・ 民主党の「矢継ぎ早な」「政策転換」はまさに我々に「政権交代とはこういうことだったんだ!」と思い知らしめているが、この連立政権の体質は徐々に「社会主義的政権」の様相が強くなってきている。
・ 「旧社会党勢力」の意向が政策展開に滲み出て来ているのである。左派・リベラルというが結局は旧社会党や民主党の支援組織である「日教組や自治労」などの支援団体の意向がその後ろに透けて見えるのだ。
・ 官房長官はじめ労働組合出身者が多く居るのもこの内閣の特徴で「労働組合内閣」と称する人もいる。確かに思い切った政策転換は国民から「喝采」を受けているかに見えるが、問題は今後の政策具体化の段階で表に出てくるだろう。その時に「民意」を引き付けられるかどうかがポイントである。
・ それにしても次々と新しい政策、と入っても旧自民党政権では「お蔵入り」だったものが「陽の目を見ている」と言うだけなのだが、選挙で大勝したからすべてが認められているというのは少し違うのではないか。
・ 「選択的夫婦別姓制度」の導入もその一つである。旧社会党出身の千葉景子法務大臣は民法改正案を来年1月の通常国会に提出するという。社会民主党の福島瑞穂党首(消費者庁大臣)も賛意を示し連携して取り組むとしている。
・ 夫婦家族の中で「私はこの姓が好き」「貴方はお父さんの姓を使う?お母さんの姓にする?」などと一つの家族の中でアパートの住民みたいなことが、この「日本であって良いのか」と私は素朴に思う。何で夫婦が別々の姓でなければならないのか私には今だに良く分からない。
・ 又憲法違反の疑いの残る「永住外国人への地方参政権付与」についても鳩山総理は「愛のテーマ」と言っているし小沢幹事長や岡田外務大臣も賛成の様子である。「死刑制度の廃止」も上がってきている。
・ もう教育問題に関しては「急ブレーキ・急ハンドル」である。「教員免許更新制度は廃止」「全国学力調査も抽出に切り替え」とまさに矢継ぎ早である。又文部科学省が小中学生に配布している道徳教育補助教材の「心のノート」も廃止になることが打ち出された。
・ これらはすべて教員の負担軽減をうたい、結果として道徳教育を否定する「日教組」の要請どおりの動きになっている。今後「教員の加配」と「小人数学級」などが出てくるだろう。項目だけなら教員加配や少人数学級などは悪い話ではない。その方向に行くべきである。
・ しかしだ。幾ら30人学級にしようと先生の数を増やそうとその「教員がぼんくらでサボリ」だったら幾ら良い施策を導入しても駄目である。「教員を楽にさせる施策」ばかりでは「教育改革・学校改革」は進まない。
・ 大切なことは「頑張っている教員には報いてあげる制度」とそれなりの教員には「もうちょっと頑張ってね」という「けじめ」をつけることである。社会の勤労者と同じシステムを導入すべきと言っているのである。
・ 10月14日に日教組の委員長は川端文科相との会談で日教組との定期的な会合や全国集会への出席を申し入れたと言う。又この会談で「給与カットの凍結」など12項目の政策要求書を提出したと言う。今最も高い給料の職業はスポーツ芸能を除けば教員である。
・ 会談後日教組の委員長は「民主党のマニフェストで私どもと同じ主張がかなりみられる。具体化していくのは嬉しい」と親密ぶりをアピールしている。もう「蜜月時代」の到来に「小躍り」している感じである。
・ しかしもっと本質的議論と財源論があって良い。「手厚さ」は良いが後で苦しむ事にならないか。過去の世界史はすべてを物語っている。「廃止と分配」だけでは早晩行き詰る事は見えている。そこに「成長戦略」が無いからである。
・ 成長があって初めて財政の再建も可能である。「分配は麻薬」みたいなものでその場は楽になるが後で効かなくなり更に分配を増やすと言う悪循環であったのは「東京、大阪、京都の革新府政時代」に証明されている事実である。
・ 大体教育施策でも「やめて、その後をどうする」と言う議論が不足している。問題があるから一応の対策として導入したのだからやめるなら「次の手」を出さないと後退になるのではないか。少なくとも前述した「道徳教育」について今後どうして行くのか新政府の考えを私は知りたい。
・ 確かにこの「心のノート」は使い勝手が悪いと本校の教諭は言うが、現場の教師の意見を取り入れて手直しするのは歓迎するが、一挙にすべて止めてしまうというのは如何なものかということである。
・ 「改定教育基本法は道徳心育成を重視」している。これを受けて今年3月に改定されたものである。子どもの規範意識が薄れ、低下している現状への危機感から「道徳心や公共精神の育成は日本教育の大きな課題」である。
・ にも関わらす一方的な廃止は「乱暴」というものである。平成12年に西鉄高速バスの乗っ取り事件など少年による重大事件が相次ぎ、世論を受けて文科省が作成したものではないのか。
・ 全国の小中全員約500万部を無償配布しており私も心のノートを研究したが「決して悪くはない」。授業のこま数から学校では無理があるとしても「家庭で保護者と生徒が向き合うには格好の教材」ではないか。運用の問題で「心のノート」が悪いわけではなかろう。
・ 「礼儀知らずは恥知らず」「忘れていないか大切な事」「「ルールとはなんのためにあるのだろう」「権利と義務ってなんだろう?」「社会生活の秩序と規律」など文章は少なく「イラスト」を使ったもので一度でも読めばそれなりの効果は期待できると私は思う。
・ 日教組は「道徳教育反対闘争」を繰り広げてきた歴史的経緯がある。この3月の政策要求にも「規範意識を重視した道徳など課題が多い」と批判している。日教組の教研集会には「人権教育」や「平和教育」はあっても「道徳教育をどうするか」は一つもない。
・ ここ数年進めてきた教育政策が一挙に後退していく中で私はいささか心配になるのである。しみじみと政権交代はこういうことかと思うのである。私は民主党の中にもこのような政策に危惧を感じている議員はいると信じているが、それにしても敗れ去り、再生の息吹さえ感じられない自民党にますます腹が立つ。
・ だれが「新保守主義のフラッグ」を掲げてくれるのであろうか。保守とは右翼ではない。国粋主義でもない。私は「普通の感覚」だと思っている。普通の感覚とは「日本の伝統文化を知り、親子家族の絆を大切に、社会のルールの上でのびのびと生きていくこと」である。そして不平不満や責任を他に転嫁する前にぎりぎり「しっかりと自分の責任を自覚して頑張るという姿勢」である。
・ 「旧社会党勢力」の意向が政策展開に滲み出て来ているのである。左派・リベラルというが結局は旧社会党や民主党の支援組織である「日教組や自治労」などの支援団体の意向がその後ろに透けて見えるのだ。
・ 官房長官はじめ労働組合出身者が多く居るのもこの内閣の特徴で「労働組合内閣」と称する人もいる。確かに思い切った政策転換は国民から「喝采」を受けているかに見えるが、問題は今後の政策具体化の段階で表に出てくるだろう。その時に「民意」を引き付けられるかどうかがポイントである。
・ それにしても次々と新しい政策、と入っても旧自民党政権では「お蔵入り」だったものが「陽の目を見ている」と言うだけなのだが、選挙で大勝したからすべてが認められているというのは少し違うのではないか。
・ 「選択的夫婦別姓制度」の導入もその一つである。旧社会党出身の千葉景子法務大臣は民法改正案を来年1月の通常国会に提出するという。社会民主党の福島瑞穂党首(消費者庁大臣)も賛意を示し連携して取り組むとしている。
・ 夫婦家族の中で「私はこの姓が好き」「貴方はお父さんの姓を使う?お母さんの姓にする?」などと一つの家族の中でアパートの住民みたいなことが、この「日本であって良いのか」と私は素朴に思う。何で夫婦が別々の姓でなければならないのか私には今だに良く分からない。
・ 又憲法違反の疑いの残る「永住外国人への地方参政権付与」についても鳩山総理は「愛のテーマ」と言っているし小沢幹事長や岡田外務大臣も賛成の様子である。「死刑制度の廃止」も上がってきている。
・ もう教育問題に関しては「急ブレーキ・急ハンドル」である。「教員免許更新制度は廃止」「全国学力調査も抽出に切り替え」とまさに矢継ぎ早である。又文部科学省が小中学生に配布している道徳教育補助教材の「心のノート」も廃止になることが打ち出された。
・ これらはすべて教員の負担軽減をうたい、結果として道徳教育を否定する「日教組」の要請どおりの動きになっている。今後「教員の加配」と「小人数学級」などが出てくるだろう。項目だけなら教員加配や少人数学級などは悪い話ではない。その方向に行くべきである。
・ しかしだ。幾ら30人学級にしようと先生の数を増やそうとその「教員がぼんくらでサボリ」だったら幾ら良い施策を導入しても駄目である。「教員を楽にさせる施策」ばかりでは「教育改革・学校改革」は進まない。
・ 大切なことは「頑張っている教員には報いてあげる制度」とそれなりの教員には「もうちょっと頑張ってね」という「けじめ」をつけることである。社会の勤労者と同じシステムを導入すべきと言っているのである。
・ 10月14日に日教組の委員長は川端文科相との会談で日教組との定期的な会合や全国集会への出席を申し入れたと言う。又この会談で「給与カットの凍結」など12項目の政策要求書を提出したと言う。今最も高い給料の職業はスポーツ芸能を除けば教員である。
・ 会談後日教組の委員長は「民主党のマニフェストで私どもと同じ主張がかなりみられる。具体化していくのは嬉しい」と親密ぶりをアピールしている。もう「蜜月時代」の到来に「小躍り」している感じである。
・ しかしもっと本質的議論と財源論があって良い。「手厚さ」は良いが後で苦しむ事にならないか。過去の世界史はすべてを物語っている。「廃止と分配」だけでは早晩行き詰る事は見えている。そこに「成長戦略」が無いからである。
・ 成長があって初めて財政の再建も可能である。「分配は麻薬」みたいなものでその場は楽になるが後で効かなくなり更に分配を増やすと言う悪循環であったのは「東京、大阪、京都の革新府政時代」に証明されている事実である。
・ 大体教育施策でも「やめて、その後をどうする」と言う議論が不足している。問題があるから一応の対策として導入したのだからやめるなら「次の手」を出さないと後退になるのではないか。少なくとも前述した「道徳教育」について今後どうして行くのか新政府の考えを私は知りたい。
・ 確かにこの「心のノート」は使い勝手が悪いと本校の教諭は言うが、現場の教師の意見を取り入れて手直しするのは歓迎するが、一挙にすべて止めてしまうというのは如何なものかということである。
・ 「改定教育基本法は道徳心育成を重視」している。これを受けて今年3月に改定されたものである。子どもの規範意識が薄れ、低下している現状への危機感から「道徳心や公共精神の育成は日本教育の大きな課題」である。
・ にも関わらす一方的な廃止は「乱暴」というものである。平成12年に西鉄高速バスの乗っ取り事件など少年による重大事件が相次ぎ、世論を受けて文科省が作成したものではないのか。
・ 全国の小中全員約500万部を無償配布しており私も心のノートを研究したが「決して悪くはない」。授業のこま数から学校では無理があるとしても「家庭で保護者と生徒が向き合うには格好の教材」ではないか。運用の問題で「心のノート」が悪いわけではなかろう。
・ 「礼儀知らずは恥知らず」「忘れていないか大切な事」「「ルールとはなんのためにあるのだろう」「権利と義務ってなんだろう?」「社会生活の秩序と規律」など文章は少なく「イラスト」を使ったもので一度でも読めばそれなりの効果は期待できると私は思う。
・ 日教組は「道徳教育反対闘争」を繰り広げてきた歴史的経緯がある。この3月の政策要求にも「規範意識を重視した道徳など課題が多い」と批判している。日教組の教研集会には「人権教育」や「平和教育」はあっても「道徳教育をどうするか」は一つもない。
・ ここ数年進めてきた教育政策が一挙に後退していく中で私はいささか心配になるのである。しみじみと政権交代はこういうことかと思うのである。私は民主党の中にもこのような政策に危惧を感じている議員はいると信じているが、それにしても敗れ去り、再生の息吹さえ感じられない自民党にますます腹が立つ。
・ だれが「新保守主義のフラッグ」を掲げてくれるのであろうか。保守とは右翼ではない。国粋主義でもない。私は「普通の感覚」だと思っている。普通の感覚とは「日本の伝統文化を知り、親子家族の絆を大切に、社会のルールの上でのびのびと生きていくこと」である。そして不平不満や責任を他に転嫁する前にぎりぎり「しっかりと自分の責任を自覚して頑張るという姿勢」である。