2010年2月21日日曜日

2月21日(日)堺市の校外グラウンドとゴルフ場







・ 昨日のブログで「新武道館お茶室」のことについて書いた。これでお茶室問題は「すっきり」した。後は堺市の「校外グラウンド」である。こちらのほうもいささか「やっかい」な問題があってほぼ毎日私は現場に脚を運んでいるのである。
・ やっかいな問題と言っても「もめている」と言うことではなくて「今後の対応」としてである。全般的には堺に求めた校外グラウンドは「順調すぎるくらい順調」に行っており、一重に関係者のおかげである。
・ あれだけ広い土地となると「開発行為」とか「市街化調整区域」だから建築物は駄目とか法的な規制が山ほどあって「本当に行政の壁」は高くて大変なのであるが、堺市当局のご懇篤なるアドバイスなどを得て今まで順調に来ているのである。
・ ただ一点将来起こりうる可能性として私が心配しているのは「野球部員が打ったボールがネットを飛び越えて」、周辺にご迷惑をかけないかどうかただそれだけなのである。ところがどうもその心配が出てきたのである。
・ 何回も書いて来たがこの校外グラウンド周辺には「民家は全くなくて」、ゴルフ場があるだけなのである。後はボールの行く方向とは全く逆の向きに「牛小屋」があるだけである。それも遠めにしか見えない。
・ 問題はこのゴルフ場である。隣地がゴルフ場でまさしく「ライト方向には全面パノラマのようにゴルフ場が広がる」のである。ホームベースからライトは90メートルである。現状は高さ1メートルのフェンスで仕切られている。
・ グラウンドの位置の高さとゴルフコースの海抜位置とは20メートルは違うくらい本校のグラウンドは高台にあり、又右翼から眼下には何とコースのスタート地点があるのである。ここに選手の打ったボールが「ぽんぽん」飛び出したら大変なことになる。
・ 私は担当の事務長補佐にゴルフ場の支配人にご挨拶に行かせたところ、やはり先方も同じような心配をされており、加えて「うちのお客さんには色々な人がいますからね」まで言われたそうである。
・ 我々は当然「防球ネット」については専門家の意見を入れて設計しているのであるが、私はそれでも「心配」になって来たのである。スタートラインで待っているおじさんの頭にボールが「コチン」と当たったらどうしようかと。
・ ゴルフ場行き帰りの「白いベンツのボンネットやルーフ」に当たってへこんだらどうしようかと心配し、対策を考えるのが私の仕事である。私は間髪入れずに「防球ネットの高さ位置の入れ替え」を指示したのである。
・ ポール高さは14メートルと20メートルの2種類あって高い20メートルのほうを「ライト側」に集中してネットを越えないように位置変更を考えたのである。既に基礎管などは手配しており土質の問題から200万円程度余分の費用がかかるが「やむなし」と判断した。
・ そして本年4月からこの校外グランド担当となるI先生と野球部員3人を呼んで実際に「ホームベース」から硬式ボールを打たせてみたのである。この実験はI先生のアイデアであったが本当に「やって良かった」と思う。
・ 昨日は風が強くライト方面に「ビュウビュウ」吹く絶好の実験日となった。元々「浜風」というらしいのだが「泉大津」方面から吹き上げるように風が舞い上がり、ボールを浮かして運んでいくのである。
・ 15球打たせたが良い当たりで防球ネットの3メートルまで軽く届き、特に良い当たりは10メートル程度であった。これでは「14メートルポール」では外へ飛び出だしていく可能性が出てくる。
・ 実際問題、土手を転がり落ちたボールはころころと転がってコースの芝生の上に軽く行くのである。傾斜面を転がって簡単にゴルフ場に行くのである。この実験の効果は大変大きかったのである。
・ 実験に立ちあった誰もが「20メートルポール」の必要性を痛感したのである。私は指示の正しかったことが証明されて一安心したのである。しかしこれだけはまだ安心できない。
・ 選手の打ったボールが外へ飛び出し器物損壊や人的被害を出した場合の「保険」について検討するよう昨日改めて指示を出したのである。これは重要なことである。日本も徐々に欧米のようになっており、即「損害賠償」の時代になってきている。
・ 「どうもすいません、生徒のやったことですから、なんとか許してください」は通用しない時代である。最適な保険があるのではないか。工事は突貫で行われており、今は「土地の表面均しの最終段階」で3月中旬からはポールが立って行くことになる。58本のポールだから出来たら「壮観」だと思う。
・ 4月に入ればグラウンドとして「使用することは可能」であるが、「トイレ」も無いようではどうしようもないし「更衣室」も必要である。この1、2週間のうちに図面を作って「どのような部室兼道具入れ」などを作るか考えねばならない。
・ 決めていることはタイル張りの立派な建物は作らないと言うことである。あくまで市街化調整区域内にある「付属物」としての建物で私は「プレハブの小屋程度」のものと考えている。行政の指導もそうであった。
・ 私が住金時代に鋼材を入れていた「ナガワのスーパーハウス」みたいなもので、それも「中古品」で良い。「贅沢」なことなどとんでもないと担当には厳命しているのである。「安い中古品を探せ」と。
・ しかし楽しみになってきた。「武道館」といい、この「校外グラウンド」と言い、わずか3年で実現できるとは夢にも思わなかった。既に「多聞尚学館」は活躍中であり、平成22年度もこれらの「教育ツール」を使って「文武両道の学校作り」を邁進していきたい。
・ 今週月曜からから高校2年生は1週間早い「期末試験」が始まる。「新型インフルエンザ」で延びに延びた修学旅行が3月1日に「北海道、東京、石垣島と3方面」に分かれてそれぞれ200人の部隊が出発するためそのようにしたのである。私は石垣島、西表島方面のグループに参加する予定である。