2010年5月12日水曜日

5月12日(水)その1:幸せを感じる時







・ 「木村智彦氏は最も幸せを感じる瞬間について大阪市住吉区山之内にある浪速高等学校の理事長執務室のドアを朝、開ける時だと語っていた」とくらいに誰かが何時か書いてくれるだろうか?
・ 以上のフレーズは大阪日日にあった「元IOC会長サマランチ氏」死去に伴う追悼記事にあった一節である。「サマランチ氏は最も幸せを感じる瞬間について、スイスのローザンヌにある国際オリンピック委員会本部の会長執務室のドアを朝開ける時だと語っていた。」が記事の最初の内容である。
・ 故サマランチ氏の業績についてはここで書くまでもないが「今日のオリンピックの隆盛」は彼の力によるものが大きいことは誰でも知っている。1991年、今から19年前のIOC総会で「1998年冬季五輪はナガノ」と発表した時のテレビ映像の印象が今でも私には残っている。
・ とにかく「仕事熱心」で部下に全てを任せておけない性格だったと記事にはある。又嫌いなものはかしこまった夕食会であり、早く帰りたがったという。「何時も翌朝の仕事のことを考え、たわいもない会話をするより早く就寝することのほうが大切だ」と信じていたらしい。
・ IOCのトップが夕食会が嫌いだとは「ウヌッ」という気がしないでもないが、「何時も仕事のことを考え、早く寝ることが大切」だと言うことだけは似ている。また朝自室のドアを開ける時が一番幸せを感じる瞬間というのは全く同感である。
・ 私は朝6時45分頃には部屋に入って一人で居ることに、「この上もない幸せ」を感じる。パソコンをチェックし、音楽をかけ、新聞各紙に目を通し、「昨夜来の思考した考え」を再チェックして今日の行動を定めるのである。思考とは「思い」と「考え」である。
・ この時間帯はもう「エクスタシー」を感じている瞬間である。一人ひとりの教職員の顔を思い浮かべノートに書き込んでいく。そして時には教員の出てくるのを待って部屋に呼び込んで報告を求めたり指示したりしていくのである。
・ そして「昼飯は2分30秒で済ませ」又思い、考えるのである。校長としてはこの昼休みまでが勝負であり、あらたかの仕事は済ませる。朝が早い分、夕方は早く帰るようにしている。そして「夜9時前にはベッドに入る」。起床は5時である。サマランチ会長と同じで睡眠時間が多い。
・ サマランチ会長と違う部分は「夕食会」は嫌いではなくてどちらかといえば「好きな方」である。1番目に幸せなときは朝ドアを開けて部屋に入るときとすれば、2番目に幸せを感じる時は「教職員と一緒に飲む」時かも知れない。
・ これはとにかく面白い。こちらも勉強になるのである。ただ一次会だけで「スパッ」と切り上げ、「基本的に2次会には行かない主義」としている。理由は単純で「早く寝たい」からである。別にブログのために早く帰っているわけではない。
・ それと自宅でゆっくりと「明日の準備のために学校のことを思い、考えたい」のである。この点はサマランチ会長と同じなのである。とにかく「仕事が大好き」なのである。そう「男は仕事」なのである。男から仕事を奪ったら半分その男は死ぬ。それくらい「男にとって仕事とは大切なもの」なのである。
・ 「エッ、何だって?!女も同じように仕事が大切だって!」。失礼しました。その通りです。とにかく「仕事があることの幸せ」を感じなければならないと思う。教職員も朝学校に来て、職員室の自席についた時に「幸せを感じて」欲しいと思う。
・ 今一人の極めて有能な事務職員が病気で入院され闘病されているが、お見舞いに行った時に何時も言われることは「理事長先生、早く仕事がしたいです。」「治ったら仕事頑張ります。」と言われる。
・ そのときに私が言うことは「椅子と机はちゃんとそのままあるよ。」「早く良くなって頑張ってください。」である。その瞬間「喜びに溢れたお顔」をされる。それくらい社会に進出した大人にとって仕事は大切なものなのである。「仕事熱心」でなければならない。