・ 今日が本校の「仕事納め」である。私は今日は休ませて貰って北関東の自宅に帰っている。久しぶりだからやることが一杯あって大変だが、気持ちよく家の整理事が出来るのも「極めて順調に推移した1年」だったからである。こういうのを「順風満帆」というのだろう。頑張ってくれた「教職員に感謝」しなければならない。
・ 特に年末になって「プロジェクトX」で忙しなく落ち着かない日々であったがこれも26日の土曜日に「吉報」というか「目の前で大変満足する状況を観察」して、「万々歳」であったがこれなど今年の1年を象徴する出来事であった。
・ 「何のことかさっぱり分からない」とクレームを頂きそうであるが年が明けたらまず最初に「生徒に伝えたい」と思っているので、8日の「新春拝賀始業式」までお待ち頂きたいと思う。分割してプロジェクトX風に校長日記に記述する積りである。
・ 今年の「重大ニュース」は上げれば多くあるが中でも「多聞尚学館の開館」と「関西大学との連携のスタート」がある。外的要因で上げれば何といっても、「公立高校授業料無償化」が来るだろう。
・ 来年度からであるが、この民主党の政策を受けて大阪府は「府独自の政策をオン」させてきた。「私立高校就学支援推進校」制度というものである。年収350万円以下の世帯では府の助成金を上乗せして「私立高校も無償化」を図るというものである。
・ 民主党の公約「高校授業料の無償化」はどうも「大ヒット」であると前に書いた。それは「学校教育と言うものに新たな概念が生まれる」ような「気配」を生み出しているからである。高等学校教育が無償化と言うことは「義務教育的扱い」となってくるということだ。
・ すなわち「お金が無いから高校に行けない」と言うことではなくて高校に行かないのは「他に理由がある」ということになる。例えば「僕はお父さんの跡を継いで家具職人になる」とか「勉強など大っ嫌い」というようなケースだ。
・ 囲碁の最年少名人になった「井山裕太名人」は「高校に行くより囲碁の勉強をしたい」といって、囲碁名人になった。ゴルフの「最年少賞金王石川遼」君も高校でものすごく勉強したとは思えない。彼は最近大学進学はしないと言明した。
・ 今後このようなケースが増えてくるのではないか。「別に高校、大学に行かなくとも生きていける」というような風潮が出始めてきたと感じている。皮肉なものだ。授業料が無償になったら逆に高校など出ていなくとも生きていける。それよりも早くしたいことをしようと考える若者が今後とも増えてくるのではないか。
・ それともう一つの理由は高校、大学に進んでもその先に何があるのという「経済情勢を反映した社会の風潮」がある。誰でも彼でも高校や大学に行かなくとも良いではないか。大切なことは死ぬまでの「キャリア設計」であり、確固たる考えがあればその道に進めばよいという意見にも一定の説得力はある。
・ 今まではパイが膨れて行く世の中だったから「一応高校までは出ておこう」「行けるなら大学卒の資格を得ておこう」とか消極的な進学意識もあったのではないか。しかし世の中は変わってきた。
・ 高校卒も大学卒も「特徴」「特技」「意識」「展望」「志」等が無ければ世の中に出ても「何にも変わらない、何にもならない」状態になってきた。「特権ではなくなってきた」のである。そのように学歴を積み上げても「就職活動に東奔西走」する学生の姿が現実の姿である。
・ 前述のように大阪の私立高校は低所得家庭には国、大阪府、学校法人の3者で「完全授業料無償化」の方針を先ほど府と私立中学校高等学校連盟とが合意に達した。高校で言えば94校すべての学校が名乗りを上げた。
・ これは「公立高校の授業料完全無償化」による「公立回帰現象」に対する「一定の歯止め効果」があるのだろうか。無料なら「私学に行くわ!」と保護者は考えてくれるだろうか。年収が「350万円以下のご家庭の比率」は本校で言えばどれくらいの数値になるのであろうか。
・ しかし私はこの制度に満足はしていない。厳然として「私学と公立の授業料格差は残る」。義務教育で無い高等学校に学ぶ生徒に対して税金から支出される「教育費(公費)は公立私立の別なく公平でなければならない」という意見を主張し続けたいと思うのである。
・ それは「教育費の二重負担」の問題だからである。教育費において「公立学校にも私立高校生の保護者の税金が支出」され、一方私立学校においては保護者個人の負担すなわち、「私費負担」が強いられているという「二重負担」の問題である。
・ 先般、実施された府の世論調査でも「公立私立の学費に差が無ければ公立・私立どちらに進学されますか」の質問に、私立高校と答えた者は52%で公立高校の17%を大きく上回っている。
・ とにかく「公費支出の格差解消」こそ問題であり、教育の機会均等、学校選択の自由が阻害されている元凶なのである。明治以降の「官尊民卑」や「私立学校設立の経緯」などがあって戦後60年今日まで公私間格差が大きいままで来ているのである。
・ 公立だろうと私立だろうと生徒には「学校の特色で自由に選ばせる」のである。「公私間の助成金の格差を撤廃し、均等にして当然学区撤廃」が理想論である。府内何処にでも行けるようにしてやり「全く同じ土俵で」、公私の共存を図ればよい。これが「元来のあるべき姿」だと思う。
・ 年末年始の休暇でお酒を控えながら「公立高校授業料無償化が私立高校にどのような影響を与え私立の我々は何をなすべきか」じっくりと考えをまとめていきたい。この影響は2~3年続いて行くだろう。この「3年で私立高校の優勝劣敗」がはっきりしてくる。何としても浪速は生き残っていかねばならない。「来年も私は全身全霊で浪速のために頑張る。」
・ 特に年末になって「プロジェクトX」で忙しなく落ち着かない日々であったがこれも26日の土曜日に「吉報」というか「目の前で大変満足する状況を観察」して、「万々歳」であったがこれなど今年の1年を象徴する出来事であった。
・ 「何のことかさっぱり分からない」とクレームを頂きそうであるが年が明けたらまず最初に「生徒に伝えたい」と思っているので、8日の「新春拝賀始業式」までお待ち頂きたいと思う。分割してプロジェクトX風に校長日記に記述する積りである。
・ 今年の「重大ニュース」は上げれば多くあるが中でも「多聞尚学館の開館」と「関西大学との連携のスタート」がある。外的要因で上げれば何といっても、「公立高校授業料無償化」が来るだろう。
・ 来年度からであるが、この民主党の政策を受けて大阪府は「府独自の政策をオン」させてきた。「私立高校就学支援推進校」制度というものである。年収350万円以下の世帯では府の助成金を上乗せして「私立高校も無償化」を図るというものである。
・ 民主党の公約「高校授業料の無償化」はどうも「大ヒット」であると前に書いた。それは「学校教育と言うものに新たな概念が生まれる」ような「気配」を生み出しているからである。高等学校教育が無償化と言うことは「義務教育的扱い」となってくるということだ。
・ すなわち「お金が無いから高校に行けない」と言うことではなくて高校に行かないのは「他に理由がある」ということになる。例えば「僕はお父さんの跡を継いで家具職人になる」とか「勉強など大っ嫌い」というようなケースだ。
・ 囲碁の最年少名人になった「井山裕太名人」は「高校に行くより囲碁の勉強をしたい」といって、囲碁名人になった。ゴルフの「最年少賞金王石川遼」君も高校でものすごく勉強したとは思えない。彼は最近大学進学はしないと言明した。
・ 今後このようなケースが増えてくるのではないか。「別に高校、大学に行かなくとも生きていける」というような風潮が出始めてきたと感じている。皮肉なものだ。授業料が無償になったら逆に高校など出ていなくとも生きていける。それよりも早くしたいことをしようと考える若者が今後とも増えてくるのではないか。
・ それともう一つの理由は高校、大学に進んでもその先に何があるのという「経済情勢を反映した社会の風潮」がある。誰でも彼でも高校や大学に行かなくとも良いではないか。大切なことは死ぬまでの「キャリア設計」であり、確固たる考えがあればその道に進めばよいという意見にも一定の説得力はある。
・ 今まではパイが膨れて行く世の中だったから「一応高校までは出ておこう」「行けるなら大学卒の資格を得ておこう」とか消極的な進学意識もあったのではないか。しかし世の中は変わってきた。
・ 高校卒も大学卒も「特徴」「特技」「意識」「展望」「志」等が無ければ世の中に出ても「何にも変わらない、何にもならない」状態になってきた。「特権ではなくなってきた」のである。そのように学歴を積み上げても「就職活動に東奔西走」する学生の姿が現実の姿である。
・ 前述のように大阪の私立高校は低所得家庭には国、大阪府、学校法人の3者で「完全授業料無償化」の方針を先ほど府と私立中学校高等学校連盟とが合意に達した。高校で言えば94校すべての学校が名乗りを上げた。
・ これは「公立高校の授業料完全無償化」による「公立回帰現象」に対する「一定の歯止め効果」があるのだろうか。無料なら「私学に行くわ!」と保護者は考えてくれるだろうか。年収が「350万円以下のご家庭の比率」は本校で言えばどれくらいの数値になるのであろうか。
・ しかし私はこの制度に満足はしていない。厳然として「私学と公立の授業料格差は残る」。義務教育で無い高等学校に学ぶ生徒に対して税金から支出される「教育費(公費)は公立私立の別なく公平でなければならない」という意見を主張し続けたいと思うのである。
・ それは「教育費の二重負担」の問題だからである。教育費において「公立学校にも私立高校生の保護者の税金が支出」され、一方私立学校においては保護者個人の負担すなわち、「私費負担」が強いられているという「二重負担」の問題である。
・ 先般、実施された府の世論調査でも「公立私立の学費に差が無ければ公立・私立どちらに進学されますか」の質問に、私立高校と答えた者は52%で公立高校の17%を大きく上回っている。
・ とにかく「公費支出の格差解消」こそ問題であり、教育の機会均等、学校選択の自由が阻害されている元凶なのである。明治以降の「官尊民卑」や「私立学校設立の経緯」などがあって戦後60年今日まで公私間格差が大きいままで来ているのである。
・ 公立だろうと私立だろうと生徒には「学校の特色で自由に選ばせる」のである。「公私間の助成金の格差を撤廃し、均等にして当然学区撤廃」が理想論である。府内何処にでも行けるようにしてやり「全く同じ土俵で」、公私の共存を図ればよい。これが「元来のあるべき姿」だと思う。
・ 年末年始の休暇でお酒を控えながら「公立高校授業料無償化が私立高校にどのような影響を与え私立の我々は何をなすべきか」じっくりと考えをまとめていきたい。この影響は2~3年続いて行くだろう。この「3年で私立高校の優勝劣敗」がはっきりしてくる。何としても浪速は生き残っていかねばならない。「来年も私は全身全霊で浪速のために頑張る。」