2008年7月20日日曜日

7月20日(日)ブログ

国内ブログ単行本
・ インターネット上で公開されている「国内のブログ」が08年1月末現在で「約1690万件」あるそうだ。「私の校長日記」もそのうちの一つである。「記事総数は約13億5000万件」というから、実に「単行本約2700万冊分のデータ」に相当する。
・ 総務省の情報通信政策研究所の調査結果が7月10日に発表された。それによれば日本語のブログサービスサイトを使って開設されたブログを国内ブログと定義されているようだが、私も「無料のサイトサービス:ブロッガー」というのを使わせて貰っている。
・ 調査によればブログの総数は04年以降急激に増え、06年1月には1000万件を突破したという。「一ヶ月に一回以上更新されるブログは約300万件で全体の2割弱」である。毎月40万件から50万件が新設されているから今後とも増えるかもしれない。
・ 私のようにほぼ「毎日更新」しているのは珍しいのかもしれない。意地でやっているのではないし、約束の1年が過ぎたのでこの6月1日から止めても良かったのだが、「裏を返す」と言う言葉があるように何事も面と裏、2年やって「一応の区切り」とする積りだ。
・ 記事によればブログを開いた動機として最も多いのは日々出来事を伝えたい「自己表現型」が30.9%、情報のやりとりを重視しする「コミュニティ型」が25.7%、趣味に関する情報の整理の「アーカイブ型」が25%、「収益目的型」が10.1%、知識を発信する「社会貢献型」が8.4%だという。
・ 果たして私のブログが一体どれなんだろうと考えてしまう。まず間違いなくコミュニティ型ではないし、アーカイブ型ではない。自己表現型の部分もあるし、収益目的型でもある。生徒を集めるという行為を収益型というならこれにも当たる?
・ 小さな私学の一介の校長ではあるが一般に広く「学校内部の実態」を知らしめると言うことであれば社会貢献型にも相当しよう。でも大体本校の教職員とPTA向けが頭にある。「個人攻撃ではない。状況を問題」としているのだ。先般のブログでも書いているが結構一般の保護者も学校選択の判断に「公式ホームページ」を利用している。結構影響力はあるのだ。
・ 本校のサイトを空ければいやおうなく私の顔が出てきて、「木村智彦の言葉」なるものが目に付く筈だ。ここをクリックして「嫌になるほど長い日記」を読まされるほうも大変だが書く方も大変と言いたいところだが、そこは全く大変ではないのだ。
・ 時間が有り余っている暇人ではないが、夜はどなたも時間があるはずだ。私は「一日の締めくくり」をこの日記のアップを持って「区切り」としているから一向に苦にならないのだ。書きたいことは山ほどある。学校は社会と連動している。社会の動きに合わせて「木村智彦が何を発信するか」がないと読者の期待を裏切ることにもなろう。タイミングを重視している。
・ ブログの面白さは携帯で更新すれば更に面白くなるという人が多いが、私のスタイルとは違う。モデルさんや芸人さんがやっているブログは「簡単な日記風の代物」で「朝ご飯、ゆで卵と卵焼きどっちにする?」などを携帯で時間にあるとき書き込めば返信が数百件、来たりするのが面白いのだろうが、こういうのを日記というのであろうか。疑問だ。
・ 私は「双方向」としていない。目指すは一方的な「硬派の日記」の形である。どちらかと言えば「新たな思索論考の場の一方的な提供」と考えている。これを読んだ人が「何かを感じてくれれば、それで良い」と満足する。「ウェブ上で議論する気はないし、議論は相手の顔が見えないといけない。」
・ 誰かが私のブログ内容で「意見」があればその意見を私に届ける方法は多く考えられるものだ。最近お会いした公立中学校の現職の先生は私のブログに対して「このブログは日々の旬な話題に浪速の現状を織り交ぜながら毎日更新され、世間へのインパクトは非常に大きいと思われます。加えてそこまで言って良いのかと思うぐらい学校の現状が公開されています。(中略)貴校のこの公開度の高さが保護者から厚く信頼される要因になっているのでしょう。又教職員を意識した内容が数多く見られます。例えば教職員の服務・授業の様子・保護者からの匿名の手紙などについて厳しいコメントつきでこれを読む教職員にとってはかなりの刺激になっていることでしょう。しかしその中で若手(特に講師)をほめて励ましている場面が多いことにとても好感が持てます。(後略)」とあった。
・ もう一つ嬉しかったのはブログにある「教師を待たせない」ということらしい。「ちゃんと見る人は見ている」のだと感じた。私は教師を待たせない。幾ら重要来客があっても部屋に来た教師の決済はすぐするように心がけてきた。そのために会議が中断しても教師を優先させている。
・ 忙しい教員は「生徒との対応でタイミング」というものがある。その場で決済してなるべく仕事を引きずらないようにしているのだ。これを読みきっている外部の人間がいるとは驚きだ。
・ 生徒は夏休みとなったが学校はある。今日はゆっくりだが明日から「伊勢神宮での修養学舎」だ。「五十鈴川において禊」を行い、1年のお礼と来る1年の学校と生徒の安全を祈念する。