2009年10月1日木曜日

10月1日(木)拝詞と綱領






・ 早いもので今日は10月1日である。年を取ると本当に月日の経つのが早い。新型インフルの感染者が高校で9名、中学で1名と少なくなっているので久しぶりに生徒を中庭に集めて「一斉参拝」を行うことにした。この方が「気合が入る」し「学校が締まる」感じがする。
・ 生徒も今日は神道科のM先生が珍しく生徒を誉めていたが、確かに「集合が早く」「参拝の拍手の音」も揃っており大変良かったと思う。まさか生徒も「全員集合」を待ち望んでいたわけではなかろうに。幾分蒸し暑さも和らいで良い気候になった。
・ 先の「秋季例祭」が「浪速生活の綱領」奉唱であったから今日は「学院神社拝詞」の奉唱である。綱領の方は自治会会長と中学生徒会会長がリードして全校生徒が合唱(?)というか奉唱する。
・ 学院神社拝詞のほうは「掛けまくも 学院神社の大前を拝み奉りて・・・」という風に専門の神職が唱えるような形になっておりこれは神道科の教諭がリードするものである。従って生徒には「生徒手帳」を広げて見るように指導するが奉唱自体を義務つけているわけではない。イントネーションや発音など難しいからである。
・ 奉唱の後、「校長講和」がある。今日の私は集合が早く拍手も揃っていたと生徒を誉めてあげた。ざわつきもなく生徒は落ちついて話を聞いてくれたのである。私は今日のために「とっておいた実話」を生徒に話したのである。
・ 先週かなりご年配のご婦人が学校に来られて「ある生徒さんにお礼を言いたい」といわれたのである。短く言えば本校の女生徒が堺駅でこのお方のお姉さんが一人突然電車に乗って行かれ、その傍に居たこのご婦人、駅のホームに一人残されて、慌てふためいて大騒ぎになったのである。
・ ところがたまたまその車両に乗り合わせた本校生徒が「おかしい」と気づき、次の駅で共に下車してもとの駅まで引き帰ってその方にお渡ししたというのだ。このお姉さんは加齢に伴うご病気であったという。
・ この話を聞いた私は「嬉しくて、嬉しくて」常日頃、中々良い話は少ない中で「一服の清涼剤」であり、小躍りしてその生徒を校長室に呼んで賞賛したのである。今日はこの美談というか良い話を全生徒に伝えたのである。
・ 「良い学校」になって行っていることを実感している。小さくとも毎月毎月このようにして学院神社の御前にて「世のため人のために尽くそう」と奉唱していることが意識無意識に関わらず「生徒の心と体に刻み込まれている」のを実感するのである。
・ そして10月10日に簡略版「浪速祭」を実行することを正式に生徒に通達した。球技大会としてグラウンドで「フットサル」、第2グラウンドで「ドッジボール」大会を並行して行うことも表明したのである。生徒の顔は明らかに喜んでいたのである。
・ 参考までに拝詞と綱領の全文を記してみよう。少なくと「教職員はこれくらいは暗記」しておいて欲しいものだ。「本校の教育の理念の全て」がここに含まれているのである。
一斉参拝式次第「学院神社拝詞」の場合
一、一同整列一、二拝一、学院神社拝詞 奉唱
    掛けまくも畏き 学院神社の大前を拝み奉りて 恐み恐みも白さく    大神等の廣き厚き御恵を辱み奉り 浄き明き正しき直き真心もちて    誠の道に違ふことなく 負い持つ業に励ましめ給ひ 学舎高く身健やかに    世のため人のために尽くさしめ給へと 恐み恐みも白す
   祓へ給へ 清め給へ    守り給へ 幸へ給へ
一、二拝二拍手一拝一、一同礼
一斉参拝式次第「浪速生活の綱領」の場合
一、 一同整列 私たち浪速中学校・高等学校の生徒は、校則を守り次に掲げる綱領を日々実践することを誓います
    一 神の広き厚き恵みに感謝し   浄き明き誠を以て負い持つ努めにいそしむこと
    一 祖先の心を受け継ぎ       正しき直き真心を以て世のため人のために尽くすこと
    一 浪速の教えの随に        友輩と睦び和みて互に自己の研鑽に努めること
一、二拝二拍手一拝一、一同礼

・ 11時30分某旅行会社のトップの人事異動に伴う新旧交代ご挨拶を副校長と受ける。
・ 13時00分 「3人の新採用専任教諭の1年間の指導期間満了に伴う通達式」を行った。浪速の21世紀を専任教諭として担ってくれる先生方だ。頑張って欲しいと思う。常勤講師の先生方にも人材が多いと思う。後に続いてくれることを願う。
・ 15時50分 「職員会議」。多くの「重要事項」についてその「背景・バックグラウンド」「視点・観点」「今後の見通し・想定」「理事長の考え方」「教職員への希望」「他校との比較」「人事消息」など「懇切丁寧に説明責任」を果たしている積りである。
・ 一言で言えば専門教科以外に社会のことも他のことも「勉強するという謙虚な態度」だろう。はっきり言って私のような校長はいないと思う。本校に今まで居た教員は過去の管理職と、他校での勤務経験がある常勤講師の先生はそこでの管理職と比較して欲しい。
・ ここまで説明する校長が他にいるか。押しつけているわけではない。ご自分の考え方と知識を私の観点と比較して「考察し判断」して欲しいと思っているだけだ。「頭を使って欲しい」と言っている。「教師としての見識を高めよ」と言っているのである。まず「教育法令知識」が頭に入っているか自問せよと言っているのである。