2007年8月30日木曜日

8月30日(木)高校新コースと塾長様説明会

高校コースの再編と第2回目「塾長様対象学校説明会」
1.高校コースの再編
・ 80有余年男子校を誇ってきた本校であるが、ここ10年の実績を見れば少子化の中で生徒募集に苦労してきたことはすぐ分かる。少子化への対応遅れと、一部の耳目を引くべく設定した募集科コースとその中身が、期待したレベルに到達せず、そのギャップが厳しい状況を呼び込んだことは本校の教員すべてが認識していた事実である。
・ このことは別に本校のみではなく多くの私学の共通する事態で、昨今の「大学合格水増し事件」の背景はすべて少子化の中での「生徒募集へのあせり」にあったと近隣の某私学の退任した前校長は日経ビジネス8月号に「敗軍の将、兵を語る」として見事なくらい「合格実績の誘惑に負けた」と自己反省の文を寄せている。
・ 着任してすべての教員と面談したが誰もが本校経営の問題点を同様に指摘したのには驚いた。「高校コースをどうするか」これが最大の命題であった。19年度はすでに決定していたのでどうしようもなかったが、「20年度以降をどのようにするのか?」これは本校にとって最大かつ最重要なテーマであった。
* まず分かり易い形に、生徒にとって楽しい学校、分かりやすい授業を!「授業第一
* 生徒にとっても柔軟な選択が可能に、進度に合わせてやる配慮を、「習熟度別
* 唯一残っていた総合コースの男子制限をどうするか「完全共学校へ
* 1年次は全生徒に共通な課程を、2年次から文理を分ける「文理選択の自由度
* 理数科をどうするのか?超難関理数学部への進路保障受け皿「SSコースの設置
* 国公立、難関私大とのすみわけと課程「国公立シフト
* しかし一方一クラスあたりの生徒数にはある程度の設定が必要 
* 「結果として文武両立の学校、有数の進学校化と幅広い進路選択校化への進化
とにかく本課題については「万機公論」にて慎重にとり進め、最後は理事長の責任で決した。このようにして、7月初旬結論を出し諸準備に入った。
・ 20年度 理数科はSS(スーパーサイエンス)コースだけとし、普通科はⅠ類、Ⅱ類Ⅲ類とし全コースとも習熟度別展開とし1年次は共通課程で2年生から文理分けとコースの入れ替えが可能とするように変更した。「自信作である。今回は自信がある。」
・ あわせて現在の総合コース(新Ⅲ類に相当)は共学とした。これで「本校は完全な男女共学校」になる。
・ 公立の学区再編2年目の来年はより激しくなるであろう私学間競争の中で本校の取りえるポジションは悲観する必要はない。油断は出来ないが間違いなく「良い学校(グッドスクール)」を目指し、着実にその道を歩んでいるとの自負から多くの中学生に選択していただけると確信している。望むべきは「エクセレントスクール」ではなくて「グッドスクール」で良いのだ。「来たれ、中学生、浪高で学べ!」
2.9月19日(水)
・ 堺グランドホテル「浪高学校説明会」10時30分スタート