2007年9月30日日曜日

9月30日(日)校長半年

1. 休みの朝
・ 日曜日は通常日に比べ幾分遅く起床、ウォーキングに6時30分頃出発するのが習慣。今日は雨があり、何時もとは違うルートで約1時間歩く。最後は行きつけの喫茶店でモーニングを頂きながら新聞数紙に目を通す。私にとって至福のときだ。すべて忘れて気持ちが幸せになる。1週間で一度だけのゆったり、ゆっくりの時がこの朝の喫茶店の時間である。
・ 暑さが急激に去り、一挙に秋の深さを感じる気温と空模様、洋服の秋冬物も用意しなければと思うが、もう一回は暑さが蒸し返そう。
2.「私学芸術文化祭典
・ 大阪私立中学校高等学校の芸文祭に顔を出す。府立青少年会館で13時より、本校の「雅楽部」が出場する。応援に出かけた。保護者も来られていた。
・ 「存在感」があって大変良かった。古式ゆかしい服装や烏帽子姿が照明に映えて美しかったし「越殿楽」も聴衆を魅了した。来年も又楽器を増強してやろう。このクラブの顧問先生は本当によくやってくれている。人物だと思う。
3.「校長半年雑感
・ 本年4月校長を兼務し、丁度今日で半年経過した。飛ぶように日は過ぎたようであり、又遅々として進まない毎日だったという複雑な感じである。些かの疲労感もある。近隣の中学校訪問と塾関係への対応を除き、外交には時間が取れず、大半の時間を「内政」に費やした。「教職員説明資料もよく作ったなー。」
・ 「学校の形の変革」、「施設設備の更新改良」が大きな成果であったが、「まだまだ出来た筈」だという気持ちと「これくらいのペースで良かった」という思いもある。「教職員のキャパシティ」の問題もある。「溢れ返る洪水のような改革の嵐」(自分はそのように思っていないが)は時に大きな軋轢を引き起こすが「浪速では結果的にまったくなかった。」
・ これは「組合分会員も含めて教職員の理性と見識の現われだと高く評価」している」。最も福田内閣ではないが「背水の陣浪速」であったことは間違いない。それも今や完全に脱した。油断は出来ないが、今は「新校舎建設」を言葉にできるほど「前向きな対応」が可能となった。「10年以内に新校舎」を造りたい。教職員の理解と協力に感謝しているし、今後とも期待している。
・ 後は「新人事制度の構築」である。これですべて「浪速改革は完了」する。あと半年の辛さであるが全員で乗り切って「21世紀の浪速の礎」を固めていきたい。将来の浪速を担う若い教職員と入学してくる生徒の為にベテラン教員はここで理解を深め、協力して欲しい。
・ 思えば昨年の今日、9月30日は「四国への旅に出た日」である。私にとって生涯忘れられない日である。去年の今日も小雨が降っており、近鉄阿倍野前から高知の中村・宿毛行きの深夜高速バスで出発したときの気持ちは今も忘れられない。この時点では「浪速にご奉公」するとは思いもしなかった。我が運命であり、ご縁である。「全身全霊で浪速の為に頑張り、我が使命を果たす。」

2007年9月29日土曜日

9月29日(土)中学校入試説明会

1. 本日は浪速中学校入試説明会・体験入学
・ 予想を超える多くの保護者と小学生が来校してくれた。14時10分から「校長挨拶」、与えられた時間は10分であるが大体これで済む筈がない。あれもこれも保護者にお伝えしたいことは山ほどある。自己満足かもしれないが、今日も自分としては「スピーチに満足している。」
・ 「高校に比べて中学は難しい」。それは恐らく自分に経験がないからだと思うが、学校長としての思いは高校も中学も同じだ。我々の思いをお伝えし「浪速中学校を選択して頂く」ことを祈るばかりだ。
・ 来週から近隣のM学院が中学校を開校する。噂では3クラス規模と言われており、影響を心配している入試広報室であるが、「心配しても仕方のないこと」とメンバーには言っている。ただし後で後悔しないよう「やることはしっかりやれ」と檄を飛ばしている。
・ それにしても何時も感じることであるが室のメンバーはチームワーク良く、かっちりと、こういう「催しの日」には当たってくれている。これは誉めなければならない。しかし「結果がどのような数値で出るか」、ここが「プロの仕事の辛い」ところであろう。
2.広報費
 ・「入試広報費」に関することは企業秘密に属し、他校の実態もよく分からないところがある。したがって本校もこのブログでいくら使っているかは明らかには出来ない。しかし私の時代になって「予算は大幅に増やした。」逆にもっと遣え、もっと遣えと言っているくらいだ。人員も増強した。経費など大したことはない。最大のコストは人件費である。
・ 来春は市立中学校のご定年になられる校長先生にどなたか来て頂くよう今、動き回っているが、果たして本校みたいなところにお越し頂ける先生はいるのであろうか。遇していきたいと教頭には発破をかけている。
・ 入試広報室にはPTAから寄贈された新車のホンダオデッセイもある。専任管理職位も作り、最適任者を当てはめている。カネも遣えと言っている。後は「知恵」である。
・ 毎日,新聞各紙をなめるように目を通す。テレビ欄ではない。まず教育関係、そして各府内私立学校の学校新聞広告である。この点に関し現在室のメンバーと若干意見が異なる部分がある。私は「他の私立との共同広告・・・連合広告という」の方が良いのでないかというが彼らは単独広告の方が良いというのだ。私の考えは「比較状態にすることのほうが宣伝には良いという考え」からである。
・ 新聞1面に「有名私立高校入試説明会」などと10校くらいが大きく広告している中に本校の名前がないのは辛い。本校だけのあんな小さな囲み記事がポツンと出たって誰も気付かないよというのだが・・・。もっとも10校すべてが有名私立とは限らないが。まあコンビネーションかな。
・ 来週から主だった駅のコンコースにポスターが貼られる。しかし私は「電車内のつりポスターにせよ」と言うのだが本年は間に合わない。来年は思い切って予算の使い方を見直す必要があるようだ。私立学校は民間企業である。「広報・IRは社運を左右する。」
・ 今のところ、「校長はまだ歩く広告塔としての価値」はあろう。遠慮なく私を使えと言っている。「ホームページ、校長メッセージ、校長ブログすべてIR戦略の一つ」である。浪速の広報も今年から大きく変わってきているのは間違いない。今後とも力を入れる。

2007年9月28日金曜日

9月28日(金)は浪速パソコン記念日

1.本日よりパソコン配布
・ 28日から10月1日にかけて個人パソコンが配布される。合計81台になる。専任、常勤講師を対象として個人専用とし、非常勤講師には従来よりのデスクトップ型の共用パソコンを使って貰うことになる。
・ メーカーはDELL、OSはXPプロ、HDDは120GBでメモリは1GBという最新鋭のものである。昨日の職員会議で広報情報委員会委員長から「貸与パソコン導入マニュアル」が全員に渡され詳細説明がなされた。
・ 保管体制を強化するため、その席で「盗難防止用ワイヤー」を急遽購入し各人が机などに固定することを決めた。勿論週末などは鍵のかかるロッカーなどに保管するのは当然である。今事務室が走り回って手配している。
・ まず「メール取り扱い」から慣れ、「出勤管理」や「各種申請手続き」、「手当て請求」などイントラネットは明年4月から本番、名実ともに今日から「校内IT武装」が始まることになる。そういう意味で私にとって本日28日はエポックな「浪速パソコン記念日」なのである。教員の中にもそのように捉えていてくれる教員は多くいると思うのだが、果たして・・・・。財布の底を見ながら決めた「戦略的投資」である。
・ 早速体育科I某教諭からメールが入る。「パソコン有難うございました。頑張ります。」と。短いが嬉しいメールだ。若いがこの教諭は気配り、心配りの教員である。
2.覆面座談会(パロディ)「本校のパソコン達人
 ・昼休み、短時間であったが「覆面座談会」で「本校のパソコン達人」を決定した。座談には教職員6名が参加し。挙がった名前で言えばまず、当然として理科の物理担当O教諭、続いて美術のY教諭、事務所M主査、以上が御三家という人と英語のT講師を入れて四天王だと言う方もいる。
・ 侮れないのが慎み深さを出している数学Y教諭、化学H教諭を忘れてはいけないという意見もあった。更に言えば英語のY1教諭と神道科のM教諭も中々の実力と押す人もいたが、彼らは「ソフトの使い上手」であってそれ以上ではないという声もある。しかし一応名前は挙げておこうということになった。
・ 国語のY2教諭の名前が出たが「パソコンで色々やるのが好きだ」いうもので、それなら校長も入れて貰わないといけないと述べたが、校長と違って実力はあるとのことで名前をあげることに。同じ国語のS教諭は良く評論はするが、実力は分からないということで今回は外すことになった。
・ 神秘的な数学のH教諭はまさに闇に隠れて分からないが片鱗を時に示すという。以上はすべて男性であり、女性陣では当然としてM講師の名前が挙がるも後が続かない。
・ 逆に「パソコン非達人」ということになると、やはり臆するのか名前は挙がって来ない。しかし衆目一致するのは某教諭で「人生観としてパソコンに触らない」ことにしている「アナログ派の巨頭」みたいだが、最近は変わりつつあるとの声も。文書は良く作られているが、すべて大きな字の手書きである。ここまで来ると立派と言わざるを得ない。その他複数の名前があがったが紙面の都合で次回に。
・ ワープロ派がいまだ本校にはいる。シャープの「書院派」である。後数年もすれば骨董市で高い値が付くかもしれない。しかしこのような人はパソコン上達は早いだろうということで別格扱い。
・ 教科単位で言えば出来る筆頭は数学、理科が双璧、逆に心配なのが保健体育科と国語科というのは3秒で全員の意見が一致した。でも体育は瞬発力があるので結構早くものにするのではないか。

2007年9月27日木曜日

9月27日(木)留め書き

1.人事異動内示
・ 兼ねてより「その働きぶり」が優れていると称されている常勤講師の一人(30歳)を期中ではあるが、10月1日付けで「専任教諭」として採用すべく本日8時10分に内示をした。
・ 管理職の推薦を受け、それを認めた理事長としての人事決定であったが、お礼の言葉も忘れるくらい大変喜んでいた。「生涯この学校に骨を埋め、全身全霊で頑張る!」と力強い宣言を受けたが、この気持ちを忘れず、初心を忘れず、謙虚に頑張って欲しいと激励した。若い人にこのような内示をするのは嬉しいものだ。
・ 今のベテラン教員もそのような気持ちで本校での教員生活をスタートした筈だ。年月は人を変化させる。ますます味を出し頑張ってくれている教員もいれば、居るのか居ないのか分からない教員も正直言って存在する。この教員が今から20年後、50歳になったときにどのような教員になっているのだろうか。勿論私はすでにこの世には居ないだろうが「立派な教員」になって欲しいと祈るばかりだ。
・ 給料が驚くくらいアップする。これで生活も一息つけるであろう。帰り際に余計なことであったが、「早く身を固めるように」アドバイスした。照れたようににっこりと笑っていた。
2.入試広報室からの報告受け
・ 本格的に来年度の「学校説明会」が始まる。皮切りはこの土曜日29日の午後に中学校説明会がある。その後高校入試説明会や塾単位のブースへの参加など入試広報室は臨戦態勢となる。
・ 多くの小学生、中学生が参加して欲しい。それを祈るばかりだ。来校頂いたから本校の入試を受けるかといえば必ずしもそうではない。本当に難しい。入試広報の面々は暖簾に腕を押しているような心もとない感覚だろう。
・ 校長は「それイケ、どんどん派と見ているかも知れないが、物事に対して私ほど内心はネガティブに、心配性的に捉える人間はいない。それが分かるか?」と質すも「分かっています。」と即座に答えたな。彼らは分かっているのだ。
3. 3年生対象「校長講和」
・ 3年生への「校長の授業」。これで卒業式まではゆっくりと話す間もないだろう。大学でというか、今日の話は「社会で役立つ話」として3年生に伝えたつもりだ。静かに聴いてくれた。多くの教員が言う、「校長の話、本当に生徒は静かによく聞きますよ」と。私もそう思う。彼らは校長の気持ちを知っているから、静かに聞くのだ。
・ 話の最後に松山千春の「大空と大地の中で」のCDをかけた。
4.職員会議
 ・先の「熱中症事故」についての今後の対応
・ パソコン貸与に当たっての注意事項
・ 体育科O先生が「私学教育功労表彰」内定の報告等々
5.引き続いて職員集会
 ・理事長・校長メッセージ 連:22「退職手当の見直し」説明

2007年9月26日水曜日

9月26日(水)たなつもの・・・・・

浪速が誇るスタイルの一つ
1.食前・食後感謝の言葉
食前:  「たなつ物 百の木草も天照らす
                   日の大神のめぐみ得てこそ

       [いただきます]
   (お米はもちろんのこと、すべての食べ物(木や草)は、太陽の神様である天照お大神の恵みを頂いてのことです。感謝しましょう。)
食後:  「朝宵に  物食ふごとに豊受けの
                   神のめぐみを思へ世の人

       「ごちそうさまでした
(日々食事をするときには、私たちに食料という恵みを与えてくださる神様、豊受大神に感謝しましょう)
2.以上は本居宣長の歌であるが、本校ではこれらを「浪速のスタイル」として教えている。特に中学校は担任と副担が教室で合同昼食としており、食前食後に以上の言葉を全員が合唱している。高校生も行事、伊勢修養学舎は言うに及ばず、修学旅行先や夏季合宿での食前食後に素晴らしい光景が広がる。私は初めて目にしたとき、感激した。高校生ともすれば恥ずかし気も起こるであろうが旅先で全員が手を合わせ「いただきます」という合唱の様相に旅館やホテルの人々は驚き感激感動するらしい。
3.伊勢神宮の内宮は天照大神、外宮は豊受大神をお祀りし本校の学院神社のご祭神でもある。 それにしても本居宣長先生は偉いお方だ。江戸時代の学問の中心であった「儒学」に対抗して「国学」を大成した。契沖、荷田春満、賀茂真淵と続いた国学研究は古事記日本書紀の2典の事績の上に備わりたりといい、「天照大神以来の日本文化を貫く日本の古道」を学問化された。彼の復古神道論の延長線上の中に本校はその「建学の精神」を立脚しているのである。昔は食事の時に手をあわせ「いただきます」といって家族で食卓テーブルを囲ったものだが、このような光景は少なくなってきている。しかし本校ではこれを間違いなく継承している。立派な伝統である。先人に感謝し、今後とも絶やすことはないことを我々教職員は誓わねばならない。
3.食堂のあり方検討中
 ・まだ最終決定している訳ではないが、「学校食堂のあり方」を検討している。ほとんどの生徒が弁当を持参している中で食堂使用比率、メニュの数、等々「生徒のアンケート」も取った。いかにも食堂を利用している生徒の数が少ない。
・ 一つの考え方として「ケイタリング方式」(仕出し)というのもある。毎日昼時間にあらかじめ希望していた温かい弁当が外部業者から車で運ばれてくるという寸法である。一般会社でよくやられている方法である。
・ 経営的にはコストがかかっており何とかしなければ今後やっていけないのではないか?そういう問題意識である。

2007年9月25日火曜日

9月25日(火)振り替え休日

本日は23日の浪速祭の振り替え休日
1.私学課訪問
 ・22日の「熱中症事故」の報告に府庁私学課を訪問、事務長を帯同。
2.弁護士訪問
 ・現在検討中の「新人事制度」について南森町の弁護士と意見交換
3.午後 自宅にて資料つくり
 ・27日に予定されてる「3年生対象校長講和」の資料つくり
 ・すでに頭にはあるのだが「あれも、これも」と思うと字数が多くなる。これは頂けない・・・。もう卒業式まで3年生にはゆっくりと話す時間もない。今年から時間割りを変え、3年生にはお盆明けから授業に入った。来年1月のセンター試験までは目標に向かって一心不乱に頑張って欲しいし、その後は大学受験、もう卒業式まで一気に進むことになる。昔舟木一夫という歌手が「高校3年生」という歌を歌いヒットした記憶があるが、「高校3年生と言うのは切ない」ものだ。特に浪速祭が終わった今、3年生には受験以外何も残っていないと感じているのだろう。しかしこの苦しい半年を乗り切れば「素晴らしい世界が待っている。」高校生活で一度全力で努力する期間が3年生の後半半年だ。この苦闘はその後の人生で決して無駄にはならない。「3年生頑張れ!」
4.雑感
 ・世の人々は仕事をしている。しかし本校は今日は振り替え休日。久し振りに何も予定のない日である。こういう日は頭が冴える。「浪速の先行き」のことをゆったりと考えることができる。夕刻四天王寺のお彼岸会で賑わう通りを抜けてウォーキング。やはり頭の中は「新人事制度」のことだ。辛いことだけどやらねばならない。私の仕事である。今後の生徒と若い教職員の為に「新校舎の道筋」だけはつけてやらねばならない。私以外やりきるリーダーは周辺を見てもいない。大きな仕事だ。専任教員56名の一人ひとりのお顔が浮かんでくる。履歴、人柄、家族構成、現在の分掌、そして意欲と現在の能力、すべてが頭に入っているつもりだ。それにしても「過去の管理職の責任は重大」だ。教員社会の管理職とは単なる「鍋蓋のつまみ」で本当の意味では経営者ではなかった。公立はまだしも私学において校長が無能でれば学校は危機に陥る。理事会の責任は言うまでもない。一番大切なことは「責任」ということだ。自分は「理事長・校長として現下の経営・運営責任を有する。」何時も辞表を懐に仕事をしている。責任を明らかにして仕事をすることが重要だ。教員には当然、「担任の責任」、「分掌の責任」、「教科指導の責任」、「主任・科コース長の責任」、「部活動顧問の責任」それぞれの立場で「責任を問う」て行きたい。この責任を問うことが「評価システム」の本質である。「不退転の決意でやりきる。」浪速100年の体系の為である。

2007年9月23日日曜日

9月23日(日)浪速祭

1.今日も暑い日であった。「無事終了」してホッとしている。初めて経験する「浪速祭」。本当に近隣のお方をはじめ多くの保護者、そして生徒の友人たち、校内が一杯になるくらい盛り上がった「お祭り」となった。
2.昨年までのことは勿論知らないが、「熱中症事故」で今回テレビや新聞に頻繁に登場し、今や全府で有名になった副校長(私ほど有名になるには、もっともっと)は「今までと違って生徒もきりっとしていますよ」と評価する。まあ少しは変わりつつあるのだろう。
3.「模擬店」でなるべく多く買ってやりたかったが、おなかの限界もある。驚いたのは「保護者のバザー会場」である。品数の多さと値段の安さで近隣のお方が一時期は溢れ返って時間制限制で入場を規制するほどであった。お手伝いに参加した保護者の数が100人というからこれはすごい。和気藹々と打ち上げなどもなく散会。10月13日PTA秋季総会の日に打上げ会という。
4.午前中は体育館で「中学生の催し物」をすべて見てあげた。一生懸命やる姿が可愛い。中学生は可愛い。しかしもう少し担任と副担は知恵を絞って「思い出になるような企画」を考えなければならない。歌だけ歌わすのでは余りにも知恵がなかろう。「かけあい」とか「寸劇」とかい色々と考えればあろうに。その点、1年Bは努力の跡が伺えた。
5.圧巻はやはり「神輿のお練り」であった。中学生と高校生が担ぐ2台の神輿が学校の塀の外側、一般道路をぐるりと一周するのであるが、迫力がある。私も法被を身にまとい、練り歩いた。こういうのは本当に好きだ。本校らしいからだ。
6.午後は2時からの「ブラスバンド部の演奏」。今年から中学生との混合クラブとし、楽器購入等で支援をしたのであるが、4月以来半年で「ここまで出来るか」という感じで演奏してくれた。昨年は2曲が本年はアンコールを入れて6曲だ。素直に喜びたい。数年後が楽しみだ。来年も楽器を応援してやりたい。最後の曲は行進曲であったが担当教諭が舞台下で踊りだしたので、私も前に出て二人で盛り上げのためにダンスを披露した。(脚を痛め今歩き方がおかしい。)
7.理事長職務代理は初めて浪速祭に来てくれたのであるが大変に喜んでおられた。今までの様々なことが思い出されたとのことで、「今の浪速の現状を見て感慨一入」と言われる。昔、何が理事長職務代理と学校側との間であったのか自分には良く分からないが「極めて本校を愛し、金銭的支援は言うに及ばず、このような有力な理事がこのように喜んで頂けるのが嬉しいではないか。なー先生方!。」
8. 結局発電機が効を奏して電源が落ちることはなかった。中庭、各クラスを短時間であるが見て回って感じたのであるが、本校の浪速祭は「模擬店を主体とするお祭り」と言うって間違いない。「うーん?」という感じもあるがもう少し考えを煮詰めてみよう。「文化祭ではなかった。文字通りお祭りなんだ。」。
9.16時終了。大掃除。18時職員会議、終了を確認。教職員に慰労の言葉を述べる。例年はここから打ち上げと称し、近くの中華料理店からつまみなどとって、「ちょっと一杯」となるらしいが今年からそれは止めてもらった。「校内で酒など飲むべきでないし、もはやそういう時代ではない」。そういう行為は生徒にも伝染する。連休前だ。早くご自宅に帰って欲しい。ご苦労様。

2007年9月22日土曜日

9月22日(土)「秋季例祭での熱中症事故」

1.「秋季例祭
・ とんだ「秋季例祭」になってしまった。「まさか本校で」と思っていたが、遂にやってしまった。ご迷惑をかけてご近隣の皆様にまずお詫び申し上げたい。「理事長・校長公式メッセージの欄に速報」しているので、そちらを御覧頂きたい。
・ しかしそれにしても何であんなに多くの救急車が来るのか。一時期は5ないし6台も一度に来て大変であった。おまけに消防自動車まで来たのには驚いた。火事ではない。どうも「学校の熱中症」となると数十人規模らしく、用意周到に多くの車が手配されたらしい。納得した。
・ 結果的に9名が病院に運ばれた。一時は新築なった正門付近が騒然とした。楽々救急車2台が横に並んで門の途中に駐車できるくらい大きな門だ。何が幸いするか分からない。
・ 結果は9名のうち1名が様子観察でまだ病院にいるが残り8名は大丈夫だ。大きな声では言えないが、ある病院では「なんでこのような症状の軽い者を連れてきたのだ!」と付き添いの教員がお叱りを受けたという。そのような事を言われてもなー。
・式は一応終わり生徒自治会が「浪速祭の開会を宣言」した。今、生徒は張り切って明日の準備に入っている。PTA役員もバザー会場など準備に怠りない。明日は中庭には模擬店が出るという。気をつけなければならない。
・60年続いている行事であるが、初めての経験だ。「反省すべき点」はある。まず「中学生に多く発生」したが、中学生の整列する位置や、会場の設えは「配慮が足りなかった。またあらかじめ体調や弱さを把握して椅子なども配慮すべきであったかも知れない。動かずにただ立っているだけの姿勢は動くよりもハードかも知れない。今後留意していく。生徒に申し訳ないことをした。
・ しかし「本校の教員は良く対応してくれた。立派である。」こういう時に手馴れた人と若干のうろたえが顔に出る人がいる。あまり手馴れるのもなんだが、マスコミ対応の上手さはY教諭とK教諭である。だれかれできるものではない。どんどんかかってくる電話やテレビの取材に見事に対応してくれていた。広報情報委員兼務を発令しようと思う。
・ 校長は新聞取材やテレビ出演は超ベテランで経験も多く、嫌いな方ではないから、「共同記者会見」をすべくプレス向けの記事を10分で作り、「俺がやる、俺がやる。」というも事務長やこれらの教諭が「押しとどめる」のだ。
臨時職員会議での教職員体制、PTA会長以下役人への説明、明日の浪速祭出席の保護者への説明文の作成、ご近所へのご挨拶、すべて済ませたのが午後15時40分。「保護者の皆様には保護者通信で詳細速報」している。学校ホームページから御覧ください。本当にご心配をおかけしました。
・結果的に「大事無くて」良かった。今「ホッと」している。学院神社のご加護であると思っている。

2007年9月21日金曜日

9月21日(金)芸術鑑賞会

1.芸術鑑賞会  劇団「ひまわり」演目「最遊記」堺市民会館
 ・“少し難しかったかなー。”西遊記を現代風にアレンジして玄奨三蔵法師以下おなじみの一行が困難に立ち向かう「生と死のテーマ」であるが、分かり易く言えば“最後まで諦めず、成功を信じて困難に立ち向かっていくことの大切さ”を生徒が理解してくれれば良い。スピーディな展開は良かった。新派や新劇のようなじっくりという演出ではなくてとにかく早い。それだけ生徒には理解しにくいかも。舞台装置も最初から最後まで同じであったが気になる感じはなかった。しかし中学生には少しなー・・・。
・有名なコミック漫画を劇化したものらしいが、総勢13名の若者が手つくりで音響、舞台装置(といっても大したものではないが)、衣装(といっても大したものではないが)、俳優役と、「役割分担してものを作っているということの喜び」と「チームワークの素晴らしさ」を生徒には感じて欲しいが・・・。
・ 本年から生徒が増えたため、入れ替え制の2回公演、略150万円の支払い。自治会担当の教諭が相当値切ったらしいが、すぐ受け入れたというから仕事が欲しかったのかも知れない。本校の予算は例年、1回公演で100万程度だったらしいが、東京からの地方出張公演であり、2回公演であれば、こんなものか。でも劇団としての巡業評価はどうなんだろう。まあまあの実入りか。劇団員本日の出演料は特別に一人5万円(何時もは恐らくこんなには出さないだろうが)で総勢人件費、15名として75万円、運賃は東京~新大阪新幹線(恐らくトラックレンタルだろうが)代で一人3万円として45万、残り30万円が劇団の内部留保と考えればリーズナブルである。(勝手に人の財布勘定をしてごめんなさい。)
・ 果て来年はどのように企画するのか?基本的には「自治会の希望を優先」しているが、ただ「バライティ的」なものや「お遊び」は芸術鑑賞とは言えない。現代劇も良いが古典劇、芸能分野では文楽、落語、浪曲、等も面白い。「生徒が見たことのないものを見せてやりたい」気がする。そして場所をどうするか?出来れば一度に済ませたいがなー。1600人収容の場所と演目である。中学と高校を分けるか、学年単位で何かと合わせてやるとか、知恵はあろう。
・ 生徒は静かに鑑賞していた。悪くはない態度である。帰りは堺東駅まで歩く。途中午後の部の生徒とすれ違うが挨拶もちゃんとする。悪くはない。良いほうだと思う。ただどうしても一部の生徒、女子であれば「スカート丈の短さ」、男子であれば「ずり下げズボン」が目に付く生徒もいる。「困ったものだ。」あれが格好良いと思っているのだろうな。でも自分の高校時代はどのようなはき方をしていたのか、はっきりとは思い出せない。「マンボズボン」というのが流行った時代があったが、これはどのようなスタイルだったんだろうか思い出せない。
・ 午前も午後の部も生徒は一旦学校に戻り文化祭の準備に入る。
・明日は2限授業後「秋季例祭、本格的な神事」であり、坐摩(正式にはいかすりと発音)神社宮司による斎行で執り行われる。神事の後、浪速祭がスタートする。

2007年9月20日木曜日

9月20日(木)業務メモ

1.授業観察その後
・ 9月15日(土)4限 講師 1年生  「理科総合」
・ 9月20日(木)3限 教諭 1年生  「英語リーディング」
・ 本日の授業観察は「実態に少なからずショック」を受ける。急遽13時から関係の教員に集まってもらって確認のミーティング。大体想定をしていたがそれを超えた状態で放置できない。
2.携帯電話保持解禁その後
・ 複数の生徒、グループ、自治会役員の生徒、「どうやねん」と反応の探り。
・ 「めっちゃ、嬉しい」「めっちゃ、良いですよ」「中々」(これは自治会役員)「実態は変わらへんやんか」等々色々あるが、まあ当然だが評判は良いみたいだ。要は生徒にとって「規制緩和」が嬉しいのであろう。
・ 中学生の方も保護者から申請が多く出てきている様子だ。
3.浪速祭準備
 ・ 校内は掲示物が貼られたりして少しづつ、盛り上がってきている。明日は堺市民ホールで前夜祭となる「芸術鑑賞会」、午前の部に出かけようと思う。
・ プログラムが完成。生徒が届けてくれる。中学と高校はやはり別々のもの。中学は23日午前中に体育館が割り当てられており、ゴールデンタイムではないため、何時も観客が少ないと中学の担任がこぼしている。顔を出すつもりだ。
・ あれだけ言っても教室や中庭でのペンキの使用を許しているというか見逃している。担任と自治会担当には落胆する。生徒は看板など書く途中でこぼすものだ。結果として決めたことが行き届いていないのはまずい。させてはいけないことは絶対にさせない指導が重要だ。公的場所を汚してはいけない。
4.広報情報委員会 写真撮影技術 
 ・「アカン!」広報委員会が出来た時に「最新鋭のキャノンEOSキッス」と「写真専用のプリンター」合わせて15万円を超えるものを購入。あれから4ヶ月経っても「腕」に不満が残る。構図などの言いたいこともあるが、写真が「ぼけて」いるのだ。これはいただけない。最新鋭のデジカメですぞ。こういうのを平気で持ってくる神経に首を傾げる。
・ 担当教頭に不満を漏らすと「先生、写真は結構、難しいのですよ」とかばう。しかし撮った写真がすべてぼけるくらい難しいのかと言いたいわな。本気でやっているのかなと思う。片手間仕事?
・ これから先、周年誌、浪速通信など様々な場面で使うであろう、装い新たな「正門の写真」もまだ撮っていないという。こういうのは落ち込む。「広報」とはどういうこと?
5.個人パソコン配布準備着々と
 ・本校の歴史で「記念すべき日」が近づきつつある。常勤講師以上の先生に、これまた「最新鋭のDELL製ノートブック型パソコン」を配布できる日があと1週間でくる。遂に「校内ネットワークシステム」が構築される。
・ 私が行った数々の改革の中で、正門更新などよりも意義深い事業だ。ハードだけで700万円近くかかった。これで教職員の日常のスタイルが少しづつ変化してくるだろう。
・ 「貸与パソコン導入マニュアル」が完成し、広報情報委員長から詳細報告を受ける。未だに「パソコン、駄目ツ!!」という教員が複数名いるみたいだが、浪速の教員だ、やってくれるだろう。やらざるを得ない。頑張って欲しい。

2007年9月19日水曜日

9月19日(水)校長の出張

1. 第2回塾長様対象入試説明会 10時30分 堺 リーガロイヤル
・ 250名近い塾関係の先生方にお越し頂いて、来春の入試説明。
・ 冒頭の挨拶は別途広報委員会からオープンにされるであろうが、今日は思い切って踏み込んだ発言をした。即ち「塾と学校の連携プレー」についての提案である。
・ これ以降は個別の塾との対応になる。秋本番、各私学が「少ない中学生をめぐっての争奪戦」となる。あくまで本校は「正々堂々と中身で勝負」していく。
・ 公務が入り、挨拶後学校に至急戻る。
2.校長が出張を避ける理由
・私はこの1年は中学校訪問と塾関係の出張を除いて校外に出かけないことにしている。出かけてもすぐ学校に戻る。大改革を進めるからには、校長は「ドーン」と校長室を拠点に校内に居ることを絶対とする考えからである。
・前の学校でもこの形は崩さなかった。出張は企業時代に厭になるくらい全世界に出かけた。逆にオフィスに居るほうが少なかった。部長になってからは殊更であった。企業社会ではただ机に据わっている幹部は失格である。民間人校長としての私には「学校内部で何が起き、何が議論されているか、あの先生はどのような人物か」等々をこの目で確認することが何よりも優先されたのである。
・公立の校長の中には何時電話しても事務室から「出張です」と返事があるくらい、学校に居ない校長先生が多く居た。今でも名前がすぐあがるくらいだ。学校に居るのが苦痛なんだと思えるくらい、とにかく学校に居ない校長は結構多い。これでは教員の担ぐ神輿に乗るしかなかろう。基本的に学校長は学校に居るべきである。
・ 当然役目柄出席しなければならない公的な会議もあるが、それは特別顧問と副校長に代理出席してもらっている。男子校長部会とか、中学校長部会とか支部単位の理事長会とか結構あるが、これらも今年は勘弁してもらっている。
・ 学校設備の点検とか授業観察、何より自分の手で教職員への説明責任を果たす資料つくりなど、とにかく仕事が捗る。着任以来の「理事長・校長メッセージ」は連番で21となった。ページ数は大きなものになる。木村の言葉で、木村の表現方法で教職員に理解を求める「書いたもの」を準備しているのだ。これらは万が一の事態となった時には「経営側証拠資料」として提出する。
・教員から見れば何時も学校にいる校長は「うざい」かも知れないが、これは致し方ない。逆に何時でも校長は部屋にいるから、朝から校長室に教員が決済や報告に来てくれるし、こちらから呼び込むことも多い。教職員の仕事を捗らせるためには校長の決済、決断は早くなければならない。これはどうも評価されているみたいだ。又一つの事案で複数の関係者の意見を確認するようにしているため判断にも誤りは少ないと思う。結構教員の意見は取り入れている積もりだ。
・ 校長室に来る人は拒まず、何時でもドアはオープン。最近は生徒も多く出入りする。PTA役員も然り。「校長室が千客万来となる」ことは良いことなのである。校長が何時も出かけて部屋の電気が消えているような学校は活性化し改革が進んでいるとは思えない。朝は7時30分前には席につき、夕刻はなるべく早く帰るようにしている。校長が遅くまでいるスタイルは野暮ったいし、教職員に余り良い結果を生まない。管理職の仕事は時間ではなく、中身と密度だ。

2007年9月18日火曜日

9月18日(火)留め書き

1.朝礼
・ 本校では月度の中間で「朝礼」というのを設けている。月初めが「一斉参拝」であり、学院神社にお参りするのであるが、この朝礼は生徒表彰と校長、生徒生活指導部長の講和を短時間で行うものである。
・他校では毎日朝礼をしているところや、まったくしないところなど様々であるが、本校は月度2回、これで良いと考えている。月に2回も校長が直接生徒全員に話が出来る機会を私はとても大切にしている。
・今日は各紙の1面を飾っている兵庫県の私立高等学校の3年生の自殺といじめ問題を詳しく話した。そして本日以降「携帯電話保持を解禁」するに伴い、「チェイインメール」「ネット書き込み」「裏サイト」など厳しく注意を喚起した。生徒は静かによく聞いてくれた。校長と生徒の距離は重要で、遠く過ぎてもいけないし、また近すぎても問題はある。
2.入試説明会参加者状況
・ 6月9日のブログは「入試広報室」のタイトルで相当厳しく現状と期待を記録したが、その後、どのような状況か、実際のところ良く分からない。ただ室のメンバーは良く頑張ってくれているのではないか。しかしこれとても来年2月、3月にならなければ最終的なことは分からない。自民党総裁選挙みたいには行かないのだ。ふたを開けてみるまでは分からない。
・ これは慢性的な胃炎を起こすような、宿命的な、周期性のある、「私学の抱える」みたいなもので、私も間違いなく陥ってきている。何と言ったって「生徒が来てくれなくては、いくら高邁な教育論をかざしても意味はない。
・ 生徒が来てくれたら「ちゃんと教育をやる」「良い大学に入れます」と言ってもむなしい。逆に「実績を示せばちゃんと生徒は集まる。」と言ってもそれは何時のことか?それまで持つのか?センター水増し合格事件の背景にはこのような私学の苦しさがあるのだと思う。
・先週末4つの会場で入試説明会があった。休みに関わらず担当の先生方は手分けして対応してくれている。「有難う、ご苦労様」。「今日現在の参加状況は昨年対比で大幅に良い結果を数値が示している。」担当の教頭が整理した統計数値を示して詳細な傾向と分析を説明してくれた。
・それでも私は油断は出来ない、最後のふたを開けるまでは気を抜かないように言う。素直に喜べばよいものを、長年の習性「心配性」なのだ。さも大物ぶって「なるようになるさ」など能天気な楽観論者は大嫌いだし、信用しない。最後の最後まで気を抜かずにやるべきことに加えて「さらにやることはないか!」と迫るのが木村流。部下も大変だわな。分かっているが、「最後に笑えば良い」ではないかと私は考える。
・明日は本年2回目の「合同塾長様対象の入試説明会」、10時30分、堺のリーガロイヤル、もう実務的な話、教育理念はもう良いから、具体論をプレゼントするよう指示。
3.指定校推薦内定式
・16時30分 大教室に入りきれないくらい、生徒と保護者が参集。式辞を述べる。何をしゃべったかは別途校長公式メッセージに掲載されるだろう。
・ 浪速は良い学校だと思う。有名な私大からこれだけ指定校を頂けるのは、良い学校の証明だ。
4.ニュース飛び込む
 ・本校2年生の男子生徒が電車内で今朝痴漢を捕まえた。男は電車の窓から逃げ出そうとするのを取り押さえたというのだ。警察が大変喜んで調書をとるのに協力して欲しいという。担任が放課後署に連れていく手筈となった。勇気ある行為で顕彰する積もりである。

2007年9月14日金曜日

9月14日(金)留め書き

1.中学校農園
・本校には農園がある。場所は鳳の大鳥神社の近くで農地は借地である。住宅街にあるため、それほど大きくはないが、「生徒の農園体験」には丁度よい。長い伝統がある教育的行事で中学2年生を対象にしている。1年生にはまだ体力的に難しいということだ。
・ 植え付け作物は「さつまいも」一本。5月頃植え込みをして、秋本番、10月に収穫、この間「草取り」とかで生徒は現地で農園体験と「植物の成長」を肌で感じるのだ。今日は「試し堀り」ということで3限終了後出かけて行った。
・ 思いついて、「一度この目で確認」と思い午後視察に出かける。生徒は汗まみれ、泥まみれで、多くは手で掘っていた。歓声が上がる。見ていて「良いな」と感じた。草取りの鎌は6個のみ、扱える生徒は限定してやるのだが、鎌もスコップもどうも上手く使えていない。大体芋を掘るのに中心部のみ掘るから周囲のものが傷ついたり折れたりして出てくる。でも「楽しそうだ。」体操服に着替えてやっているのだが、泥だらけ、これは間違いなくお母さんに叱られるだろう。
・ 「中学校教育内容」と高校教育は完全に峻別して考えている。当然である。どこがどのように違うか、また別途整理して留めておきたい。
2.指定校推薦会議
 ・今日は重要な会議がある。「指定校推薦会議」である。進路指導部が所管して関係の教員が集まり、個別の大学からの推薦条件と生徒の希望状況を鑑み、「校内内定」をする会議である。この後「校長最終認定」、そして「保護者同伴での内定通知」という運びになる。これは副校長が会議に出席し、しっかりと見届けている。
・ 初めての経験ゆえ、興味もあり、様子を伺いに会議室を覗いてみたが、教員きわめて真剣に進めていた。校長が入らないのはこの席で校長の意見が出るとその場で決まり」となることを避けるためであるとのこと。後刻、教員の最終意見を校長に別途進路指導部長が具申をする手筈ということであるが、「それで良い。」
・ 一つの枠しかないところに多くの生徒が希望したときに「公明正大、適正な判断」が求められる。担任、クラブ顧問、それぞれ思いはあろうが、まさに本校の校訓「淨く、正しく」だ。出席する教員が多く、「密室ではない」。ここが良い。しかし本校の教員のかかる取り組み態度は「真面目」で「毅然」としている。これは校長として「誇れる」。立派だと思う。
3.AO入試事前面接訓練   理数科生徒一人 実施、
すべての生徒に共通することだが面接に生徒は常日頃使う「口語」を面接官(これは校長)の問いに対して使う。今日も「部活で脚をいわして・・・」と言うからやり直させた。しばらく考え「部活で脚を痛めて・・・」と言い直した。考えたら分かるのだが・・・。それと語尾がはっきりしないのも特徴だ。今まで話は友達か親との会話でこのような公式会話は初めてだから、やはり「教えない」といけない。だから私は教えている。個性とか自主性を待つ話ではない。「教えないといけない。」
4.今日から7限目の授業はカット、「浪速祭」の準備。生徒は今日以降徐々に「お祭り気分」に。「仕方がないか!?」
 

2007年9月13日木曜日

9月13日(木)業務留め書き

1.生徒自治会役員 入る  浪速祭 神社神輿や模擬店について校長に陳情
  ・大団扇6個購入神輿のあおりように購入手渡し(岸和田まで行って購入)
  ・女生徒の神輿参加   「大いに賛成、やりたまえ!」
  ・模擬店 ブレーカーが何時も飛ぶ 「申請以上のワット数のホッとプレート持込禁止」「今なら発電 機手配間に合うので自治会で検討せよ」
  ・どうも校長直訴が手っ取り早いと思っているのか、「校長への直接陳情」が目立ってきた。私の責任もあるのだが、少し軌道修正する必要があるかなと思っている。
2.非常勤の家庭科の先生 呼び込む
  ・この夏急遽ご勤務して頂くことになった家庭科の先生に来て貰い、少し早いが来年以降も継続して欲しい旨依頼
・この先生、極めて評判が良く、このような行動に出たが、やはり素晴らしい先生はあちこちでお声が掛かっているらしく、その場でご快諾は頂けなかった。諦めずに交渉継続。
3.理数科長 入る
  ・今夏京都でのサマースクールの生徒アンケート結果と今後の狙いについて議論
  ・学年別、内容の見直しについて意見が一致、今後詰めていく。
  ・別にサマースクールだけではなくてウィンターセミナー、スプリングスクールなどもあるだろう。
  ・すべて教員がしなくても予備校に一部任せる考えもある。教員数は絞って一人当たり手取りをアップするほうが結局生徒のため等々「柔軟に聖域なしで考えよ」と指示。
4.非常勤講師 呼び込む
・今春、2年を残して早期退職し、現在非常勤で12時間を持って頂いている先生と久しぶりにゆっくりとお話をお聞きいたしたくお呼びした。もろもろの話である。
・評価していた先生だけに話はあちこちに飛び、楽しかった。話の中で気になった点は「私学共済年金需給」のことであった。
5.14時 外部面談
  ・来春本校勤務を希望している保健体育の女性講師の先生と面談、副校長同席
6.16時 職員会議
  ・「新人事制度の骨格」について  異例であるが「職員会議とは区分して」新人制度の骨格について資料まとめをしてくれた「日本総研」に一部の説明をして貰った。「理事長集会」としての位置づけが良かろう。
7.AO入試の2名が校長の事前面接を希望しており、部屋にて一名づつ放課後面接訓練、明日も希望者があるそうだ。生徒の評判がかなり良いと進路指導部長の話、忙しいがこれも生徒の為。

2007年9月12日水曜日

9月12日(水)授業参観

1.授業観察
・ようやく校長による教師の「授業参観」が出来るようになってきた。今後時間を見つけては多くの先生方の授業を見せて貰いたいと思っている。昔から授業参観を重要視しているが、「その教師の力量、人物像が良く分かる」からである。観察後部屋に来て貰い感想や気づいた点を率直に述べている。
10日  1限目 英語 3年生理数科   女性教諭 「演習 動詞」
     3限目 数学 中学3年生    男性教諭 「平行線と線分の比」
11日  5限目 国語 3年生総合    男性教諭 「演習 小論文」
12日  3限目 数学 2年生特文    男性教諭 「直線方程式」
     5限目 英語 中学1年生     男性講師 「トーク 何時ですか?」
・概して「良い授業をしてくれている」というのが感想。その「人となり」が授業に滲み出る。正直なところ内心では心配していたが、今までのところ杞憂に終わりそうだ。勿論改善して欲しいところはあるが全体的にレベルは良い。また「担任のクラス経営力」が生徒の授業態度に如実に現れる。管理職の授業観察は教科担当とクラス担任の評価でもある。
・今日の5限目の「常勤講師の授業」は素晴らしかった。完全に設計された目配り、気配り、あらゆる点に配慮した英語の授業であった。「板書計画」通り進めている。中学1年生だからやり易いのではなくて、逆に難しいと思う。教諭が上手く、講師は駄目だということではないことをこの先生は証明している。後は今の気持ちを何時までも持ち続けることが出来るかであろう。「驕らず、勉強し続ける」ことが出来るか。得てして出来る人ほど加齢と共に「自分の技に恍惚」とするものだ。勉強の意欲も生徒への熱意も希薄になり、「惰性の中で教師と言う生活」だけを続ける。謙虚にこの点を留意して欲しい。この先生は手放せないなと感じた。見込んで共学初年度中学1年生の担任に抜擢したが私の見方は間違っていなかった。(少し褒めすぎかもかも・・。)
・ 声は小さい,板書の字は小さく汚い、何より騒々しいクラスになっていないか、求心力を有して50分を有効に活用しているか、50分授業なのに実態は45分授業となっていないか、事前に教材研究はなされているか、生徒は集中しているか、寝ている生徒は何名いるか、唯我独尊の漫才授業や、偏向した内容の授業、プリント配布だけの授業、スピーディさが全く感じられないチンタラした授業、シラバス通りに進めていない成り行き授業、見るべき点は多くある。これらは「教員の評価項目の重要な部分」である。
・来年は本校でも「生徒による授業評価」を導入したいと考えている。これらは今やほとんどの学校で行われていることであるが、本校でも遅ればせながら実施する。アンケートの内容は教員の評価だけではなくて「生徒の方にも考えてもらう形」にしなければならない。現在の「行事検討チームの答申」が出て落ち着いた後の教務部の大きなテーマになろう。「周到な準備」が必要だ。期待している。このようにして「授業の尊厳」を高めて行きたい。
2.保健体育科のY教諭 入る  依頼していた来年度採用 体育科の女性教師の推薦とその履歴書持参 、早速校長面談、明日の14時とした。「果たしてどのような先生か?楽しみである。」

2007年9月10日月曜日

9月10日(月)生徒と携帯電話

生徒と携帯電話
1.本校は生徒が携帯電話を保持することを禁止している。校内で保持していることが分かれば一時預かりする内規となっており、勿論校内での発信や受信などは厳禁である。
2. ところが生徒の実態は大きく異なり、またこの内規が今日的に「如何なものか?」という問題意識は着任当時から有していた。私は阪和線の我孫子町駅を朝夕利用させて貰っているが、当然多くの生徒を目にする。朝はそれほどでもないが、夕刻部活を終えた生徒の中には携帯電話を取り出して、道すがらどこかに電話している様子を目にすることがある。恐らく家に「今から帰る」のかえるコールか友人への電話か様々であろう。私の顔を見つけると慌てて隠すか電話を切って急いでかばんに入れる。高校生はそうでもないが、中学生は見るからに体を小さくし「悪いところ見られた。困ったー。」と言う様子が手にとるように分かるのだ。
3.相当高い比率で生徒は携帯を保持していると私は見ている。当日体調が悪くても学校に来る生徒もいるだろうし、保護者も気にして電話してくるもともあるだろう。大体一昔前は携帯を持っていたら変人みたいに見られていたように感じるが、今や「私は携帯を持っていません!」など、宣言みたいに言う人が逆に変人に思われる時代になった。
4.生徒に携帯の保持を認めてはどうかと、4月校長就任以来、生指部には言ってはいたが、その後この話は棚置き状態のところに、今回、生徒生活指導部長の方から話が出てきた。大きな根拠となったのは「生徒の通学途中の様々な被害」である。酔った男の乗るバイクに自転車通学途中の男生徒が出会いがしら、ぶつかる事故にあった。またある男生徒は見知らぬ大人から突然顔面を強打され逃げ去られた。ある女生徒は電車内で痴漢にあい、最も近い事例は不審者に女生徒が学校近くまで追いかえられ、恐怖感が消えず、結局保護者に学校に来てもらい当日は下校の措置をとった。この女生徒は携帯で学校や保護者に助けを求めようと考えたが、その時は保持していなかった。
5.この種の話は本校のみの話ではなくて新聞を見ればどこかでおきている日常の光景なのである。通学途中の安全は今や昔日のように行かず、何らかの積極的対応を必要としている時代になっているのである。生徒には「携帯は不要」だと簡単に片付ける今日的社会情勢ではなくなった。「生徒の通学途中の安全を守らねばならない。」
6.なかなか幅の広い生徒生活部長が、遂に問題提起を始めたのである。了とする。こうでなければならない。「正規の校内手続きを踏んで携帯電話の取り扱い内規」を定めるように公式に指示した。本日の校務運営委員会で議論し方向を定め、13日の職員会議でオーソライズをする。18日に解禁の予定。生徒には当然認める代わりに授業中の音声受信など厳しい違反罰則は当然である。「自由を得る」とうことは「責任も取る」と言うことを生徒には徹底して欲しいと念押しした。段々と難しい世の中になってくる。

2007年9月9日日曜日

9月9日(日)結婚式出席

結婚披露宴
1. 私も少し年老いたかな。今日は本校教諭のおめでたい結婚式。依頼を受けた主賓の挨拶、自己評価で今一つ。「あがった。」のだ。まさかこの僕があがるとは!?しかし本当に久し振りの結婚式であった。企業勤めのときは、それは多くの機会があり、職位があがるにつれ増えていったものだが、まさか学校勤務の今、結婚式に参加できるとは思いもしなかった。それにしても「学校の先生の結婚式」とはこのようなものか。感動的でした。I 先生有難う、招待してくれて
2.場所はなかもず駅から泉北高速に乗り換え、深井駅近くの総合結婚式場。アメリカ地方都市の郊外を思い起こさせるような乾いた感じの町で高架の高速道路に沿って歩くとローソンの勤務員が僕に教えてくれた「お城があります。すぐ分かります。」と言うのは間違いなく、タワーのあるヨーロッパ中世の古城を思わせる建物が日本的なラーメン店やうどん店などの並びに突然現れてくる。
3.内部はベルギーのノートルダム寺院を模したもので、大聖堂はまことに立派であった。僕は讃美歌に感傷する。特に「312番」:
    「いつくしみ ふかき ともなる イエスは 
     つみ とが なげきを とりさりたもう

    こころのうれいを つがなくのべて・・・・アーメン」(違っているかもしれない
  ともう一つは「アベマリア」だ。「神道も仏教もキリスト経も有難きかな。」
4.結婚式は新郎新婦だけではなくてご招待を受けた全員がやはり「過ぎし人生の回顧の機会」、若人には「今後、来たるものへの期待」などご両家、ご親戚を含めた複雑な感情が織り交ざって、披露宴会場に漂うのだ。僕はこの雰囲気が好きなのである。
5.まことに美男美女の素晴らしいカップルが誕生した。本校の卒業生で本校の将来有望な新進気鋭のイケメン教諭、全日本の元チャンピオンで指導者としても全国的に有名な教諭、人柄がにじみ出ている、けれんみのないさわやかな式であり、披露宴であった。花嫁は愛媛から。知性を感じる美しい近代女性。どこかしこに本校の卒業生、大学の先輩後輩、本校教諭も多く招待されており、服装も決まっていた。ただ、一人の先生は黒服に茶色の靴を履いており、ある先生は上から下まで黒ずくめなのに靴下のみが白く輝いていたが・・・。
6.圧巻は3年生の部活の教え子が勢ぞろいし、演技とコミカルに歌など歌って祝福に来ている。嬉しかったのはパーフォーマンスが終わった後、新郎新婦を入れた記念写真に「校長先生、校長先生」と僕を呼び入れてくれたことだ。恥ずかしかったが嬉しかったなー。
6.16時30分に始まり、お開きは20時、外に出ると蒸し暑い。タクシーを急がせ、21時からのテレビ番組:黒澤明監督作品のリメーク版「生きる」を楽しみに天王寺へ一路。今日は体調もあり一滴も飲まなかったが、やろうと思えば出来るのだな。これまた生まれて初めて。まだ本校には独身の先生が多くおられる。出来ればその時がくれば「ご招待」してください。

2007年9月8日土曜日

9月8日(土)神社神輿と雅樂部

神社神輿
1.本校には素晴らしい「お神輿」が2台もある。大きさは大と中で一応高校用、中学用としている。いつもは倉庫にしまっており、9月の「浪速祭」に自治会、生徒が神輿を担いで「校内、近隣を練り歩く」という。
2.小さい方は創立60周年にPTA・春風会から(昭和58年)、大きい物は昭和63年3月浪速中学校後援会からの寄贈である。神輿に張られている覚え書きには「学校法人大阪国学院の建学の精神を体し、神輿一体を寄贈し,隆盛を祈ります。」と書いてある。バブル全盛時代とは言え、大変豪華なもので,一説には2000万円以上という。元気な時代があったのだなー。“すごい学校だわ!”
3.とにかく立派なものであり、年に1回の使用だけでは「宝の持ち腐れ」と考え、今年の入学式から新入生歓迎の意味を込めて在校生に体育館で「お練り」をして貰った。1年生や保護者はまさか入学式に神輿が出てくるとはと、びっくり仰天していたが、大好評であった。大きすぎて体育館に入れるのに苦労したが、これは定例化しようと思っている。
4.このようなものを年に数回倉庫から持ち出すだけでは知恵がないと思い、更に考えを発展させた。事務長のアイデアであるが「見えるところに陳列したらどうか」というのである。この話に私は飛びついた。大阪府神社庁にも本校より小さい貸し出し用(?)の神輿を玄関横に陳列しており、この事を想いだして「ピツ」と来たのである。今、陳列に適当な場所を探している。
雅楽部
1.また本校には「雅楽部」というのがある。さすがに神社神道系の学校である。平成4年に同好会としてスタートして活動を開始し、平成7年に部として登録。この部を生み育ててくれてきた顧問の先生に感謝。学院神社を有し、「例祭」などある行事の中で日本古来の楽器を奏でる雅楽部の存在意義は大きい。
2.近隣で有名な雅学部は奈良の天理高校、大阪では本校のみである。ご指導いただく先生は非常勤で外部の専門の先生にお願いしている。例祭などで生徒が正装束に烏帽子をつけ雅楽器が織りなす、ゆったりとした音曲は心を和ませ、豊かな気持ちにさせてくれる。
3.現在のところ部員数は7名であるが今後部員が増えることを希望している。楽器は横笛の龍笛、それに最近、「」という楽器を購入した。30数万円もする高価なものであったが予算を工面し雅楽部への激励の意味で調達した。
4.9月7日の大阪日々新聞に大きく記事が載る。“進め、文化の星、部活動拝見”というコラムだ。9月22日の秋季例祭に大きな出番が待っている。その後は9月30日、森之宮青少年会館で私立中高連芸術文化祭典があり、また11月3日文化の日には、地域の“住吉福祉まつり”に出張演奏を依頼されている。大変良いことである。
神社みこしも雅楽部も本校のアイデンティティを考えれば宝物である。校長として大切にし、後世に引き継いでいかなければならない。

9月6日(木)業務メモ

浪速祭
1.本日職員会議:主テーマ「浪速祭
・第41回浪速祭の段取りが本日の職会で大筋確認された。3つの企画で構成されている。
  9月21日(金)芸術鑑賞会 今年は劇団ひまわりによる公演で「最遊記」、西ではなくて最。「堺市民会館」で2部制。生徒が増えたために一回公演では会場に入りきらないのだ。来年からは会場も出し物も工夫がいりそうだ。
  9月22日は「秋季例祭」で開会式を行い文化の部がスタートする。実質的には「文化祭」といえる。
・どの学校でもそうだがこれらは教職員総出で対応せざるを得ない。主担教諭から8枚にわたる資料の説明がなされる。久し振りに職会が活性化した。質問者が多いのだ。この先生、恐らくワザと意見がでるように資料を作っているとしか考えられないくらい、「突っ込み」の部分を残して皆に意見を出させて、自分は「ぼける」というかなり高度な吉本的技術で会議を盛り上げてくれた。完璧主義者の私は少し見習わないといけない。つくづくと感心した。
・問題は何をやるかであるが今日はまだ案が出てこない。校長の関心事はここにある。職会後自治会の生徒を校長室に呼びヒヤリング。なんと去年の卒業生が2名一緒に入ってきた。大学1年生が学校に来て後輩のやる浪速祭を手伝うと言うのには正直驚いた。良い学校の証明だとも言えるが・・・・。
・浪速祭、校長としてはじめての経験であるが、とにかく「模擬店が多い」のには驚く・生徒で29店、保護者が5店というからちょっとした小さな町の祭りの夜店ほど出る。大体29のも模擬店、何を作るのか?「クラス対抗たこ焼き味比べ」競争でもするのかな。前の学校では模擬店は2店がせいぜい、保護者は確か出していなかったような気がする。この多さは「一体何を意味するのか考え込んでしまう。」
・ポスターも400枚外注して刷り上ってきた。生徒が作ったものであるが中々の出来栄えである。今日から配りまくるそうだ。「ディスカバージャパン」がテーマである。何かJRの広告みたいだが中身を期待しよう。ところが肝心の中身、まだ何が出るか自治会も分からないという。いずれにしても「おおまかで、おおらかで結構、結構」 この感覚悪くはない。応援しよう。
2.進路指導部長入る
 ・来年のセンター試験の説明会に240余名が申し出たとのこと。去年は80名くらいだから大幅増である。生徒の意識が少しずつ変わってきている証明であり、嬉しい。
3.女性徒3名入る
 ・正門完成の寄付者の銘版は何時出来るのか?私の名前も入るのかというもの。懇切丁寧に説明。「まだ寄付者が出ており、完成はもう少し先」「生徒の名前ではなくて保護者の名前、その理由は・・・。」十分納得して帰って貰う。女性徒はパワーがある。帰るついでに4階にもトイレを作ってと要望された。
4.スポーツ推薦の調整に空手道部とボクシング部の顧問先生が入る。さすが私学、スポーツ推薦など初めての経験。いずれも大阪を代表する選手で大学は4年間授業料免除と言うからすごいわなー。これこそ一芸立身である。

2007年9月3日月曜日

9月3日(月)クールビズ

クールビズ
1.今年から「クールビズ」に移行した。安部総理以下政府役人、慇懃頂点を行く窓口銀行マンさえ夏スタイルをしているというのに本校の教職員がネクタイで首を締めているのは見た目にも苦しいと考えたからでる。「本校教員の先生方は概して服装は立派である。」もともと前任の生指ばたけ一筋の校長が厳しく指導されたと聞く。男性教員は基本的にネクタイ着用であり、「おしゃれな先生」が多い。結構なことである。僕の経験では間違いなく公立の教員に比べて格段服装には気を使っていると見える。大いに満足している。
2.“ところがである。”このように新たなことを定めると[個人差が大きく表れてくる]のが世の常であるから始末が悪い。どう考えても「首を傾げる、場違いな、知性のかけらも感じられない、どのような職業人かと考えてしまう、教員とは思えないスタイルの先生」が目につくことも事実である。「衣は人そのもの」「つまらないものを着ていると、つまらない一生になる」「見た目も含めて自分だと考えられない人間は未熟な人間」「着るものはその人そのもの。コミニュケーションの道具だからおろそかにしてはいけない」などは漫画家槇村さとるさんの言葉であるが、まったく同意する。
3.話変わって本校の教員はゴルフ大好き人間が多いと聞く。何しろ僕が来るまでは毎月17日の休みを利用して仲間でコンペをしていたというから。「17日を仕事日にしてごめんなさい」。そのうちの一人の先生は人間性もよく、仕事も優秀で僕も評価しているのだが、「ゴルフ禁断症状」が出ているのではないか。その先生が「ゴルフウエア」を着て学校の中を歩いているのを一度見た。襟周りにグルツと英語が書かれ、胸には顔くらいの大きなマークがあるシャツだ。余程気に入っている服に違いない。
4. ある女性教員は胸元が見えるくらいはだけたシャツで、これでは男子生徒に良くないと思い、これは注意したが、その後も真っ赤なシャツに綿パンといういでたちだ。「これなど人そのもの」なんだろう。ある硬派の男子教員がある時、校長に「女性教員の透けて見えるシャツはいかがなものか」とクレームに来た。赤シャツ先生の話は前にブログでも触れたが、ここらが限界ではないか。
5.服装に無頓着な生活をしていれば行動が無頓着になる。この前、ある先生を指導で呼び出したら、校長の指導を受けるのに「ジャージでサンダル履き」という形で現れたときには、驚きおののき、さすがに声を荒げて追い返した。別に悪気があるわけではない。無頓着なだけだ。
6.仕事の出来る、人間的にも立派な方々は服装も決まっており、隙がない。「TPOともう一つ、自分の職業ををわきまえているということだ。TPOP(プロフェッション:職業)でなければならない。「教職という職業」でもっとも大切なことは「知性、品格」だと自分では思っている。服装は人間性そのもの、僕も時々恥ずかしくなってははきかえる場面がある。決しておしゃれでもなく品位もないが「人からどのように見られるか」が、判断基準の一つにはなっている。
7.別に服装を能力業績評価に反映することはないが、「服装にも気を使う配慮型教員」は間違いなく「学校における自分の存在」を形から高めていく一つのツールだと心得ている教員である。「教師百態の一つに服装」があることは間違いない。本校の例ではなく、一般論として今後できれば次々と教師百態を論評していきたい。「教師とひげ」、「教師と足元」「教師と酒」「教師と喫煙」等書きたいことは山ほどある。

2007年9月2日日曜日

9月2日(日)サッカー部応援

サッカー部応援・・・部活動その2
1.ゆっくりとした日曜日。私学に勤務し始めてから最初のうちは土曜日勤務がしんどかったが、体はなれるものだ。それでもさすがに日曜日はゆっくりとしたい気持ちがある。公私を問わず「なんやかや」と用事があるのだが今日はまったくない。こういう日は気分がゆったりとして心が朝からうきうきしてくる。
2.ところがどっこい、家でゆっくりという性分ではないため、今日はサッカー部の秋の公式戦の応援に出かけることにした。行く途中は長居で「女子マラソンの応援」に行き、「土佐礼子が3番目」でスタジアムに入るのを見定めて府立大和川高校のグラウンドに出向く。ここは一度訪問したことがあるところだ。隣の建物「府立教育センター」には4年間良く通った場所だ。
3.すでに試合は前半の20分が過ぎたところで本校は1対0で勝っていた。対戦相手は清風南海高校、結果的に4対2で下す。これで2回戦を突破。多くの保護者が応援に来ておられる。何時も保護者が校長に敬意を表してくれるのであろうが「冷たい飲み物」を運んでくれる。なんとも言えず、これは気分が良く、嬉しい。
4.サッカー部は100名近い部員がおり野球に匹敵する運動クラブである。硬式野球でもサッカーでも試合観戦は楽しい。勝てば尚嬉しい。しかし監督や顧問の先生の苦労がしのばれる。試合に出れない控えの選手のこともあるだろうし、保護者の信頼も得なければならない。当然勝負の勝ち負けもある。恐らく自分の時間などないのではないか。家庭を犠牲にしていることは間違いない。これには頭が下がる。試合に勝って僕は喜んでいたがY監督は「駄目な試合をしました。」と言って機嫌は悪かったな。
5.とにかく「部活動の取り扱い」は「悩ましい問題」が多い。すべては国の施策「部活動は法令で定める教育課程とは認知されていない」ことからすべては始まる。しかし実態は大きな教育活動であることは間違いない。英語、数学は出来なくとも、あるスポーツにかけては目を見張る能力を有し、その鍛錬や団体生活での人間修練が予想を超える教育的成果を生むことは事実である。
6. 高校生活から「部活」という言葉をもはや取り去ることはできない。しかしここが学校経営としては悩ましい。部活動に従事する生徒と教員の直接的費用と処遇の問題である。合宿や遠征の費用や用具など金銭的整理も安全保険上の配慮もいる。生徒は「受益者負担」として個人的負担として、保護者の応援をお願いしても付き添いの教員にまでというわけにも行かず、さりとて豪華極まりない「往復飛行機による宮崎合宿」や「蓼科高原メッカでの合宿」など他のクラブや教科指導で生きている教員とのバランスの問題もあるのだ。
7.運動クラブの教員は大体「体育会系」の教員で細かいことは余り言わないだけに校長としては配慮してやりたい。教科指導も部活動指導も何もしない教員が案外「手当てとかに細かい」。どうもこのような感じがする。

2007年9月1日土曜日

9月1日(土)業務メモ

静かな2学期入り、気分もゆったり、ゆっくり。
1. 一斉参拝
・ 毎月1日にある「一斉参拝」。新しくなった「学院神社拝詞の奉唱」に神道科のM教諭が苦闘している。生徒にはまだ「なじめていないか、恥ずかしい」のか声が小さいのだ。時間をかけて、神道科の授業から教えていかなければ。すぐには神主さまのようにはいかない。
・ 大体主任教諭が3年生を教えているという。初めて知った。大切なことは1,2年生だ。鉄は熱いうちに打たなければ。「伝統を作ることはそう簡単なことではない。」
2.私学共済年金
  新人事制度策定のためにどうしても「年金知識」が必要で、時間が出来れば「10分で分かる年金知識」という本を借りて読むがすぐに眠たくなってくる。「年金は分かりにくい。」
3. 「PTA役員会
・ 本日は「PTA役員会」私学は土曜日に4限の授業があり、その後管理職やPTA担当はまず「PTA役員会」「各種委員会」が3時頃まである。その後9月に行われる「浪速祭」に向けて「分散会」「大教室での全大会」と午後一杯かけて準備会合が行われる。特に浪速祭の「PTA模擬店」や「バザー」など本校でも積極的に対応して頂いている。有り難い限りである。本日は校長として出席しお礼を申し上げた。
・ とにかく内容に驚く。有料店では「コヒーショップ」「お抹茶・和菓子店」「ケーキショップ」、今年はシナモンロールとレーズンブル(?)とかの販売の3店があり、無料店は「芋粥ショップ」というのがあるそうだ。それにバザー会場、写真展示、PTA進路委員会による「進路関係の資料展示」というのがあって多岐にわたる。
・ 今年から色々あって「私学助成委員会」というのは止めてもらった。寄付金を募る活動だったらしいが、今「新たしいやり方」を考えている。
・ 今年の浪速祭のテーマは「ディスカバージャパン」という。それにしても「私学のPTAはパワーがある」。前任校でもバザーは活性化しており、僕は大いに作品提供などで支援したが、うわさによれば「だいぶ変質してきた」という。校長が変わり、PTA役員が変われば当然変わっていくが、「PTAのPの姿勢と役割」に変質などはない筈だ。確か最後の年には手作りの「茶香炉」を100セット寄付して40万円の売り上げがあり、これを含めてバザー売り上げ新記録を作った記憶があるが、あれから少し考えを改めて「売り上げ競争に走らないよう」本校ではブレーキをかけた。
・ 前任校のPにも大変ご支援頂いたが、本校のP役員もすごい。あっぴろげで気取らず、気風が良い。飲んでいても気分が良いのだ。皆が協調的で筋を外さない。まず「校長が望むように、校長の応援団」の軸を外さない。Tは教員でPは保護者、その中心に校長はあるというのが僕の理解。あくまで学校は学校長である。それは全責任を負っているからである。Pに求める責任などないのだ。