2009年10月7日水曜日

10月7日(水)サンデー毎日の記事


・ 朝一番に高校2年担当のY先生が週刊誌「サンデー毎日」の切り抜きコピーを持参してくれた。関心があるのは表紙に出ている「石原慎太郎の出処進退」ではなくて「主要235「私立中学」最新偏差値」である。
・ 72ページに2010中学入試 最新偏差値「エキスパート10人が選ぶ中高一貫校」に本校の名前が出ている。ただ名前が“関西大学との連携校となり関大コースの中高一貫コースが出来たことで「注目」との記事”であるだけの話なのであるが素直に嬉しいのである。
・ 今まではこのようなことは無かった。何時も入試広報室の古いメンバーや中学副校長や中学統括主任が昔を思い出しては、「今の幸せ」を感じると私に言うところをみれば彼らにとって「隔世の感」があるのであろう。
・ それくらい本校の中学校は「辛い冬の時代」を経てきているのである。しかし今や間違いなく「反転攻勢」に出ている。「入学者数も増え、髙偏差値層も厚く」なってきている。間違いなく学校が変わって来ているのである。
・ ここで考えねばならないのは「連鎖理論」である。良い教育をする学校に生徒は来る。良い学校とは良い先生がいる学校である。良い先生は生徒の力を伸ばす。力の伸びた生徒が進学実績が良くなる。これを見て又良い生徒が増える。しかし「時間がかかる話」なのである。
・ 逆説的に言えば「良い生徒が来るから学校が変わる」「何が変わるかといえばそれは教員である」「良い生徒は教師を変える」とも言えるのである。ここがポイントで最後は「教師に行き着く」のである。もっとも重要なことは中学校教員の「意識変革」である。
・ 正直言って大の大人に意識を変えよと言っても限界はある。だから「能力評価システムを導入しインセンティブシステム」に切り替えた。更に今徐々に中学の教職員を切り替えつつある。昔の「冬の時代」の教員では意識の切り替えに時間がかかるだろうし、無理な面があるかもしれない。
・ 今中学校には若いはつらつとした新進気鋭の先生を入れつつある「過渡期」である。来年4月にもこれは激しく進めるつもりである。「虎の子」の浪速中学校を大きく、大きく育てる。これが浪速高校に進学して大いに実績を上げれば「自ずと学校は変わっていく」。
・ そしてこれらの中学生は「専願での浪速高校進学」となり「専願率が向上」することとなり「併願人気校」から「専願充足校」に育っていくのである。これが今思い描いている構図なのである。
・ そのために何をなすべきか。「しっかりと学力」をつけ、「関西大学への進学者数」を質量ともに高めていくことである。これしか方法はない。新しい関大の堺キャンパスを含めて本校から関西大学へ大量に優秀な生徒を送り込まねばならない。その時は浪速高校も中学に併せて「関西大学連携浪速高等学校」の話が見えてくるかも知れない。
・ 今はそのための力を高めるときである。私が胸をはって関西大学へお願いに出かけられるように教職員は頑張って欲しい。そのための「関西大学連携浪速中学校」である。中学校の教員は「ゆめゆめ」このことを忘れてはならない。「中学に向かない」と思ったら高校に行ってもらい、それでも駄目な先生は「公立の分限免職」と同じく資質が無いとして「退場」してもらうしかない。「取り得」のないない教員を抱えるほどの余裕はないのだ。
・ 何事も「過渡期がもっともしんどい」のである。トップの学校とかいわゆるマスコミの言う「底辺の学校」もそれぞれに「求められる対応」でしんどいのであるが、一番しんどいのは「志を有した中間レベル」である。まさに本校は「発展途上の過渡期にある学校」なのである。
・ 更に上を目指す努力と下に落ちない努力の両方が求められるのは「2番手、3番手の学校」である。少し油断をすれば「つるべ落とし」で落ちていくし一つ上に上がるのは「血の出る努力」が求められるのである。
・ そいうことを分かった上で中学校教師には「頑張って欲しい」と言っているのである。この3年の努力で今や浪速中学校の位置は各段に上がってきたが、まだまだである。丁度今が「胸突き八丁」である。
・ 進むもしんどく、退くもしんどいなら進んだ方が自分に納得できるだろう。幾分大げさであるが「本質」はこの通りだ。私は何時も「中学校の外部模試の結果と偏差値」を他校比較で凝視しているが徐々に上がってきているが「勝負はこれから」で今までが低かっただけの話である。今ようやく「高い層が厚く」なってきた。だから今が「勝負の時」と言えるのである。中学校の先生には頑張って欲しい。

・ 大型の台風が近づいてきている。「泣きっ面に蜂」とまではいかないが「ひょっと」したら明日は「臨時休校」となるかもしれない。本校では台風時の対応策は定まっており、その内規に従って粛々と進めるだけである。
・ 各学年主任は校内メールを使って各担任に注意を呼びかけている。
“おはようございます。大型台風18号が大阪に上陸の可能性が出てきました。教室のベランダ等ものが飛びそうな場合は、教室に入れておいて下さい。生徒に気象情報発令時の対応を再度徹底しておいてください。
※欠席者には、気象情報発令時の対応を電話で連絡しておいて下さい。
 午前7時の気象情報で、大阪府に「暴風警報」 が発令されている場合は休校です。
 ①暴風警報以外の警報の場合は、地域の状況を各自(保護者と共に)で判断し、欠席の場合は学校に連絡すること。
 ②他府県居住の生徒も、地域に警報が発令されている場合は①に準ずる。“
・ 一方教務部は更に徹底して連絡している。
 “ 「台風18号」が接近しています。先日、生徒に本校に関する「緊急連絡情報」を携帯電話やインターネットからアクセスし閲覧できることをお知らせしました。生徒に確認しておいて下さい。念のため再表示します。
URLは htt://www.naniwa.ed.jp/keitai/m.html
QRコードは添付ファイルにしています。
・ 以上のように「極めて親切」である。私は前から感じているのだが本校の学年主任や教務部又入試広報室のこれらの対応は素晴らしいと評価している。要は「気配り心配り」がこういう面では出来ているのである。しかし気配り心配りだけでは良い学校にはならない。必要な条件であるが十分条件ではないのだ。まず必要な条件とは「学力を含めた総合指導力」である。