・ 来週10日から一斉にスタートする大阪、兵庫、京都の「私立高校入試」の出願状況が出揃ったと今朝の朝刊各紙は報じている。中間では無くてこれが入学試験前の通算3回目となる「各校別志願者数値の最終の発表」である。表記は「応募一覧」となっていた。
・ 例によって「大阪日日新聞」の記事が見易い。この数値は今までと違って「他府県からの応募者も入っている数値」であり、他府県からの受験者が多い学校は今までと違って数値が膨れるから「幾分気分が良い」筈である。
・ 私学によっては「他府県から多く来る」と言う学校もあってそれはまず交通の至便なところとその府県の「地理的状況が影響」する。近隣に適当な私立高校がない場合などである。
・ 本校はそれほど多くは無いが、当然和歌山、奈良、兵庫県からが主体で、少しは全国各地からもある。今年で言えば香川、島根、長野、宮城県というのもあった。恐らくお父さんの転勤など、家庭の事情の影響であろう。
・ 昨年のブログは一日遅く2月7日に書いているが、それを読めば「昨年はどうだったか」直ぐ分かる。校長日記も少しは後で役に立つものだ。昨年の新聞論調は「各府県で軒並み志願者が減って大阪では特に落ち込み」が目立つとなっている。間違いなく「不況の影響」で「私立を敬遠する受験者が増えた為」と報じ、大阪の場合は「橋下改革の私学助成削減の影響も」とあった。
・ ところが今年の論調は「私立校競争率過去最高の3.44倍」とあり、これは「記録の残る1991年以来最高記録」となったとあり、ちなみに男子校が2.98倍、女子校が2.45倍、共学校が3.74倍である。
・ 又「専願は4年ぶりに上昇」と私学にとっては「嬉しい見出し」で、特に「私学しか行かない」という「専願数値が21.46%」で昨年に比べ0.48ポイントの上昇となっている。昨年が最低であったが「4年ぶりに上昇に転じた」。府の進めた政策「年収350万円以下の完全授業料無償化」の影響と各紙は分析している。
・ 私は2週間前の1月22日のブログで「第二回進路希望調査結果」を詳細分析しているが、これにのっとって数値を追ってみると「大きな変動はない」。ただ近大付属などが「躍り出る」感じで登場した。
・ 新聞では倍率を云々するが確かに「マクロ的には重要」である。「私学全体では昨年から今年への変化は3.14倍が3.44倍」になった。本校は昨年が「6.61倍であったが今年は7.48倍と上昇」している。
・ しかし私学の場合は「定員数の設定次第」でこの倍率は大きく変化するもので、本当に「それほど」という言葉を付け加えてなのだが「倍率は神経質になる必要はない」と私は考えている。やはり「専願数と併願数の合計数値」と「専願数」である。
・ 専願・併願の合計数値を「人気度バロメーター」と定義すればどうなるか。ここが問題で先のブログに対比して分析すると、トップ10は昨年からの変動で書けば以下のようになる:
近大附属(3405から3469)、浪速(2466から2536)、
大阪学芸(2037から2536)大産大付属(1887から2342)
常翔学園(1812から1830)、大商大堺(1762から1812)
四条畷学園(1678から1756)、桃山学院(1635から1656)
大阪高校(2297から1638) 大商大(1272から1512)
そして次席11位に清明学院(1418から1479)と来る。
・ 偶然だが本校と大阪学芸が2536と全く同じ数値で笑ってしまった。この「ライバル校」は力を発揮してきた。昨年の4位から本校と同数値の2位に付けている。どうしたのか、昨年の3位の大阪高校はトップ4位から9位になっている。確か共学3年目であった筈である。
・ しかし概して「順位は大きく変動していない」ので、この辺にも「受験行動の保守性」が垣間見られると私は考えている。それだけに「グイグイ」と伸びてきた「浪速の頑張り」が目立つのである。ついぞ3年前には書けない様な数値であったがまさに「躍進」とはこういうことだろう。
・ 男子校では興国が1271から1448、女子校では堺女子が941から1021と昨年と同じでトップを譲っていない。特に「興国高校は抜群の強さ」を誇っている。「この学校の特色は大いに今後の私学の在り様というか存在価値を示している」と思うのである。
・ 重要な、意味ある数値は「専願率」である。「専願数の絶対数値」でも良い。「公立を受けないでその学校一本で行きたい」という「専願充足率」は今後の「私学経営の手ごたえを感じる数値」である。
・ これを分析しないと幾ら専願・併願合計値が「大きい、大きい」と喜んでも「いま一つパンチは無い」のだ。そこで「どういう学校の専願比率が高い」のであろうか。そこを見ておかねばならない。
・ 専願率の主だった高い学校は以下の通り:数値の変化を書いていないのは手元に昨年の数値がないところである。
関西創価(208)関西大学第一(126.7%から154%)、
興国(143.2から142)賢明学院(129)関西大学(117)
関西大学北陽(91.4から97)、大産大(96)清教学園(54.4から96)
大商大(76.6から89)、浪速(69.7から88)
大商大堺(90.6から84)清明学院(70.0から83)
大阪桐蔭(76.6から76)近大付属(70.1から74)
常翔学園(工大グループ)(74.3から70)、
・ 「専願の絶対数値」で言えばトップ10は大産大付属(563)、近大付属(499)、興国(497)関大北陽(350)、大阪桐蔭(330)、浪速(298)、清明学院(297)桃山学院(288)、大商大付属(286)関大一高(281)となる。
・ 以上のトップ10で「大学系列」でないのは浪速、興国、清明だけである。如何に「系列に大学を有しているかどうかは専願数に大きく影響」しているのが分かる。本校のポジションは「応募総数で2536人の2位、単純志願倍率7.5倍ので2位、専願数値は298人の6位、専願率は88%の18位、」となる。
・ まあトップはないが「良いポジション」と言えるのではないか。まず併願人気校を固めて徐々に専願数が増えているのである。しかし「栄枯盛衰は世の習い」来年、この位置をキープできるとは限らない。「転落」はアッという間に起きる。そういう例をいやというほど見てきた。
・ 例によって「大阪日日新聞」の記事が見易い。この数値は今までと違って「他府県からの応募者も入っている数値」であり、他府県からの受験者が多い学校は今までと違って数値が膨れるから「幾分気分が良い」筈である。
・ 私学によっては「他府県から多く来る」と言う学校もあってそれはまず交通の至便なところとその府県の「地理的状況が影響」する。近隣に適当な私立高校がない場合などである。
・ 本校はそれほど多くは無いが、当然和歌山、奈良、兵庫県からが主体で、少しは全国各地からもある。今年で言えば香川、島根、長野、宮城県というのもあった。恐らくお父さんの転勤など、家庭の事情の影響であろう。
・ 昨年のブログは一日遅く2月7日に書いているが、それを読めば「昨年はどうだったか」直ぐ分かる。校長日記も少しは後で役に立つものだ。昨年の新聞論調は「各府県で軒並み志願者が減って大阪では特に落ち込み」が目立つとなっている。間違いなく「不況の影響」で「私立を敬遠する受験者が増えた為」と報じ、大阪の場合は「橋下改革の私学助成削減の影響も」とあった。
・ ところが今年の論調は「私立校競争率過去最高の3.44倍」とあり、これは「記録の残る1991年以来最高記録」となったとあり、ちなみに男子校が2.98倍、女子校が2.45倍、共学校が3.74倍である。
・ 又「専願は4年ぶりに上昇」と私学にとっては「嬉しい見出し」で、特に「私学しか行かない」という「専願数値が21.46%」で昨年に比べ0.48ポイントの上昇となっている。昨年が最低であったが「4年ぶりに上昇に転じた」。府の進めた政策「年収350万円以下の完全授業料無償化」の影響と各紙は分析している。
・ 私は2週間前の1月22日のブログで「第二回進路希望調査結果」を詳細分析しているが、これにのっとって数値を追ってみると「大きな変動はない」。ただ近大付属などが「躍り出る」感じで登場した。
・ 新聞では倍率を云々するが確かに「マクロ的には重要」である。「私学全体では昨年から今年への変化は3.14倍が3.44倍」になった。本校は昨年が「6.61倍であったが今年は7.48倍と上昇」している。
・ しかし私学の場合は「定員数の設定次第」でこの倍率は大きく変化するもので、本当に「それほど」という言葉を付け加えてなのだが「倍率は神経質になる必要はない」と私は考えている。やはり「専願数と併願数の合計数値」と「専願数」である。
・ 専願・併願の合計数値を「人気度バロメーター」と定義すればどうなるか。ここが問題で先のブログに対比して分析すると、トップ10は昨年からの変動で書けば以下のようになる:
近大附属(3405から3469)、浪速(2466から2536)、
大阪学芸(2037から2536)大産大付属(1887から2342)
常翔学園(1812から1830)、大商大堺(1762から1812)
四条畷学園(1678から1756)、桃山学院(1635から1656)
大阪高校(2297から1638) 大商大(1272から1512)
そして次席11位に清明学院(1418から1479)と来る。
・ 偶然だが本校と大阪学芸が2536と全く同じ数値で笑ってしまった。この「ライバル校」は力を発揮してきた。昨年の4位から本校と同数値の2位に付けている。どうしたのか、昨年の3位の大阪高校はトップ4位から9位になっている。確か共学3年目であった筈である。
・ しかし概して「順位は大きく変動していない」ので、この辺にも「受験行動の保守性」が垣間見られると私は考えている。それだけに「グイグイ」と伸びてきた「浪速の頑張り」が目立つのである。ついぞ3年前には書けない様な数値であったがまさに「躍進」とはこういうことだろう。
・ 男子校では興国が1271から1448、女子校では堺女子が941から1021と昨年と同じでトップを譲っていない。特に「興国高校は抜群の強さ」を誇っている。「この学校の特色は大いに今後の私学の在り様というか存在価値を示している」と思うのである。
・ 重要な、意味ある数値は「専願率」である。「専願数の絶対数値」でも良い。「公立を受けないでその学校一本で行きたい」という「専願充足率」は今後の「私学経営の手ごたえを感じる数値」である。
・ これを分析しないと幾ら専願・併願合計値が「大きい、大きい」と喜んでも「いま一つパンチは無い」のだ。そこで「どういう学校の専願比率が高い」のであろうか。そこを見ておかねばならない。
・ 専願率の主だった高い学校は以下の通り:数値の変化を書いていないのは手元に昨年の数値がないところである。
関西創価(208)関西大学第一(126.7%から154%)、
興国(143.2から142)賢明学院(129)関西大学(117)
関西大学北陽(91.4から97)、大産大(96)清教学園(54.4から96)
大商大(76.6から89)、浪速(69.7から88)
大商大堺(90.6から84)清明学院(70.0から83)
大阪桐蔭(76.6から76)近大付属(70.1から74)
常翔学園(工大グループ)(74.3から70)、
・ 「専願の絶対数値」で言えばトップ10は大産大付属(563)、近大付属(499)、興国(497)関大北陽(350)、大阪桐蔭(330)、浪速(298)、清明学院(297)桃山学院(288)、大商大付属(286)関大一高(281)となる。
・ 以上のトップ10で「大学系列」でないのは浪速、興国、清明だけである。如何に「系列に大学を有しているかどうかは専願数に大きく影響」しているのが分かる。本校のポジションは「応募総数で2536人の2位、単純志願倍率7.5倍ので2位、専願数値は298人の6位、専願率は88%の18位、」となる。
・ まあトップはないが「良いポジション」と言えるのではないか。まず併願人気校を固めて徐々に専願数が増えているのである。しかし「栄枯盛衰は世の習い」来年、この位置をキープできるとは限らない。「転落」はアッという間に起きる。そういう例をいやというほど見てきた。
・今「何かが大阪府高校教育界で動いている。」来年も激しく動く。授業料免除の所得制限が大幅に拡大されるからである。やるべきことは唯一つ、目の前の生徒に対して「良い教育をする」。このことに尽きる。それが外へ伝播していくのである。美しい冊子の学校案内で生徒が来るわけではない。
・ 本校の入試広報室は「データを重視」しながら、同時に「脚で現場を回って」良く頑張ってくれている。今年の活動と結果の分析、そして参考となる「他校の勉強をする」ことが大切である。とにかく「足元」を見ながら「堅実に謙虚に誠実に」1歩1歩進むことが肝要である。
・ 次の重要なポイントは「公立各高校の志願倍率」である。本校を併願としている生徒の狙う公立高校の志願倍率で「戻りの数値が見えてくる」。私は今年も多くの新入生を迎えて「元気一杯の入学式」をしたいのである。
・ 本校の入試広報室は「データを重視」しながら、同時に「脚で現場を回って」良く頑張ってくれている。今年の活動と結果の分析、そして参考となる「他校の勉強をする」ことが大切である。とにかく「足元」を見ながら「堅実に謙虚に誠実に」1歩1歩進むことが肝要である。
・ 次の重要なポイントは「公立各高校の志願倍率」である。本校を併願としている生徒の狙う公立高校の志願倍率で「戻りの数値が見えてくる」。私は今年も多くの新入生を迎えて「元気一杯の入学式」をしたいのである。