2009年9月18日金曜日

9月18日(金)その2:関西大学への推薦作業




・ 16日の「第2回塾長様対象の入試説明会」は素晴らしいものだった。特に英語科のコース長が指導方針を直接説明したのであるがこれが好評だったという。前にも書いたが何時も同じ顔ぶれではなくて「変化をつける」ことが理解を深めて貰う良い方法である。
・ 「関西大学パイロット校推薦」の作業が山場を迎えている。今年6月に調印して初めてパイロット校として「来年の3月に生徒を送り出す」のである。私は「特別プロジェクト」として校長直轄で段取りを進めている。
・ まず「募集要項」を3年生全員に開示し、公明正大を図らねばならない。「すべての生徒に機会」を与える。そのようにした。次に「応募者」を整理して基本的に応募者を「すべて受け付ける」のである。しかし詳細に「推薦条件を公開」しているから「山のように」集まるわけではない。
・ その後「内規」に照らし合わせ「候補者」を決める。その候補者を一人ひとり副校長、進路指導部長、学年主任の三役が「個人面接試験」を行って「最終候補者」を決めるのである。これが「第1次面接選考試験」である。その後「第2次校長面接」となる。昨日すべての面接を終えて今日が「決定通知」となる。
・ 決定通知は候補者、担任、揃って副校長、進路指導部長、学年主任全員揃ったところで「合格」の発表を校長から述べて「今後の卒業までの段取り」を具体的に指示するのである。
・ 「ワーイ、関大にこれで行ける!」とはならない。関西大学側の審査が待ち構えており、大切なことは来年3月までに何を学ぶかということである。私は進路指導部長に指示して「ディベート」とか「多聞尚学館」を活用して「関大推薦入学選定者の特訓」を行うように指示した。
・ 初めてのことでもあり「浪速は良い生徒を送ってきた」と言われるくらい今年は素晴らしい生徒を選ぶことが出来た。これから始まる「関西大学との歴史」のためにも「最初が肝心」として慎重に進めているのである。

・ 21年度の1学期分の「授業料滞納額」が少しだが減少してきた。事務と担任の共同作業による「保護者への切なるお願い」が効を奏している。しかし昨年に比べて「歩みが遅い」のは間違いなく、社会の経済問題が影を落としているのだろうと思う。
・ 私は「お話を良くお聞き」して、「相手の立場で相談に乗ってあげるスタンス」を踏み外さないように徹底して言っている。我々は街金融の取立て屋ではない。「奨学金」など様々な方法を共に探ることが学校の方針である。

・ 「労働基準監督署のフォロー調査」が入った。勿論事前通告があってのことで当方は「歓迎」のスタンスである。監督官が人事異動ですべて代わられ、「勉強するには浪速が丁度良い」と言うわけでもなかろうが、前回から「1.5年ぶり」に見えられた。
・ 私は丁度出張で不在であったが事務長がお相手をした。私からは「隠さず実態をすべて公開」するように指示していたが、大変喜ばれてお帰りになったそうだ。13時30分から16時30分まで「ピッチリ3時間、フォロー調査」をされた。
・ ランダムに抽出した複数の教職員について「賃金台帳」を遡って「時間外の申請手続き・時間単価・賃金に反映されるプロセス」等に関して一つ一つ診られたそうだ。その他「教職員構成と賃金台帳との一致の確認、非正規労働者の雇用契約の内容、年間勤務カレンダーの妥当性」なども検証された。
・ 「適正な労務管理が行われている」との指摘事項で嬉しい限りである。ただ一点安全衛生管理委員会について「毎月定期的に開催され実質的な議論も行われている。大変結構」である。しかし「安全衛生管理資格者」が経営者(理事長)一人というのは問題である」との個別指摘を頂いたのである。
・ 私が以前勤務していた鉄鋼会社では生産現場のライン長は「安全衛生管理者」の国家試験の取得を取ることになっており私もその時代に取得したものであるが、結構難しいものである。難しいといっても記憶する量が多いだけなのだが、要は忙しくて覚える暇がないのだろう。
・ と言うのは随分前に事務長補佐と保健体育部長に取得するよう指示したのだが、遂この前保健体育部長が来て笑いながら「駄目でした」と言っていた。事務の方は受験していない。これを労其から指摘されたのだ。
・ 大体受験費用は学校法人で負担するからと言っても「結構です。自分で支払います」と言うのは明らかに「逃げ」である。公務となったら試験に落ちられないとでも思っているのだろう。今朝の朝会でもっと若い世代からピックアップして受験させるかと相談したのであるが、とにかくこれは困った。
・ 労働基準監督署との関係が大変良くなってきた。私の来る数年前から「三六協定」問題を引きずっており理事長職務代理は何時も「サブ六が、サブ六が・・・」と言っておられたが、ここまで見事にというかスムースな「労働基準法準拠の学校に移行」できたことを喜んで頂けるだろう。