来る様子は見ていて辛いものがあるが、これが「併願戻り」というものの現実である。
・ 我々はこの3回の「各校別定員と志願者の数、即ちその差し引きした数値」を極めて注目して眺めているのである。この差し引きした数値が「不合格者数」になるから、これらから「私学戻り」となると考えて「データを駆使」して分析を加えるのである。
・ データがないと何も言えない。本校は極めて大切にデータを温存し駆使して分析し報告に来てくれる。これは「言うが易く行いは難し」であるが良い面での伝統なのだと思う。最も私立高校でこれができていないような学校はないと思うが。
・ 入試広報室がよくやってくれている。管理職朝会までにデータ分析と本年度の予測戻り数を「かっちり数値」で示してくれるが、心配性の私は「ここまで戻ってくれたら良いけどね」くらいで彼らの数値で喜んだりはしない。それよりもこのような「分析解析作業をするということを評価」しているのである。
・ データの見方でもう一つのポイントは3月6日の「最初の発表から最終集計との間のギャップ」である。特に今年はこれに注目した。一回目の集計した数値と最終集計では大幅に数値が少なくなっている。「これは一体どういうことか?」ということである。
・ 一つには公立を受験するつもりで居たが、私立高校に受かっているのでもう「公立の受験は止めた!」というものだろうと思う。手続き的に専願合格に切り替える覚悟が期日までに間に合わず、結果的に「公立を受験しない併願戻り」である。実は昨年の本校の例でも結構多いのである。
・ 次のポイントは公立の学区単位で最初の集計と最後の数値の変動を見ると極めて興味深いことが分かってくる。本校の主体たる公立4学区は他の3学区に比べてかけ離れてそのギャップが大きい。集計ミスかと思わんばかりの差で4学区は減少している。「この生徒たちは一体どこへ消えたのか」と言う疑問である。
・ 普通科以外の工科高校、あるいは「定時制」なども増えているわけではない。それよりもむしろ府立高校には「定員割れ」で第2次募集をする学校が25校もあるというからここも分析しなければならない。
・ 今回の最終集計で「公立の授業料が無償化」になったからと言って「公立回帰」が鮮明になったとは言えないことが少なくとも今年の結果で判明した。「倍率を伸ばしているというか固定的に人気があるのはやはり学区のトップ校」である。
・ 即ち府教委が23年度から始めようとしている「進学重点特色校(マスコミ流:エリート校)」のみでどちらかと言えば府立高校の中で「中間校」は「でこぼこ」が目立ってきた。人気校と不人気校である。
・ 本校の併願校でも昨年と今年で倍率が大変動している。浮き沈みが激しくなってきている感じである。中間校の校長先生は大変で心中察するものがある。マスコミで言う所の「底辺校」の将来については私には関係ない話なのでここでは触れない。
・ 橋下知事が叫んでいるように「人気のない高校はつぶす」ではないが、事態は厳しくなってきている。もう大阪の公立は公立とは呼べないように変わっていくのではないか。それは「私立へのフォローの風」となるだろう。
・ しかし「地殻変動が起きつつある」。我々の想像を超える事態が起きている。来年度の超進学重点校10校が募集を開始するが、私立高校にどのような影響を与えてくるのか現時点ではさっぱり分からない。私立高校のうち偏差値トップクラスの学校の「志願者地図」を塗り替えるかもしれない。
・ 昨年のブログで私は「潮目」と表現したが間違いなく「潮目」である。この変化は来年も続くことは間違いない。大阪府は私立高校の実質無償化の推進のために更に「家庭の年収規模を350万円から大幅に拡大」すると言明している。
・ こうなればもう私立公立の土俵は揃ってくることになる。このことは何を意味しているかと言うことであるが、今後は「私立高校の授業料の値上げは基本的に許されない」ということになるのか。
・ 徹底的に「チェックを入れられ」、「教職員給与のラスパイレス指数」を見られ、「親子一族で経営されている家内工業的私立高校の役員報酬」に手を入れられ、「裸同然」にされてくるだろう。それらの財源を生徒に振り向け、「私学も実質無償化して欲しい」というのが知事の考えである。
・ そうすれば長い間続いてきた大阪府の公立学校、私立学校の言ってみれば知事の言う「カルテルである公私比率の7対3」などはもはや意味のない数値と成ってくる。「運命の3月23日」はあと10日間ほどだ。
・ やるだけやったから結果はどうあろうとも「浪速はびくともせず」、やるべきことをしっかりとやっていく。ますます浪速中学校が重要になってきた。関西大学との特別連携で浪速中学校のステータスを上げて「浪速高校の専願者」を増やすことに尽きる。
・ しかし皆さん、3月10日の朝日新聞の記事「僕は留年を選んだ」についてどのように思われるか。私は「違和感」を感じてならない。高校授業料の無償化を「追い風」として「あえて留年する」と言うのである。
・ あえて留年するために日本史の授業を意識的に欠席し、2単位を落として、「学校とアルバイト先を掛け持ちしながら高校生をやりながらお金を貯める」というのである。私は兼ねてからこの種の考えられない動きが出てくると「警鐘」を鳴らしていたが早速出てきた。
・ そのうち全国の公立高校の一部の中で修学意欲も労働意欲もない高校生が「取り合えず高校に籍だけ置いておいて」留年覚悟で学校には出て来ず、街の中をぶらぶらしているような光景が見られると日本は大変なことになる。
・ 府の財務課の担当者は「留年者も授業料は無償」と記事にはあったが「あえて留年と病気で留年とは違う」のではないか。とにかく今朝の最終集計を見ながら私は思うところ、感じるところが次から次と出てくるのである。