2009年9月18日金曜日

9月18日(金)その1:学級閉鎖と行事中止


・ 遂に「学級閉鎖」となった。2年生のクラスで7名の感染者が出て新型と診断された。それ以外にも発熱状態が数名いる。基準は一クラス4名から6名であるからもうどうしようも無い。12時30分関係者会議、13時臨時職員会議を開き私の口から「学級閉鎖と学校行事の中止決定を通達」したのである。
・ あらかじめ定めていた規約と手順で明日の「芸術鑑賞会」明後日の「秋季例祭」21日の「浪速祭」はすべて中止とした。25日出発の「中学3年生修学旅行」は今のところ予定変更はない。「残念至極」であるが仕方が無い。
・ 生徒が今までしっかりと練習して準備してきた「出し物」も日の目を見ることは出来ない。放課後生徒に校内放送で知らせたが中には「泣いている」女生徒もいたという。私は自治会の役員を校長室に呼んで慰めたのである。
・ 延期と言うわけには行かず「秋季例祭だけは24日に順延」であるが他はすべて中止キャンセルである。早速すべての事後処置に入った。関係する方面が多くて大変であったが事前に「もしも・・・の場合は・・・」と「リスク管理」をしていたのでまったくトラブルはない。
・ 周辺影響は大きく今回学級閉鎖になったクラスには野球部員のキャプテンや副キャプテンがいて数は6名にもなる。21日に秋季大会があるのだがレギュラーが6名も出場できない。高野連の規則では「それでは代わりを」ということにはなっておらず18名のベンチ入りが12名で試合に臨むことになる。
・ サッカーも20日に試合があるのだがこのクラスにも選手はいる。規定によって本人は元気ぴんぴんでも試合への出場は許されていない。問題は文化祭当日の「保護者主催のバザー」である。
・ 「山のような商品」が準備されておりこれは一応10月10日に延期しようと言う案が出ている。明日の芸術鑑賞会の出演会社への連絡もあった。初めて「津軽三味線」を企画したのであるが仕方が無い。
・ 発生の状況は9月11日に1名発生し、13日に3名、14日に6名、15日に7名、そして今日が11名となった。「11名のうち7名が2年生の同じクラス」である。和歌山県の私立学校の例は確か10名の発生を確認して体育祭、文化祭を挙行したら一挙に500名の生徒に広がったことが報告されている。
・ 12歳の少年が昨日死亡した。既往歴があると危険なことも証明されている。もし強行して一挙に大量感染となったら「生命の危機」の可能性が拡大する。又「臨時休校」となる可能性を避けたのである。もうリカバリーする余裕の授業時間はない。
・ 「 3年生は受験勉強で最も大切な時期」である。とにかく大勢の人間が集まり同一場所に長い間いるような学校行事は中止せざるをえなかったのである。残念だが仕方が無い。ここまで対応を考えても「今後続発する可能性」は大きいと思っている。
・ 色々やってもこれ以上の拡大を防止する方策は我々にはない。従って大量集団感染の可能性を排除するしかないのだ。しかし私は「何か変?!」な感じがしてならないのである。「持って行き場のないやるせなさ」であろうか。