・ 今必要なことは「本質に迫る議論」で、それを知事も望んでおられたのであるが、結果的に今日は残念ながら「議論が散漫」してしまった。これはこういう「進行のスタイル」を取る限り致し方のない面がある。
・ すなわち段々と「決起集会」「知事持ち上げ」「知事おもねり」に私学側はなって行き、知事も「私学おもねり」「私学賛美」「公立批判」とサービス精神旺盛な知事としては必然的にそのようになるのである。
・ 行政側は知事が99%発言し私学保護者連は司会を入れて6名、会場から2名の補強演説だから総計8名が1時間半90分の範囲で意見を述べるのだから私がこのように言うのも分かるだろう。
・ 初めてだったから今回は仕方ない面もあるが次回は「討論会」形式も一つのやり方である。「私学側は理論武装された頭の切れる代表者が一人」で知事と議論を戦わせ、残りの時間でそれぞれが意見表明という形でも良かったのではないか。そうすればもう少し知事の奥底に迫り知事にご理解頂ける可能性は高まったと思う。
・ 大体知事の声は当然だが「若々しく」「良く透り」「「矢継ぎ早に」に司会の進行など無視して発言する。これに対して私学側はメモを用意し、何回も練習して頭に叩き込んだ内容しかしゃべれないし、知事みたいな当意即妙の「切り返し」が出来ない。これでは攻めきれないのである。
・ 中高連顧問のK先生だけが「本質に切り込んだ」話をしようとされるが議論が継続できないのである。出席者に順番に発言して貰わねばならないからである。特に知事のかねてからの「教育バウチャー制度」についてK先生と知事の「議論の応酬」が聞きたかったと思う。今の私学の役員の中でこのK先生は最も論理的に優れている。
・ 「公費投入の公私間格差に関する知事の切り返し」は以下の論理展開であった。“日本は民主主義国家で社会主義の国ではない。お金持ちがお金の無い人の為に税金を多く支払うことで成り立っている。「私は弁護士時代1億円も税金を払っていた」が、それだからと言って特別な行政サービスは無かった。
・ 私学の保護者の「税金二重負担」は分かるが、それはある面仕方の無いことで「公私間助成の格差」があることは仕方がない。70%の高校生に教育を与えるために公費を投入しているのである。
・ 税金配分の問題だが「付加価値の高い私学」を選択しているとすればそれなりの負担は仕方がないのではないか。しかし「私学で学びたい生徒」「公立に行けない生徒」「公立に受からない生徒」など実態が分かってきた。
・ 私の主張は「公立も私立も同一の土俵で勝負」をすればよいのであって、そのために「私立高校就学支援推進制度」を作って私学への道を開いた。財源に限りがあるのだから、限られた中でどのように配分していくかが問題である。
・ 究極的には「教育バウチャー制度」が頭にあるが一挙には行かない。公立高校の中でも大金持ちの家庭には授業料無償ではなくて負担をお願いしても良いが民主党政権は「徴収してはならない」となった。選挙で対応するしか方法はない。
・ 再来年以降この350万円から制限を拡大していきたいが財源があるかどうかである。「頑張ってくれる私学には応援を惜しまない」し、「私学が公立を潰せばよいのですよ」。私学に行きたくとも行けない理由も家庭の経済力だけではないことは分かっています。スポーツ成績など素晴らしい。
・ そのためにはまず公私比率の7対3を外して同一土俵で「公立と私立が切磋琢磨」するようになることが私の主張である。ただ公費を投入して就学支援をする限り簡単に「授業料を値上げされては困る」から私立高校へは「縛り」をいれた。
・ こうすると350万円を500万円に拡大したら私学側の給付型の奨学金が膨らみ経営にも影響が出てくるかもしれない。一方府にも財源論がある。22年度中にじっくりと議論して見定めたい。
・ しかし総括すれば1昨日の大会は私学側から見れば「一応の成果」を挙げたと私は思う。この「類まれなる力量を有した府民のリーダー」との議論の機会を増やし継続することが重要で、そういう意味から今年の大会は「一歩前進」と考えても良い。
・ 最後に知事は声を張り上げて「駄目な公立には退場して貰い、その分頑張っている私学を応援する。公立の定員を奪いつぶして欲しい」との延べたのである。そしてさらりと触れられたが「怖い話」が飛び出ていた。
・ すなわち「大学の併設高校は受験も無くそのまま大学に進学できるのであって、この付加価値は大きく、このようなところに助成が必要か」という点と「助成など不用、金も要らないから口も出すなと言うような学校」は峻別されても良い。
・ 公立と対等に勝負する私立高校と公立高校を同一条件で競わせると言うのも面白い考え方である。23年度中に一つの方向を出したい。それには当然「教育委員会組織論」も同一の土俵に上がることになると。
・ しかしそれにしても「橋下人気」はすごい。今朝の産経新聞は3面に分かれて知事関連の記事であった。一面には「橋下知事83.2%支持」とある。これは「民主党の鳩山政権と比較」しても以上に高い数値である。就任2年でこの状態は日本の地方行政の首長で異常に高い数値ではないか。
・ 支持する理由については複数回答で「リーダーシップがあるが78.5%」「政策に期待できるが63.7%」である。知事のこの2年間の5段階評価で「4が52%」「3が20.8%」「5が16%」となっている。
・ 「時代はこのようなリーダーを求めている」のである。「はっきりと物を言い」、「思い込んだら一目散」、しかし「落としどころはちゃんと分かっており」「発信力を重視する」。
・ それに「人に嫌われない天性の徳」があるのだろう。会場に来られた5000人のお母さんを「うっとり」させるような魔力というか魅力があるのだと思う。「大阪の私学と公立の行く末は波乱含み」である。しっかりと「浪速高校の舵取り」をしなければならないと私は会場で改めて決意したのである。
・ すなわち段々と「決起集会」「知事持ち上げ」「知事おもねり」に私学側はなって行き、知事も「私学おもねり」「私学賛美」「公立批判」とサービス精神旺盛な知事としては必然的にそのようになるのである。
・ 行政側は知事が99%発言し私学保護者連は司会を入れて6名、会場から2名の補強演説だから総計8名が1時間半90分の範囲で意見を述べるのだから私がこのように言うのも分かるだろう。
・ 初めてだったから今回は仕方ない面もあるが次回は「討論会」形式も一つのやり方である。「私学側は理論武装された頭の切れる代表者が一人」で知事と議論を戦わせ、残りの時間でそれぞれが意見表明という形でも良かったのではないか。そうすればもう少し知事の奥底に迫り知事にご理解頂ける可能性は高まったと思う。
・ 大体知事の声は当然だが「若々しく」「良く透り」「「矢継ぎ早に」に司会の進行など無視して発言する。これに対して私学側はメモを用意し、何回も練習して頭に叩き込んだ内容しかしゃべれないし、知事みたいな当意即妙の「切り返し」が出来ない。これでは攻めきれないのである。
・ 中高連顧問のK先生だけが「本質に切り込んだ」話をしようとされるが議論が継続できないのである。出席者に順番に発言して貰わねばならないからである。特に知事のかねてからの「教育バウチャー制度」についてK先生と知事の「議論の応酬」が聞きたかったと思う。今の私学の役員の中でこのK先生は最も論理的に優れている。
・ 「公費投入の公私間格差に関する知事の切り返し」は以下の論理展開であった。“日本は民主主義国家で社会主義の国ではない。お金持ちがお金の無い人の為に税金を多く支払うことで成り立っている。「私は弁護士時代1億円も税金を払っていた」が、それだからと言って特別な行政サービスは無かった。
・ 私学の保護者の「税金二重負担」は分かるが、それはある面仕方の無いことで「公私間助成の格差」があることは仕方がない。70%の高校生に教育を与えるために公費を投入しているのである。
・ 税金配分の問題だが「付加価値の高い私学」を選択しているとすればそれなりの負担は仕方がないのではないか。しかし「私学で学びたい生徒」「公立に行けない生徒」「公立に受からない生徒」など実態が分かってきた。
・ 私の主張は「公立も私立も同一の土俵で勝負」をすればよいのであって、そのために「私立高校就学支援推進制度」を作って私学への道を開いた。財源に限りがあるのだから、限られた中でどのように配分していくかが問題である。
・ 究極的には「教育バウチャー制度」が頭にあるが一挙には行かない。公立高校の中でも大金持ちの家庭には授業料無償ではなくて負担をお願いしても良いが民主党政権は「徴収してはならない」となった。選挙で対応するしか方法はない。
・ 再来年以降この350万円から制限を拡大していきたいが財源があるかどうかである。「頑張ってくれる私学には応援を惜しまない」し、「私学が公立を潰せばよいのですよ」。私学に行きたくとも行けない理由も家庭の経済力だけではないことは分かっています。スポーツ成績など素晴らしい。
・ そのためにはまず公私比率の7対3を外して同一土俵で「公立と私立が切磋琢磨」するようになることが私の主張である。ただ公費を投入して就学支援をする限り簡単に「授業料を値上げされては困る」から私立高校へは「縛り」をいれた。
・ こうすると350万円を500万円に拡大したら私学側の給付型の奨学金が膨らみ経営にも影響が出てくるかもしれない。一方府にも財源論がある。22年度中にじっくりと議論して見定めたい。
・ しかし総括すれば1昨日の大会は私学側から見れば「一応の成果」を挙げたと私は思う。この「類まれなる力量を有した府民のリーダー」との議論の機会を増やし継続することが重要で、そういう意味から今年の大会は「一歩前進」と考えても良い。
・ 最後に知事は声を張り上げて「駄目な公立には退場して貰い、その分頑張っている私学を応援する。公立の定員を奪いつぶして欲しい」との延べたのである。そしてさらりと触れられたが「怖い話」が飛び出ていた。
・ すなわち「大学の併設高校は受験も無くそのまま大学に進学できるのであって、この付加価値は大きく、このようなところに助成が必要か」という点と「助成など不用、金も要らないから口も出すなと言うような学校」は峻別されても良い。
・ 公立と対等に勝負する私立高校と公立高校を同一条件で競わせると言うのも面白い考え方である。23年度中に一つの方向を出したい。それには当然「教育委員会組織論」も同一の土俵に上がることになると。
・ しかしそれにしても「橋下人気」はすごい。今朝の産経新聞は3面に分かれて知事関連の記事であった。一面には「橋下知事83.2%支持」とある。これは「民主党の鳩山政権と比較」しても以上に高い数値である。就任2年でこの状態は日本の地方行政の首長で異常に高い数値ではないか。
・ 支持する理由については複数回答で「リーダーシップがあるが78.5%」「政策に期待できるが63.7%」である。知事のこの2年間の5段階評価で「4が52%」「3が20.8%」「5が16%」となっている。
・ 「時代はこのようなリーダーを求めている」のである。「はっきりと物を言い」、「思い込んだら一目散」、しかし「落としどころはちゃんと分かっており」「発信力を重視する」。
・ それに「人に嫌われない天性の徳」があるのだろう。会場に来られた5000人のお母さんを「うっとり」させるような魔力というか魅力があるのだと思う。「大阪の私学と公立の行く末は波乱含み」である。しっかりと「浪速高校の舵取り」をしなければならないと私は会場で改めて決意したのである。