2007年11月8日木曜日

11月8日(木)新春拝賀始業式

新春拝賀始業式の準備と雑感
 本当に時の経つのは早い。本年は特にそのように感じる。今はもう来年のことばかり頭が走っている。1月9日着任だったから明日で2ヶ月を残すだけだ。
1.長い間本校ではその年の「元日」に学院神社に参拝する「拝賀式」というものがあったそうだ。何をするかというと神社前に集まって「新年のお参り」をすると言うもので言ってみれば「初詣」と言える。神社神道の学校だからあって不思議はない行事だ。しかしこれを教務が作成する「教務手帳に記載するのはおかしい。」
2.着任後、この行事の実行状況を調べてみると「およそ学校行事とは言えない状態」を放置しており、気になる点を挙げれば多くある。
・ まず神道科の行事であるにも関わらず、主任教諭がご奉仕できない。また神職による斎行は元日では不可能である。(主任教諭は自分の家が神社で元日は氏子のために学校に出て来られない。)
・ 実家が神社の前校長は出席されていたらしいが、他の管理職、例えば現在の副校長二人などは40年近い勤務で一回も出たことがないという。
・ そのほか、一般の教諭もほとんどが出席したことがないもので、運動クラブの生徒を中心に多くて150から200名くらいの参加人員という。
・ お参りもただ集まって「2拝2拍1拝」をするくらいで、それではいかにも配慮が足りないと考えた。PTAにもお声をかけるから、各家庭では元日のお屠蘇を祝うべき朝の10時頃、家庭の主婦を借り出すなど幾らなんでもおかしいのではないかという気持ちもある。
3.以上のような実態を改善すべく「全面的に見直す」ことにした。現在の私のアイデアは以下の通りである。
  ・ 「学校全体の行事とする。「学校行事とは校長の管理下の元、全教職員と全校生徒が参加して行う形」で行うものであり、この状態に正式に「格上げ」とする。
・ 名前は「新春拝賀始業式」とし3学期の始業式と合わせる。PTA役員にもご出席いただけければ有り難く今後は「正式にご案内」する。
・ 正当な神職をお呼びし、「拝詞」と祝詞を奏上して頂く。合わせて本校「雅楽部の吹奏」と巫女さんの「舞」を奉納し「新春を寿ぐ」。巫女は外部委託と本校女生徒との組み合わせを考える。
・ そのために「組み立て型の簡易の舞台」を設える。これは永久的なものとしてその後も「浪速祭」などで有効に活用する。丁度自治会から浪速祭用の舞台を陳情されていたところだ。しかし間に合うかな?
・ 全生徒と参拝者には本校独自の「絵馬」を差しあげたい。現在デザイン中で「素晴らしいもの」が完成する。これは本校の生徒にとって思い出の「記念品」となる筈だ。
・ このようにして「その年1年の安全と学業成就を祈願」する。
・ これにて新春拝賀始業式(1月)、春季例祭(4月)、伊勢修養学舎(7月)秋季例祭(9月)と「正式な神道科行事」が丁度良い間隔、感覚で入ってくる。
4.以上に対して管理職始め一部の教職員にサウンドしたところ「大賛成」との声を聞き、又「行事検討チームの答申」にも正式に反映されていた。「学校全体の意思」が揃って来たのでその方向で今後2ヶ月弱しか期間がないが「早速準備に入るよう」、本日正式に神道科主任と事務室の担当主査に指示した。「浪速の新たな伝統」がまた始まる。自信を持って進める。
5.もともとこの話は理事長就任後すぐ動き出したのであるが、とにかく「今ある行事を変えようとしたら、必ず外部に“抵抗勢力”がいるもので、あれやこれや時間を要した。」勿論元日にお参りに来ていただく分には反対ではない。自由に来ていただいてお参りして頂ければ良い。門衛は出勤しており門は開いている。とにかく新しいことを始めようとすると「深く考えもせず、口を出す輩」がいるものだ。要は「心地よい現状維持に浸って」おきたいだけの話だ。このような人間が最近の日本には多くなった。特に学校関係者には多い。だから学校は進化しないし、変わっていかない。今私は全エネルギーを使って「浪速を変える」ことに神経を消耗している。「自分なりに徹底的に現状を分析し、情報を仕入れ、関係者の意見を聞き、時間をかけて前に進めている。しかし決めたら一気呵成に全軍を動かす」。これが見えていない連中には「独断専行」と見えるかもしれないが、それは違う。