2009年10月8日木曜日

10月8日(木)台風18号で臨時休校







・ 知人から電話があって「今日は休みだろう?」というから「アホ!」と言ってやった。学校の責任者が台風で臨時休校だからといって「しめしめ、今日は休みだ、万歳」といって休むか?「焼きが回って来たな」と言ってやったのだ。
・ 午前7時の段階で「暴風」警報が発令されており、予定通り「臨時休校」とした。「当然」今朝は幾分早く家を出て6時30分には学校に着いたが、早速校内を一回りした。目だった損傷はなく一安心であった。
・ しかし本校は樹木が多く落ち葉が神社の屋根や広場に散乱していた。生徒の自転車置き場のプラスチック製の屋根が一枚飛ばされていたくらいでたいしたことはなかったのである。
・ 7時3分、2年生のY学年主任が入ってきて、「校長、予定通り休校で良いですね」と最終確認に来る。こういう行為が「本当の姿」ではないか。この教諭最も遠距離に住んでいる先生だ。「自分の職場であり、家族を養っている給料の元の働き場だ」「台風でどうなっているか気にならないのがおかしい」と私は思う。
・ しかし圧倒的に多い教員は「学校がどうなろうと、屋根が吹っ飛ぼうとも、どんな損害を受けようと自分には関係なーいッ!」と言った感じだ。この日有休を取っている教員もいる。私は全て調査した。
・ 少なくとも自分の職場が「被害を受けているか、いないか」くらい気にならないのであろうか?府庁や市役所では泊り込み職員も居たと言う。民間企業では泊り込みは当たり前で当直で「寝ずの番」をするのが組織人の常識である。

・ テレビをつけて様子をみていると8時30分前には「警戒警報解除」となった。「えー待ってよ、えらい早い解除」だと思ったが仕方が無い。私が決めることではない。管理職朝会で早い解除の場合「授業の実施」についての検討価値があるかどうか議論したのである。
・ 公立の場合、学区があるので例えば3限目から授業を再開すると事前に生徒に徹底しておれば可能だが私学の場合、通学区域が全府下であるから通学時間は2時間を見積もると前後余裕を考えて3時間の時間差であれば「今日の場合ぎりぎり4限目から授業が可能」となるが果たしてそのように上手くいくかどうかと教頭は言う。
・ しかし実際に府立貝塚南は3限から授業をしているとの話も入ったりして「私の気持ちは複雑」なのである。私は今回の件に関わらず「空いた時間を有効に活用」すると言う考えが体に染み付いており、どうしても8時30分警報解除では、一日中生徒をいわば自宅にほおり込むということに何時までたっても馴染まない。
・ 昔の公立時代の「何かあったらすぐ授業はなし」とする「教員の性向」、すなわち「教師なのに授業が嫌い」という「摩訶不思議な観察」がトラウマになっているのだろうと思う。二日前の陸上競技大会は3限から授業としたときには極めて気分が良かったのである。
・ 「寸暇を惜しんで生徒に授業」というのが「私学のスタイル」であり、これが「本校の姿勢」でありたい。こういう学校の方針は生徒や保護者に伝わると思うのだ。「発展途上の学校が他の学校と同じスタイルでやっていけるのか」という思いが強いからである。
・ コンビニやスーパーやデパートが警報発令で店を閉鎖しても、警報解除となれば店は開き、積極的に売りに出るだろう。それと同じではないのか。私は気象情報に伴う休校の措置についても「新たな考えを導入することを検」すべきと考えている。やるとは言っていない、検討だ。「そういう発想」が教員から全く出てこないことを心配しているのである。「夕方のテレビでも午後から授業をしている学校」のことを報じていた。本校の教員はまだ甘いのではないか。

・ しかし本校の校務員さんは「良く仕事をする」。これは素晴らしい。早速神社の落ち葉から清掃してくれていた。二人の勤務員さんであるが本当に「陰日なたなく」仕事をしてくれている姿には「頭が下がる」のである。
・ 「多聞尚学館」の被害状況が気にかかるので多聞の管理人に連絡して緊急調査をしてもらったファックスが事務に届いた。それを見ると数箇所天井の雨漏りがあるという。これは問題で急遽営繕担当と業者さんを午後から派遣し現地を見させる手筈を整えたのである。

・ 学校は静かである。生徒が居ない学校は本当に静かとうか「寂しい」ものである。やはり「学校は生徒が居て学校である」ということをつくづく感じる。日曜日などと今日の臨時休校は感じが違うのである。日曜日は部活とかで生徒の顔を多く見るが今日は「誰一人居ない」のである。
・ 私は考えた。今日は午後から「有給取得奨励日」として教職員には休養してもらうこととした。勿論今日みたいな日は「溜まっていた仕事がはかどる日」ではあるが、そのよようなことを言ったら教員の有給取得促進は図れないから誰一人生徒の居ない今日は「午後を有給奨励日」としたのである。それぞれの管理職も賛成してくれた。

・ 臨時休校で幾分気分が落ち込んでいる時に上手くしたもので「良いニュース」も入って来るのだ。図書研修部長が「ニコニコ」して「良いお知らせ!」と言って入ってきた。「第35回大阪府私立中学校読書感想文コンクール」に応募した結果が通知されたというのだ。
・ なんと、なんと、応募総数5901編の中で「優良賞1編と佳作2編」が浪速中学の生徒から選ばれたというのだ。受賞作品は13編でその中の3編だから「快挙」に近い。私は嬉しくなった。早速「校長特別表彰」を出すこととした。「図書券」である。
・ こういうのは担当教官の「面倒見のよさ」が大いに影響を与える。こういうことを手間隙かけず面倒を見るというのが「本当の教師の姿」ではないか。私は大いに評価する。大きな実績である。
・ しかし各校別の応募数を見れば大きな差異もが見えるのだ。追手門学院大手前中学校、大阪女学院中学校、大阪桐蔭中学校、開明中学校、関西大倉中学校、清風南海中学校、帝塚山学院泉ヶ丘中学校、同志社香里中学校などは総数が大きい。「本校も来年はもっと総数を増やして欲しい」。
・ これらの学校は常日頃から「読書を大切」にしているのである。「新学習指導要領」に先行しての「朝読書」などの指導をしているのである。本校は朝読書をやろうとしても「やる前に持ち時間を減らせ」というようなレベルの学校だった。しかし「昨夜の私のブログを再度読め」と言いたい。「浪速中学は変わらねばならない」。

・ 前にも少し触れたが新しい「公式サイト」、すなわち「新ホームページ」の最終段階の報告が広報情報委員長と担当からあった。具体的にDVD画面を見ながらであるが「素晴らしい」。中身も良いが私が嬉しいのは「教員が自らの手で作成」してくれていることだ。
・ 自らの宣伝媒体を外部に発注するのではなくて自分の手で作りあげると言うことが「感謝感激」である。「数百万のイニシャルコストの削減」になったが、先行き手直しするにしても作業は楽だし、費用がかからない。
・ 情報科の先生が忙しい中で時間を作り出しては進めてくれたもので、最後の手直しを済ませ今月中には切り替え「公開」できるだろう。本校のサイトを見て頂いているお方に「楽しみにしてください」と申し上げたい。
・ 「立派な品格のあるサイト」であると感じた。広報情報委員会は「良い仕事」をしてくれている。委員長のO先生の「指導力」が素晴らしいのと「チーム員に人材」を得ているのだ。主担当のMとY常勤講師先生の能力は素晴らしい。加えてご両人とも「人柄」が良いのだ。年末には「特別賞与」ものだ。
・ ただ今日の難点は最初の「フラッシュという動画の説明」に前述のY先生の説明が入るのだが、何か声が沈んで「葬式の司会進行」みたいな感じがしたのでやり直しを命じた。それに時間も1分間も「あの声と抑揚」でやられたら気持ちが参ってしまうだろう。「浪速の葬式」だけは嫌である。