・ 高校3年生の「卒業アルバム」が完成して一冊を担当の先生が持ってきてくれた。これは私にとっては「本校で3冊目のアルバム」である。冒頭写真が載るのであるが毎年毎年背景を変えて上半身の姿を出入りの写真館さんが撮ってくれるものである。3年前と比較してみたが「頭が相当白く」なっている。漢詩にある「白頭を掻けば更に短く」という感じだ。
・ 管理職朝会で最終的な確認をして午前中に「人事の内示」を行った。そして午後からの「校務運営委員会でオープン」にしたのである。この4月1日に本校の専任教諭に採用したい先生を一人づつ部屋にお呼びして、まず私の方から「ご意向を確認した」のである。
・ 偉そうに「専任にしてやる」などとは絶対に言わない。それほど愚かではない。「この4月1日付けで先生を専任教諭として採用したいのですが、お受け頂けますか」と言う「切り出し」である。
・ 常勤講師の先生方の中には「故郷に帰って公立学校の採用試験を受けたい」とか「実家から通いたいので出来れば自宅に近い私立学校を諦めずに探したい」とか、「どうしても自分の専門である教科を教えたいから」とか、人それぞれに様々な理由があるのである。
・ そのようなご意向のある先生を専任に採用して1年や、2年で「バイバイ」となったら、他の常勤講師の先生方に申し訳ないではないかと私は考えるのである。ただこのような時代だから先行き何があるかも分からず、それほど「神経質になる必要はない」という意見もあるだろう。
・ とにかく本日「8名の常勤講師の先生を専任教諭に採用することを内定」した。今後は「理事会面接」など手順が残っているが、素晴しい先生を採用できそうで「嬉しい日」となったのである。
・ しかし正直言って「悩みに悩んだ」ことは間違いない。今年は「粒が揃っている」のである。専任採用人事については人事担当の「副校長の意見具申」を受けて最終的には「理事長の専管事項」として決定するのが本学校法人のやり方である。
・ 基本的には65歳の定年まで採用するわけだから「学校法人としても若い先生方へ大きな責任を有する」ことになる。人生を誤らせるわけにはいかない。又逆に言えば私立学校ゆえに「教員こそ財産」と考えれば学校としても「いい加減な採用人事は出来ない」ということである。
・ 今年は例年よりも多く採用することとした。「常勤講師の8名をいれて合計9名」の先生であるが、内1名は「現在公立高校の正教諭」を務めておられる。どうしても私のところで仕事をしたいとその公立高校を1年で「スパッ」と退職して本校に奉職してくれるという25歳の理科の先生である。
・ 国立大学を卒業し、「難関の公務員試験」を受かって、そこを1年で退職してまで本校に来たいというその心意気を買ったのであるが、是非「縦横無尽の活躍を期待」したいものである。2年前も和歌山の公立採用試験を合格したがそこを蹴って本校に来たいと望んだ先生も直ぐ専任に採用した経緯がある。まあ言葉は悪いが「ばくち」みたいなものだ。理事長面談は2回もしたがそれ以外は全く知らないのだから。
・ 他の8名は現在本校で勤務いただいている常勤講師の先生の中から選ばせて頂いた。採用に当たってまず能力人物は当然として「各教科のバランス」を考えたのである。「国語、英語、社会、情報、数学、体育、理科で各1名」の先生である。それで7名である。
・ 後1名は国語とした。現在国語科の専任教諭は多くはいないのに年度末で一人は管理職昇進、一人は非常勤講師となることが既に決まっており、国語科の体制では「入試問題の作成」など支障が出てはならないので国語だけは2名としたのである。
・ 「男女別で言えば男性が5名、女性が4名」で結果としてバランスが取れている。最高齢は37歳、最年少は25歳が3名である。他はこの範囲にあるが大体30歳前後が多い。
・ 本校での勤務年数で言えば1名を除いて大体2年の常勤講師経験であるが一人は非常勤が1年あり3年勤務という人もいる。副校長が常々言われているが「2年や3年で専任に採用される学校など日本全国、そんなにはありませんよ」ではないが、私としては今の専任比率は低いと考えているから今回は例年の倍増としたのである。
・ 残念ながら今回採用できなかった常勤講師の先生方が駄目というのでない。「総合的な判断」でこのような結果になった訳で、「人事は結果のみが全てを語る」というように過程やプロセスを論じても「せん無い」のである。
・ 既に来年度の「常勤講師契約」を交わしているから、どうか22年度も従来どおり頑張って頂きたいと思っている。既に連絡しているように22年度採用の常勤講師から「退職金は支払わない」としており、現在勤務いただいている常勤講師の先生には「移行措置」として22年度までの退職金は支払うが23年度以降は支払わないこととしている。
・ すでに何回も職員会議で説明してきたが「1年契約の期間雇用」に退職金を支払うことは現在の本校の体力や社会の趨勢には馴染まないとの判断であり、22年度の常勤講師の先生は1年後大きな判断をする時期が来るものと考えて良いのではないだろうか。
・ 年度末までにご結婚で2名、公立採用で1名など現在の常勤講師の名から「9名の先生が退職」される。その代わりに新たに「17名もの常勤講師が4月には着任」される。この結果、「専任教諭が53名、常勤講師が41名、非常勤講師が16名の110名の教師集団」となる。まだまだ専任比率が低い。
・ 前提となるクラス数は「3月24日の公立高校合格発表」まで分からないが新入学生は「高校クラス数で13クラス、中学は確定で3クラスであり、全学年で50クラス」という大部隊、大舞台となる。養護教諭は以上とは別に2名の採用が決まっており、家庭科も常勤講師の2名体制である。
・ 浪速の目指してるのは一言で言えば「少数精鋭の仕事師教師集団」であることである。教師が多いから良い学校ではない。良い先生がいることがまず良い学校の条件である。私は今日の内示でも「君に21世紀の浪速を託したい。立派な先生となって頑張って欲しい。」と申し上げたのである。
・ これで身分が安定する。あらゆる面で教師という仕事に専念出来る筈である。「生徒のためにこの道一直線で頑張って欲しい。」「そして教師という素晴しい仕事を通じて自己実現を図って欲しい」と申し上げたのである。男性も女性も目を充血したり、涙を浮かべて「頑張る」と言ってくれた。
・ 今日内示した9名の若獅子は平成22年度同期として連帯感を深め、「明るく、楽しく、仲良く」頑張って欲しいのである。専任に採用されなかった先生方も「来年のチャンスを狙って」頑張って欲しい。「期中採用」も考えている。
・ 管理職朝会で最終的な確認をして午前中に「人事の内示」を行った。そして午後からの「校務運営委員会でオープン」にしたのである。この4月1日に本校の専任教諭に採用したい先生を一人づつ部屋にお呼びして、まず私の方から「ご意向を確認した」のである。
・ 偉そうに「専任にしてやる」などとは絶対に言わない。それほど愚かではない。「この4月1日付けで先生を専任教諭として採用したいのですが、お受け頂けますか」と言う「切り出し」である。
・ 常勤講師の先生方の中には「故郷に帰って公立学校の採用試験を受けたい」とか「実家から通いたいので出来れば自宅に近い私立学校を諦めずに探したい」とか、「どうしても自分の専門である教科を教えたいから」とか、人それぞれに様々な理由があるのである。
・ そのようなご意向のある先生を専任に採用して1年や、2年で「バイバイ」となったら、他の常勤講師の先生方に申し訳ないではないかと私は考えるのである。ただこのような時代だから先行き何があるかも分からず、それほど「神経質になる必要はない」という意見もあるだろう。
・ とにかく本日「8名の常勤講師の先生を専任教諭に採用することを内定」した。今後は「理事会面接」など手順が残っているが、素晴しい先生を採用できそうで「嬉しい日」となったのである。
・ しかし正直言って「悩みに悩んだ」ことは間違いない。今年は「粒が揃っている」のである。専任採用人事については人事担当の「副校長の意見具申」を受けて最終的には「理事長の専管事項」として決定するのが本学校法人のやり方である。
・ 基本的には65歳の定年まで採用するわけだから「学校法人としても若い先生方へ大きな責任を有する」ことになる。人生を誤らせるわけにはいかない。又逆に言えば私立学校ゆえに「教員こそ財産」と考えれば学校としても「いい加減な採用人事は出来ない」ということである。
・ 今年は例年よりも多く採用することとした。「常勤講師の8名をいれて合計9名」の先生であるが、内1名は「現在公立高校の正教諭」を務めておられる。どうしても私のところで仕事をしたいとその公立高校を1年で「スパッ」と退職して本校に奉職してくれるという25歳の理科の先生である。
・ 国立大学を卒業し、「難関の公務員試験」を受かって、そこを1年で退職してまで本校に来たいというその心意気を買ったのであるが、是非「縦横無尽の活躍を期待」したいものである。2年前も和歌山の公立採用試験を合格したがそこを蹴って本校に来たいと望んだ先生も直ぐ専任に採用した経緯がある。まあ言葉は悪いが「ばくち」みたいなものだ。理事長面談は2回もしたがそれ以外は全く知らないのだから。
・ 他の8名は現在本校で勤務いただいている常勤講師の先生の中から選ばせて頂いた。採用に当たってまず能力人物は当然として「各教科のバランス」を考えたのである。「国語、英語、社会、情報、数学、体育、理科で各1名」の先生である。それで7名である。
・ 後1名は国語とした。現在国語科の専任教諭は多くはいないのに年度末で一人は管理職昇進、一人は非常勤講師となることが既に決まっており、国語科の体制では「入試問題の作成」など支障が出てはならないので国語だけは2名としたのである。
・ 「男女別で言えば男性が5名、女性が4名」で結果としてバランスが取れている。最高齢は37歳、最年少は25歳が3名である。他はこの範囲にあるが大体30歳前後が多い。
・ 本校での勤務年数で言えば1名を除いて大体2年の常勤講師経験であるが一人は非常勤が1年あり3年勤務という人もいる。副校長が常々言われているが「2年や3年で専任に採用される学校など日本全国、そんなにはありませんよ」ではないが、私としては今の専任比率は低いと考えているから今回は例年の倍増としたのである。
・ 残念ながら今回採用できなかった常勤講師の先生方が駄目というのでない。「総合的な判断」でこのような結果になった訳で、「人事は結果のみが全てを語る」というように過程やプロセスを論じても「せん無い」のである。
・ 既に来年度の「常勤講師契約」を交わしているから、どうか22年度も従来どおり頑張って頂きたいと思っている。既に連絡しているように22年度採用の常勤講師から「退職金は支払わない」としており、現在勤務いただいている常勤講師の先生には「移行措置」として22年度までの退職金は支払うが23年度以降は支払わないこととしている。
・ すでに何回も職員会議で説明してきたが「1年契約の期間雇用」に退職金を支払うことは現在の本校の体力や社会の趨勢には馴染まないとの判断であり、22年度の常勤講師の先生は1年後大きな判断をする時期が来るものと考えて良いのではないだろうか。
・ 年度末までにご結婚で2名、公立採用で1名など現在の常勤講師の名から「9名の先生が退職」される。その代わりに新たに「17名もの常勤講師が4月には着任」される。この結果、「専任教諭が53名、常勤講師が41名、非常勤講師が16名の110名の教師集団」となる。まだまだ専任比率が低い。
・ 前提となるクラス数は「3月24日の公立高校合格発表」まで分からないが新入学生は「高校クラス数で13クラス、中学は確定で3クラスであり、全学年で50クラス」という大部隊、大舞台となる。養護教諭は以上とは別に2名の採用が決まっており、家庭科も常勤講師の2名体制である。
・ 浪速の目指してるのは一言で言えば「少数精鋭の仕事師教師集団」であることである。教師が多いから良い学校ではない。良い先生がいることがまず良い学校の条件である。私は今日の内示でも「君に21世紀の浪速を託したい。立派な先生となって頑張って欲しい。」と申し上げたのである。
・ これで身分が安定する。あらゆる面で教師という仕事に専念出来る筈である。「生徒のためにこの道一直線で頑張って欲しい。」「そして教師という素晴しい仕事を通じて自己実現を図って欲しい」と申し上げたのである。男性も女性も目を充血したり、涙を浮かべて「頑張る」と言ってくれた。
・ 今日内示した9名の若獅子は平成22年度同期として連帯感を深め、「明るく、楽しく、仲良く」頑張って欲しいのである。専任に採用されなかった先生方も「来年のチャンスを狙って」頑張って欲しい。「期中採用」も考えている。
・そしてこの1年を振り返ってみることである。1年目は評判が良いが2年目はさっぱりとか、礼儀マナーがなっていないとか、髪型、服装が悪いとか、学校方針を全く理解出来ず、クラブばっかり優先させているとか、様々な話が私の耳に入ってくる。
・本日内示を受けた先生も「教師馬鹿」といわれないようにしなければならない。そのためには「陰日なたなく、謙虚に誠実」に、普段から「自己を鍛える余程の努力」が必要である。 「 気配り心配り」が出来なくては良い教師にはなれないだろう。「社会人として」「組織人として」普通のことが普通に出来るということではないか。まず「社会常識が判断できる人間」でなければ教師を続けられるようなことにはならないだろう。何時かは挫折する。そういう例を嫌と言うほど私は見てきた。
・本日内示を受けた先生も「教師馬鹿」といわれないようにしなければならない。そのためには「陰日なたなく、謙虚に誠実」に、普段から「自己を鍛える余程の努力」が必要である。 「 気配り心配り」が出来なくては良い教師にはなれないだろう。「社会人として」「組織人として」普通のことが普通に出来るということではないか。まず「社会常識が判断できる人間」でなければ教師を続けられるようなことにはならないだろう。何時かは挫折する。そういう例を嫌と言うほど私は見てきた。