2009年9月3日木曜日

9月3日(木)憤懣やるかたなし







・ この「憤懣」をどこにぶつけて良いのか。「頭に来ている」。昨日の2日「大阪府は9月補正予算知事復活要求書を公表」した。ホームページに開示されたのである。大阪府の予算編成過程はまず査定段階として「財政課長段階」からスタートする。
・ まずこの段階で「私立学校の修学旅行キャンセル料」は「ゼロ査定」とされた。この時はまだ次の段階があると思って「期待」して待っていたのだが今回の「総務部長段階」で「一縷の望み」は潰えたのである。
・ 私学課は頑張って「復活要求」してくれたのだが、如何せん査定額は低く「私立高等学校修学旅行等実施支援費」として11799千円しか計上されていない。この金額は本校は旅行会社に支払った額の半分である。
・ 府内私学全体でどの学校が対象校か分からないが、この額では「余りにも少ない」と思って担当に私学課に問い合わさせたのである。その結果、本校は「対象ではない」と言われたとある。私は「ぎょッ」とする前に覚悟はしていたので「やっぱり」と思ったのである。
・ しかし資料を送ってきてそれに記入させ、期待を持たせて、その後今日まで何の情報も呉れず、当方から問い合わせで「貴方の学校は駄目でした」と言うのは世の中に通用するのかなと思う。「残念ながらかくかくしかじかで無理でした」と言って貰っても良いのでないか。「本校の保護者は善良な納税者」である。「税金の使い方の話だろう」と言いたい。
・ 理由は「修学旅行再実施」のために必要な経費の補助とあり復活要求では標準額範囲のみで上限を設けているから、「計算上」本校はこれに該当しないと言われたそうだ。当初見込みの実施費用からキャンセル料を引いてその金額に対して再実施する額との差を上限を設けて補助するという方式にしたらしい。如何にも「行政らしい発想」である。当初は「キャンセル料の補填」の話であった筈だ。
・ 基準は平成20年度府内の私立高等学校における海外修学旅行平均額は215317円としているがこれも低い数値である。以上のような考えを持ち出されたら本校みたいに「海外から国内に変更し、保護者負担を避けるために再実施では極力コストの上がらない方策を努力したところは補助は無い」ことになる。努力したものに跳ね返りが無いと言うことだ。
・ どれだけこの間苦労したことか。600名の生徒を連れて行くのである。乗り物、ホテル手配など半年くらいで手配が付くわけがない。それを苦労して再計画したのである。
・ 当初の行き先の「オーストラリア」からは「大流行の日本からの渡航禁止」を申し渡された。行くに行けないのである。従って行き先は国内しかないではないか。それで「国内3箇所北海道、東京、石垣島」としたのである。
・ 我々は現実に「新型インフルエンザ問題」で府の要請にしたがって「臨時休校」をとり、休校明けの翌日に出発する予定の海外修学旅行をやむなく中止し、国内へと切り替えた。「キャンセル料を規則どおりに支払った」学校に1円も補助されないと言うのは納得が出来ないのだ。
・ そのまま何もせず行き先も全く変えず、新型インフルが来ようが来まいが「放置」していたら幾ばくかの補助が出たことになるのか。「理不尽な話」である。「怒り心頭」「憤懣やるかたなし」である。しかし「怒りの矛先」がない。
・ 府の事業概要の説明には「新型インフルエンザの発生に伴い大阪府内の私立高等学校等に対し修学旅行の中止要請を行ったことから、再実施費用対する助成を行い、その負担軽減を図り、一生の思い出に残る修学旅行の円滑な再実施を支援する」と文章は素晴らしいが本校は対象から外された。
・ 私は決めた。府の助成がないなら「学校法人として理事会で支援」する。3月に国内3ヶ所に分けて予定通り実施する。「意地にかけても成功させてやりたい」。昨年にはオーストラリアに下見として相当な費用をかけて多くの教員に行って貰ったが今度は国内の旅行先を下見してもらわないといけない。色々と費用が発生するが仕方が無い。
・ そのメンバーも決めた。6名の教員を派遣する。「保護者には当初負担額以上のものはお願いできない」。すべて学校法人が責任を持って遂行する。すなわち「新たなる保護者負担は求めない」ということである。しかしキャンセル料の2005万円は痛い。いくらか府からご支援があると踏んでいたのだ。「恨み節」が尽きない。
・ まあしかし「大した話」ではないと考えることにした。「愚痴っても仕方が無い」。行政には行政の論理があるのだろう。自己責任で対応するしかない。教員には大船に乗ったつもりで「行ってくるように」今日の拡大運営委員会で言ったところである。
・ それよりも来年3月最後のチャンスで又「新型インフルエンザに襲われる」ようだったら「万事休す」となる。「神に祈る」だけである。この9月25日には「中学生が70名九州屋久島方面に再計画の修学旅行」となる。これも何とか行かせてあげたいが新型ばかりはいかんともしがたい。
・ 今朝の調査では現在新型インフルエンザで高校生が4名、中学生が5名学校を休んでいる。新たに本日又府から要請文というか指示文が来た。「家族の誰かが新型と判断」されたら生徒はたとえ健康でも1週間学校を休ませるようにというものである。日々刻々情勢は変わっている。
・ この矛先を何処にも向けることが出来ないだけにストレスが溜まるのである。学校すべてが順調に行っていたがこの新型と修学旅行だけは「味噌をつけた」というのか。「ウーン、参った」と言う感じである。